「スッキリした清涼感って」

自転車に乗って走っていると、花粉が目に飛び込んで入ってきた。

止まると目が急に痒くなって、ずっと自転車を漕ぎ続けていた。

信号待ちは仕方ないけど、風を感じて走るって格好良くならず、

止まらないように漕ぎ続けていた。

家に帰ると、目薬が待っている、差した瞬間に目覚めるような、

スッキリとした清涼感。

大袈裟だけど、究極の我慢が生み出した、スッキリ体験。

普段の生活でも、我慢が齎すものを探ってみたくなった。

タバコやアルコール、我慢の末に半年振りに嗜むと、

急に頭が、くらくらした記憶が甦ってきた。

やめようとしてやめたもの、本当はやめたくないけど、

身体のことを思ってやめたもの、好きなのにやめたもの。

色々と思い出されて、うふふと漏れて。

やめてよかったもの、やめて後悔しているもの、

少々痛い傷を負いやめてしまったもの、思い出せば思い出す程、

やんちゃで、無茶をしていた頃が、走馬燈のようにぐるぐると。

身体中の血が騒ぎ立てるものが、たくさんあった気がする。

やめた後に味わうスッキリ感が、欲かっただけ。

だから、無茶をして馬鹿になっていた頃と今は全く違い、

我慢のコントロールが、出来るようになった環境を、

少しずつ楽しむようにしている。

スッキリを追い求めて