「アナログ世界の貴女へ」
今更、好き、愛しているって、言われても困るだろう。
真っ先に、大切に思っていると言われても、信じないだろう。
1年も前の話を、再度、蒸し返されても元には戻らないだろう。
逢いたい、逢って話をしたいと言っても、理解されないだろう。
恋や愛の話は、賞味期限に則って話をしないといけないのだろう。
冷凍食品のように、長期保存に適した形で保存されたものでは、
決してないのだから。
季節は移り変わり、巡り巡って、新たに出会えるような、
都合の良い世界にいる訳ではないのだから。
1年前、
気持ちの冷凍保存できる場所があれば、即刻利用していたのに。
鮮度が命の今の時代、デジタルの力を駆使して、
アナログ世界の貴女へと、想いを届けようとしている。
今更だけど、
今更だからなのだろうと、数々の募る想いを馳せている。
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