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『体に刻まれた経験』

腕や腹や腰や足の脛

赤や青いあざ妙な日焼け

映画の悪役のような傷跡

本当は経験したくなかった

色んな想いを忘れたいから

兎に角何でも構わないから

己の身体を動かしたかった


経験によって残ったもの

残ったものは不必要なもの

体の彼方此方に刻まれて

消えないものになっただけ


まじまじと残ったものを見る

失態の連続を思い出す

決して元通りにはならない

経験が糧になる時代は終わり

体に刻まれて消えなくなった


跡は自身には黒子のようなもの

他者には痛々しくも醜くも

不必要な経験が産んだ代物


どんなに身体を動かし続けても

じっと佇んでいるだけで

忘れたい想いが沸々と湧き出て

簡単には消えてくれないもの


やはり体と心は一つなのだろう

体を通して心まで刻まれている

決して消えないあざのようなもの


経験をした今となっては

ずっと眺めているしか出来ない

どう足掻いても消えてくれない


どれもこれも自分自身の一部

一筋縄では理解出来ないもの

性格や個性ペルソナ化したもの


経験を積んで偉くなったり

前へ進んでいって成長したり

賢く生きられるようになったり

不要な経験もあるのだろうか

誰も何も言えない止められない


消えてくれない想いや傷跡たち


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