見出し画像

美術館だけじゃもったいない! アートをもっと楽しむ10の方法

「アートを見に行く」といえば、美術館やギャラリーに展覧会を見に行くことを思い浮かべやすいですよね。美術館で過ごす時間はとても素敵な時間ですが、仕事やプライベートが忙しかったり、距離的な問題でなかなか美術館に行けないことも。

「もっと多様な楽しみ方ってないかな?」

美術館に行きたくても行けないコロナ禍を経て、美術館以外の場所でアートを楽しむ方法を模索してきました。

この記事では、美術館以外の場所でアートを楽しむ方法を10個、過去の記事も交えてまとめてみました。

【屋外でアートを楽しむ】

1) 季節も感じながら、屋外アート・パブリックアートを楽しむ

「丸の内ストリートギャラリー」で展示されている《Trans-Double Yana(Mirror)》/ 名和晃平

美術館になかなか行けない時に嬉しかったのが、屋外で何時でも観られるパブリックアート

例えば、都内なら、ストリートアートや若手アーティストの作品が楽しい「天王洲アイル駅周辺」や、アニッシュ・カプーアを初めとした国内外の著名アーティストの作品がなんと100点以上展示される「ファーレ立川アート」、また、草間彌生さんや船越桂さんなどの作品もある「丸の内ストリートギャラリー」など、風景とアートを合わせて楽しめますよ。

天王洲アイルで見られるパブリックアートを2つの記事でご紹介しています↓

また、屋外作品はその大きさも魅力ですよね。パブリックアート以外も含みますが、近畿で見られるヤノベケンジさんの作品をまとめています↓

2) アートな「ホテル」に宿泊して楽しむ

群馬県前橋市にある「白井屋ホテル」

ギャラリーが併設されたホテルや、アーティストとのコラボルームがあるホテルなど、アートを楽しめる個性的なホテルが各地にあります。

大人数での鑑賞を避けたい場合や、長時間立ちっぱなしなのは辛い場合にも、お部屋の中での鑑賞なら、気にしたりせずに見られますね。建物と一体化した「そこだけでしか見られない作品」が楽しめたりするのも特別感があります。

こうしたホテルを地域ごとにまとめました↓

3) 芸術祭で土地の歴史とアートを楽しむ

越後妻有大地の芸術祭の《Tunnel of Light》/ マ・ヤンソン/MAD アーキテクツ

コロナ禍で中止も多かった芸術祭ですが、すこしずつ戻ってきましたね。

その土地の特徴を反映した作品や、その場所でしか見ることができない作品も多く展示されるのが魅力です。また、芸術「祭」の祝祭感や、美術館と違って数人でおしゃべりしたりしながら楽しんで見られたりする非日常感のある雰囲気もまた楽しいですね。

2023年は、こんな芸術祭が開催されます↓

今年開催された「マツモト建築芸術祭」もオススメしたい芸術祭でした↓

【おうちでアートを楽しむ】

4) ミュージアムグッズでおうちでアートを楽しむ

大竹伸朗さんのミュージアムグッズたち

美術館でついつい買っちゃうお土産、「ミュージアムグッズ」。せっかくだから、美術館行けない時にもおうちに飾って、気に入った作品をもっと楽しんでみませんか?

同じアーティストの作品を集めたり、ひとつのテーマで飾ってみたり…と試してみると、選ぶ楽しさと難しさにも気づいて、興味深く構成された「展覧会」を観るのがもっと楽しくなるかもしれません。

おうちでミュージアムグッズを飾るのに便利なアイテムをご紹介しています↓

5) アート作品を家に飾って楽しむ

本当にお気に入りの作品に出会ったら、思い切って購入してみませんか?

「アートなんて高くてとても買えない!」なんて、わたしも以前は思いこんでいました。でも、小さな作品や、版画作品、若手アーティストの作品など、実は普通のサラリーマンでも購入できたりするんですよね。
最近は、「Casie(かしえ)」のように、絵画がレンタルできるサービスなんていうものも。大好きな作品と暮らす生活、試してみませんか?

ちなみに、うちは賃貸なので絵なんて飾れないよなぁ…なんて思い込んでいましたが、賃貸でも飾れる方法を探してみました↓

6) ふるさと納税でアートグッズを楽しむ

香川県直島町へのふるさと納税でいただける【PUMPKIN】オブジェ

あの美術館よかったなぁ、また行きたいなぁ…と昔旅行で行った美術館などを思い出しながら、その土地にふるさと納税してみるのはいかがでしょう?

