#日経COMEMO
国内旅行の将来は、「速足の観光」よりも「内面の充実」に成功の鍵
国内旅行市場の過去10年は、ローラーコースターに乗ったかのような変化をくぐっている。2011年には6百万人超に過ぎなかった訪日観光客が、ビザ緩和や円安、中国のミドル層台頭に助けられて、2019年には5倍の3千万人の大台に乗った。京都などの観光地は混雑を極め、オーバーツーリズムがささやかれた。ところが、2020年前半はコロナ危機が巻き起こり、途端に空港はゴーストタウンと化してしまった。外国人旅行者の
もっとみるモノ、コトを超え「イミ」消費へ
成熟した日本経済において、消費者の関心は物欲(モノ)を離れ、体験(コト)に向かうと、だいぶ以前から指摘されていた。さて、コロナ禍の自粛でコト消費も思うようにできないいま、巣ごもりの内省から、また新しい消費が生まれつつあると感じる。「自分にとって」「社会にとって」深く、積極的に消費の意味を探す「イミ」消費と名付けよう。
人口縮小の上に長引くデフレとコロナ不況が重なり、日本の消費市場はいかにも前途多
縦型社会が溶けるとき、女性の出番がやってくる
旧安倍政権のスローガン「女性が輝く日本へ」や、COMEMOの本特集「女性に活躍してほしい理由」という言葉に、私がどこか違和感を覚えるのは、その根底に「日本の女性は、いま活躍していない・輝いていないよね・・・」という前提が透けるからだろう。
もちろん、その前提には、社会に残る男尊女卑や、仕事において女性が不利におかれやすいという、正しく前向きな認識が対にあるため、これらの言葉は容認されている。
女性活躍推進のカギは、働きやすい環境を作ることよりもチャレンジできる環境を作ること
皆さん、こんにちは。
今回は「女性活躍」について書かせていただきます。
ガバナンス(企業統治)改革の一環として、取締役会にダイバーシティ(多様性)を持たせる動きが加速している。米カリフォルニア州では9月末に、人種的マイノリティーなどを取締役にすることを義務化する改正会社法が成立した。日本でも女性取締役を登用する企業は増えている。企業の意思決定の質の向上につなげる狙いだ。(中略)
日本でも取締役会
新規感染者数を巡る情報発信について思うこと~素朴な疑問
毎日のように新規感染者数が発表されており、その数字に右往左往する状況が続いています。経済・金融市場においても経済指標には反応せず、感染者数や死亡者数などにビビッドに反応する場面も見られています。まるで新規感染者数が経済指標のように扱われているような印象も持ちます。
私は疫病の事は全くわかりませんので、とりあえずは毎日3ケタのオーダーで感染者が増えていることは悲観すべき事態なのだろうと受け止めてい