『昨年の残り香』
茶色い枯れ草に土
奥の方から緑が所々に見え
春を強引に迎えようとして
力いっぱい伸びをしている
シロツメグサは昨年の残り
今年の初ものは隠れていて
せっせと準備をしているよう
力を溜め込んで一気に出てくる
昨年の残り香が点在して見えて
力を温存して出てくる姿を想像
何を考えて何を企んで何を求めて
力を振り絞って出てくるのだろう
この多感な自分に
これ以上今以上、何を訴えようとしているのだろう
ある人に、力こそ正義なりと言うことを教わったが
力の意味や意義を、少し考える時間が欲しくなった
本当に、今使う必要なのかも含めて、真剣に考えたい
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