お肉や果物などをもらうイメージのあるふるさと納税ですが、実は、その土地のミュージアムグッズや出身アーティストのグッズなど、アートグッズが返礼品になっているところも。なかには美術館の貸切なんていう豪華な返礼品まで。土地に思いを馳せながら、「ふるさと納税」で文化を応援してみるのはどうでしょうか?

アートを楽しめる返礼品をまとめてみました↓

7) 図録・アートブックで展覧会をより深く楽しむ

「目 非常にはっきりとわからない」展 (千葉市美術館)図録

展覧会観た後に購入することも多い「図録」ですが、行けなかった展覧会の図録で展覧会を追体験するのも良いですね。

図録のほかに、写真集やアーティストの手掛けた絵本など、気軽にアートを楽しめる書籍って実は結構あります。アートブックや展覧会カタログを扱う「NADiff」のオンラインのショップのほか、「銀座蔦屋書店」などでも多くのアート系書籍が扱われています。
もちろん、アートの歴史やアーティストに関する書籍で背景を知ることで、次に展覧会に行くときにもっと深く作品を楽しむこともできます。

書籍だからこその面白さがあった図録をまとめてみました↓

8) 展覧会での気づき・考えたことをnoteにまとめて考える

美術館で展覧会を観るだけでなく、その後に展覧会のことをnoteで言葉にしてみるのはどうでしょうか?

良かった、素晴らしかったというものはもちろん、展覧会を見て気づいたことをメモしておいたり、「わからない…」「なんだったんだろう…?」というもやもやを、結論まで出せなくても残しておくことで、例えば数年後に出会った出来事がそのもやもやと不意に繋がったりすることも。

私は、見た展覧会は基本的にtwitterにまとめていますが、月に1度、自分のためにnoteにもまとめなおして振り返っています↓

「わからない」ことや「気づき」について考えていくことで、より深い鑑賞体験になるように思います↓

【Web上で作品を楽しむ】

9) オンライン展覧会でアートを楽しむ

オンライン展覧会「新しい実存 – New Existentialism 小林健太、平田尚也、やんツー」(Unexistence Gallery(オンラインギャラリー) )

特に、コロナ禍以降に見られるようになった「オンライン展覧会」

コロナ禍の真っ最中に比べると減ってきた感触はありますが、例えば、全国の博物館や美術館などが参加するオンライン・ミュージアム・プラットフォームの「MU」など、オンライン上でいつでも展覧会が楽しめるサービスも。

以前にまとめたものですが、今も見られる展示があります↓

10) アプリやプラグインを使って、日常でアートを楽しむ

auの「AR ✕ ART KOHEI NAWA」

最後もPCやスマホを使った楽しみ方。

例えば、「New Tab with MoMA」では、google chromeのタブを開くたびにMoMAに収蔵された作品に出会え、時には癒しに、時にはヒラメキも与えてくれます。また、ARを使った作品は、日常に見慣れた場所も全く違った見え方を与えてくれるのが楽しいです。

たとえば、こんなアプリやプラグインが無料で楽しめちゃうんです↓

なぜ「美術館以外」の場所を考え始めたのか?

最後に、今回のnoteを書いておこうと思った理由を少しだけ。

コロナ禍では、長い間、「美術館に行きたくても行けない (開いていない)」、という状態を経験してきました。

こうした中、美術館やギャラリーでは多くのユニークな試みがなされて、当時、こうした活動を残しておきたいと思いながら、noteを書いてきました。

一方、観る側として工夫して楽しむ方法を模索し、その方法もnoteに綴ってきました。

コロナ禍前の日常が戻りつつある今、こうした楽しみ方や試みをもう一度整理して残しておきたい。また、コロナ禍だけではなく、環境の変化で思うように展覧会に行けないときにも、アートを楽しみ続けられるヒントになるかもしれない…そんなことを考えて改めてまとめてみました。

今後も、さまざまな楽しみ方を模索していきたいと思います。

この記事が参加している募集

#やってみた

37,072件

#週末プロジェクト

4,754件

最後まで読んでいただきありがとうございます。良かったらサポートいただけたら嬉しいです。サポートいただいたお金は 記事を書くための書籍代や工作の材料費に使わせていただきます。