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「靴を引きずって」

べたべた、
ずるずると、靴を引きずって歩いている音を聞いた。

良い悪いは兎も角として、昔、歩き方を某会社の役員から
注意をしていただいた。

当時は、確かに悪い歩き方だった。

靴は踵を中心に、変な減り方をしていた。

あの時に言われなければ、今も、と思うとぞっとしてしまう。

尊敬する人は、外にいることが、多い気がした。
親に、注意されても聞かなかった。
やんちゃな人間が、外にいる人に注意されて、
直そう、良くなろう、改めようと努力していた。

みんな、リスペクトの対象は違うけど、
成長したい、良い生活がしたいって、欲求はあると思う。
外にいる人の、人数が多いとかではなく、
その人のことだけは、すんなりと受け入れられた。

大して柔軟さは無かったが、
受け入れる器を大きくしたいと、思うきっかけにもなった。

出会いや巡り合わせで、変わっていく自分が
ある意味、自分では無くなる瞬間のような気もしたが、
それが、成長過程だったような気がする。
その人は、その後、某会社の社長になり、会長になっていった。

何だろう、
影響を受けて与えて、その繰り返しで
今の自分が、存在しているのだろう。

ざっくり書いてしまったが、
これからも、受けて与えていくことが続いていく。
ちょっぴり、楽しみになってきた。




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