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何につけ材料は要る

いつも、クライマックスだの日本シリーズ、オリンピック、WBCなどの時期は、お約束のように寝不足する。

仕事で忙しくて寝不足というわけではない。誰かに頼まれたわけでもないのに一人で応援したりハラハラしたりして寝不足するわけである。あ、今は相方もいるから一人でではないか。二人で勝手にグッタリしている。

それが終わってグッスリ眠れる時期に差し掛かった時に異変が起こった。端的に言うと、股関節が痛い。
あら?今までこんなこと無かったのに歳なのね~ということでもあるのだが、それだけでもない。これまで自転車通勤の日々が10年近く続いて、いきなり5連勤6連勤が強いられる職場で、急に毎日1万歩以上歩き出した。

まさか。ちょいちょいジムも行っているし、たかだが毎日の歩数が増えたくらいでそんなふうになるか!と最初は打ち消していたのだけど、さらに他の要因にも気づいた。
ここ一週間くらい、とても食が細かったのだ。

仕事のストレスや生活リズムに未だ乗り切れないというもあって、食欲がわかない。お腹はへこんでいるわけでもなく、いつも満腹感があるような気がしていたので「まあ、食べなくても良いかな。」と考えていた。食べない方が楽なんじゃないかな?とも。

その上で慣れない仕事を毎日して黙々と歩いたり走ったりしていたわけで。

少食な生活が続いて丁度一週間目に股関節痛。最初は骨かな?と思った。
が、どうやらこれは筋肉だな?と理解した。
でも、どーしようもできない。だって食べたくないし、どうにかして今の生活リズムに体を合わせて行きたいし、それで痛いんだったらしょーがねーじゃんという気持ちだった。← 明らかに思考能力も落ちていた。

昨日のイタリア戦の途中、変に遅い時間に「あ、なんか、お腹減ったかも?」と思って、途中で席を立ち、パスタを作った。
相方には毎晩きっちり夕飯を作っていたので自分の分だけ。
それを食べながら観戦。

久しぶりにまとまった量を食べたのだった。そしてグッスリ眠ったら、痛みは完全消失。食べるって凄いんだな。
体と、ある種の会話をした感覚だった。

人間は睡眠だけでは、心や体を修復できないのだなと体感した。材料がないと体も心も作れない。

いつも、きちんと食べている相方を見習って、私もまたちゃんと美味しいと思うもの、食べたいものを食べて行こうと思う。

***

余談だけど『クリミナルマインド』というドラマを暇があると見返している。昔一度観たはずだが、見返すとほとんど忘れているシーンが多い。何より、心理や病理の話が多いから興味をそそられるのかも知れない。

で、シーズン10あたりに、興味深いテーマが出て来た。新興宗教にはまって殺された人々の検視の一環で死体から採血したところ、ある共通の特徴が発見されるというエピソード。
その特徴とは、皆タンパク質が異常に欠乏していて血糖値が高いというデーターだった。

たんぱく質が欠乏すると思考能力が落ちてあやつられやすい状態になるという。操る相手が教祖なのか自分なのか、病気なのか、あるいは偏った教育なのか?それは人それぞれなのだが、まずは食べなきゃねという話。

私は少食の美人や少食のイケメンを観たことがないし、少食なのにオーラが綺麗な人も観たことがない。

病気を患っていても健康でも、日々を生きるだけで、なんやかんやと傷ついたりダメージを受けている私たち。そりゃ生物だから。

食べて寝て、会って、話して、それを修復していくという自然の摂理をうっかり忘れるところだった。

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