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【読書内容実践】エッセンシャル思考を実践!人生が好転した話

突然ですが、皆さんに質問です。

あなたにとって、本当にしなければならないことは日々できているでしょうか。

本質的なことに集中できているでしょうか。

人が無責任に語るやった方がいいことに時間を費やしていないでしょうか。

経済・技術の発展により、より多くの情報や選択肢が生まれていて、私たちは自らの判断で日々行動しています。その数に圧倒され、深く考えを巡らす時間を持てなければ、本質的なことはあっという間に侵食され、忙殺されてしまいます。 何が大切で何がそうではないか、ということの区別が難しくなってきています。不要なことに自分の人生を奪われ、苦しくなる前に、本質を見極めていかなければなりません。

多すぎるノイズを排除し、最小の時間で成果を最大にする。それが”エッセンシャル思考”という考え方です。今回、この考え方を実践した結果、新会社設立のメンバーとして協力の誘いを受けたという友人の話をしていきたいと思います。

日常に潜む非エッセンシャル思考


コスパという言葉が浸透するようになった日本ですが、私たち日本人は文化的背景から、不要なこと(準備に多大なコストをかけて)でも取り組むべきであると考えがちです。

学生であれば、英文法に比重を置いた授業がその一例となるでしょうか。多くの人が義務教育として英語を学んだ現代社会ですが、英語でのコミュニケーションが取れず、話せるだけで希少価値が生まれている状況となっています。

社会人であれば、過剰な報連相や会議。成果が出ないことに注力している企業も多いのではないでしょうか。

とはいえ、学校の先生や会社の上司の指導や依頼に対して、取捨選択を行うことはものすごく勇気のいることです。しかし、自分で選択することを放棄し、他人に委ねてしまうと、他人に自分の人生を支配されていくことになるので、とても苦しくなっていきます。

今こそ考え方や実践方法を確立し、自分自身の選択を自分の手に取り戻しましょう! 

書籍のまとめ


この書籍で記載されている内容の中から、印象に残った部分を抜粋してみました。

・トレードオフ(何かを選ぶことは、何かを捨てること)

・集中せざるを得ない状況をつくる

・上手にノーという技術を身につける

・本質を知り、本質を生きる 

長時間労働を強いるブラック企業で働く人がYouTubeで日常ルーティンの様子をアップしていたりします。自分が壊れないように数ある選択を放棄して、感情を無くし、ただ生きているような様子を見ると、非エッセンシャル思考に陥っている極端な例と言えます。

エネルギーを最適化し、効率良く成果を出すため、深く思考する時間や環境(孤独になったり、読書したり)を意図的に作っていく必要があります。自分にとって本当に大切なことは何なのかを知り、周囲との軋轢を産まないよう上手にかわしていくことが肝要です。

上司に自分の業務キャパシティを超える依頼を受けた場合には、現在抱えている業務の納期に影響する等の説明をした上で、対応を検討する必要があるでしょう。

自らの本質を優先するために仕事を断ったりすることになるので、これまでの価値観からすると考えられないような思考かな、と感じられる方も多いのではないでしょうか。

しかしその考え方で行動してこなかったツケが賃金低下や国際競争力の低下を招いてしまっている要因の一つであることも否定できないので、新しい考え方や手法はどんどん取り入れ、実践していくことがこれからの時代に必要なことではないでしょうか。

エッセンシャル思考を実践した話。


友人が新興企業で営業等の総合職として仕事をした当時、業務に本質的なものを感じていなかったため、エッセンシャル思考を実践してみたそうです。

通常通り勤務していたところ、社長より転勤の打診をいただきました。環境を変えるいい機会だと考え、すぐに承諾。転勤後、社長から日本大手企業との大きなプロジェクトを任せていただけることになったそうです。

業務は順調に進んでいましたが、ある日、問題が発生します。 それは、親会社から出向してきていた転勤先の上司の存在です。親会社の人間なので立場が強かったりするところがありました。 

上司のマイクロマネジメント


ある日、社長に随時報告していたプロジェクト進捗を事細かに共有するよう指示が出ました。お客様とのやり取りや発注メール等、一つ一つをCCに入れ、文面一つ一つをチェックするマイクロマネジメントです。

社長とは別に報告に対応することで発生する時間や人件費コストを考慮しての指示と認識し、すぐ対応しました。

しかし、プロジェクト途中にいきなり入ってきたためか、30分後には”内容わからないこと多すぎて、ヤバイね。一から説明してよ”と一言。

要はコストのことは全く考えておらず、メールを入れても内容をよく読まないし、結局は読むのが面倒だから口頭で説明しに来いというプレッシャーでした。

流石に毎回口頭で説明を求められると、業務推進に遅延が発生して、お客さんに迷惑をかけてしまう・・・。心の中で熟慮した結果、上司を適度に避けるという行動を取ってみることにしたそうです。 

上司を避けつつ、ついにプロジェクト完遂!


飲み会幹事依頼や根性論等多彩な上司の口撃を躱し、プロジェクトに集中した結果、無事に業務を完遂させることができたそうです。このことでお客様との信頼や社長の信頼を獲得できた上、大手企業の競合他社からも同様のプロジェクトを受注。

この新規受注が社長を通じて上司の耳に入ったとき、”仕事できるけど、なんで報告しない?”と怒られたそうです笑 

避けてきた代償


会社に大きな利益をもたらしましたが、査定は親会社から出向している上司に権限があったようで、ボーナスを決める面談は”協力的じゃなかった”と一言、1分で終わり、評価は低いものでした。

この時点では、成果の高い仕事をしたが、会社としての評価はされず、罵倒され、心は荒んでいった形で終わりました。 

事態は急変


不要なことばかりさせられて、自分が成長出来ないと考え、転職等での環境改善を検討していたところ、社長が経営方針で揉め、退職することになったのです。

従業員を評価せず、管理と会議ばかりしていたそうで、社長も不要なことは手放し、本質的なことに集中しなければと考えたのでしょう。

まもなく、社長から直電があり、”新しい会社を立ち上げるから一緒にやらないか?”とお誘いを受けました。

エッセンシャル思考を実践した結果、紆余曲折あったものの最終的には、より良い結果を生むことが出来たという結論になります。

まとめ


エッセンシャル思考はこれからの時代で必須なことだと考えていますが、考えの古い(固定的な価値観)を持っている人が周りにいる場合は、上手いやり方で慎重に進めないと、様々な問題が出てくるでしょう。人口減少で衰退の一途を辿る日本では、この友人」のように大胆にやることが必要とされています。これから革新的な一歩を踏み出そうとしている皆様方へ少しでも参考になればと思います。

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