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演劇研究レポート

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演劇に対する思想やエクササイズを幅広くまとめています。
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2020年10月の記事一覧

バドミントンを通して、インプロを学ぶ

バドミントンを通して、インプロを学ぶ

昨日の深夜、ショーン・キンリーが今年の秋からスタートする予定だった「The Improvisation School」のオンラインレッスンが始まりました。

アメリカ、ノルウェー、フィンランド、インド、中国、そして日本。
世界6カ国から1人ずつで、合計6名の少人数クラス(昨日は2人休みだった)
当初の予定では、既にこのメンバーでクラスがスタートしていたはずだったのですが、コロナによってそれは来年に

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インプロゲームは、何のためにあるのか?

インプロゲームは、何のためにあるのか?

今日は久々にパティのWSを受けて、インプロゲームの意義について学びました。
インプロにはたくさんのゲームがあり、教育的なもの(インプロバイザーの能力を鍛えるもの)もたくさんありますが、中にはただ演じていて面白いだけで、むしろインプロバイザーにとって悪い影響を与え得るものもあります。

例えば「最初と最後」という、シーンの最初と最後の台詞が決まってるというゲームがあるのですが、これはプレイヤーにブリ

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「何もしない」から面白い

「何もしない」から面白い

今日、久々にフルマスクを扱いました。

僕は表現というものは、「見せる」よりも「見られる」方が興味深いと思っていて、特にフルマスクはそのことを思い出させてくれます。

表現とは「見せるもの」だと思われがちなのですが、フルマスクをやると「何もしない」ことの興味深さが際立ちます。
観客は、フルマスクがただ下を向くだけで「寂しそう」と感じ、ただ真っ直ぐ立っているだけで「緊張してるんだな」と感じます。

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自分が自分じゃなくなる面白さ

自分が自分じゃなくなる面白さ

今日は久々の外稽古。それもずっとやりたかったマスクの稽古でした。

顔と声と身体を通して、自分ではない「マスク」という存在になっていく。
普段の自分ではたどり着けないような領域に行けて、衝撃的な瞬間にたくさん立ち会えるのが、マスクの面白さです。

僕がマスクに出会ったのは8年くらい前で、その時に扱ったのがキース・ジョンストンのハーフマスク(トランスマスク)でした。

↓レッスンの様子↓

マスクに

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