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大人の発達障害で受診した記録#1初診~心理検査

はじめに

長年対人関係や仕事において難しさを抱えてきました。
どうして自分は「普通」ではないのだろうと悩んできました。
その孤独に耐えられなくなってしまったことも、
職場の喧騒がシンドすぎて仕事に行けなくなったことも、
上司との関係が苦しくてたまらなくなって、鬱になったこともありました。

それでも、病院に行っても
「あなたよりももっとつらい人はいる」
「あなたは仕事もできているし問題ない」
と言われてしまうことがありました。
(そんな話については、よろしければ以下の記事から)

今回、地元の当事者会のなかで
おすすめの病院と先生を紹介されて
(知りたい方は個人的にご連絡ください)
受診をするきっかけをいただきました。
その記録を数回に分けて残しておこうと思います。


2022年6月1日 予約

9時から電話での予約争奪戦に参加。
精神系の病院の予約は大体こう。
初診は数ヵ月先まで埋まっていることがほとんど。
「院長先生を希望」と伝えると「遅い時間でもよいか」と。
了承すると夜19時から、終わりは21時を過ぎると言われたが
無事1か月後、7月上旬に予約が取れた。

2022年7月上旬 初診

初診。1時間半かけて通院。
事前に自分の「家族構成」「略歴」
「両親・宗教における抑圧・虐待の記憶」
「最近のできごと」「生きづらさ・特性」
「自分なりの対処法」などを
A4用紙2枚に記録していき、コピーを提出。
これは有効。見てくれる先生・読み流す先生色々だけれど
自分自身の整理にも役立つ。自分用にも1枚用意しておくとよい。
以下、参考までに「生きづらさ・特性」の部分を載せておく。

<身体的特性>
 ・アレルギー体質。
 ・聴覚、痛覚、知覚等の感覚が過敏。まぶしい光も苦手。
 ・感覚統合に難しさがあり、苦手なスポーツや動き、作業などは、練習をしてもできない。(言葉による説明や映像などによってできることもある)
 ・常に体に力が入って緊張している。脱力すると倦怠感が襲ってくる。

<精神的特性>
 ・他者の感情、特に不機嫌な感情に敏感。強い不安(存在不安・見捨てられ不安)を感じる
 ・他者と自分の間の感覚の「違い」に敏感。「同じ」という感覚が弱く、それゆえに、不意に孤独に襲われることがある。
 ・突然の予定変更・想定外の状況が苦手。なので、予め想定をして自分が慌てないようにしている。
 ・やる気がおきず、ものごとに取り掛かるまでに時間がかかる。集中できない。しかし、一度集中してしまうと今度は抜け出せない。過集中。気になる音やものごと、感情からも、抜け出そうと思えば思うほど抜け出せない。
 ・「言葉」に強いこだわりがあり、意味の違いやズレ、自分の理解との相違に敏感。それゆえに、文章などでは言葉の細かいニュアンスを使い分ける。

心理士さんから1時間、ドクターからも30分以上問診。
発達障害の傾向と幼少期トラウマがありそうとのこと。
次回から心理検査を開始することに。1か月後に2週連続で予約。
遠方からの通院であることも考慮していただけ感謝。
(以下かなり最短コースだったかなと振り返りつつ)

2022年8月中旬 心理検査①「質問紙検査」

心理検査1日目。この日は以下の質問紙検査4つ。
 ・AQ(自閉傾向に関する検査)
 ・A・ASD(自閉症スペクトラム障害<ASD>に関する検査)
 ・A・ADHD(注意欠陥・多動性障害<ADHD>に関する検査)
 ・TEG(エゴグラム。性格テストと言われたりする)
検査を受けての感想なども聞かれ、終了。
検査の結果だけでなく、問診なども含め総合的に診断するとのこと。

2022年8月下旬 心理検査②「ロールシャッハ」テスト

心理検査2日目。それと問診。
検査は「ロールシャッハ」テスト。
インクを垂らして紙を折ってできた無造作な絵・模様から
連想するものごととその理由を答え、
そこで出てくる無意識から認知の特性や深層心理を分析するらしい。
検査をしながら、自分でも自分自身の傾向が見え、おもしろかった。
(こういう自己分析的・客観視も私の特性)
検査後、好きだった絵・模様、嫌いだった絵・模様を聞かれた。
これも結果にとても重要で、あとで結果を聞いて興味深かった。
問診では最近の様子を聞かれるが、特に変化のあることでもないので
検査・治療の先に考えている今後の仕事の心配などについて話した。

2022年9月上旬 心理検査③「WAIS-IV」

最後の心理検査は作業検査。いわゆるIQ検査。
視覚による空間認識や推論能力、
言語理解や情報処理速度などを様々な方法で検査。
基本的には心理士さんが質問等をしてそれに答えていく。
検査時間が2時間近くかかるため、途中に短い休憩を入れていただいた。
パズルのような問題は瞬間的にわかり、
言語、特に知識を問うような問題は、
曖昧さに自身がなく「わからない」と答えることが多くなった。
得意不得意がはっきり出た気がした。
最後に感想を話して終了。次回はいよいよ検査結果と問診。

(次の記事に続く)


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