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1日1冊オススメ本レビュー

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ブックコーディネーターが毎日1冊、サクッと読めるオススメ本ブックレビューを公開していきます。
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2022年12月の記事一覧

天幕のジャードゥーガル 1

"当たり前のこと そうね きっとそう あなたたちにとってはね だけど私たちにとっては 始まりの…

モリー先生との火曜日

"おぼえているかな、如何にして意義ある人生を見いだすかについてしゃべったこと(中略)人を愛…

東大卒、農家の右腕になる。

"『守りながら、変えていく』の精神で、何を守るために、何を変えるのか。それぞれが考えて、…

チ。-地球の運動について- 第1集

"そうだ。そうじゃなきゃ。あんな巨大な天が、一つの発想で、こんなに合理的に、動いてしまっ…

潜水服は蝶の夢を見る

"僕はとまどい、考え込む。この宇宙のどこかに、僕の潜水服を開ける鍵は、あるのだろうか?終…

逆行の夏

"『あなたに贈り物をあげるわ』ピンクは手を伸ばし、冷たい指でわたしの両耳にそっとふれた(中…

世界が完全に思考停止する前に

"間違いなく今、世界は壊れかけている。思考を停止しつつある。その責任は、僕たち一人ひとりにある。なぜなら同時代にいるからだ。"2004年発刊の本書は時代を振り返りつつ全体主義的な安っぽい善意やヒューマニズムが蔓延する中で『一人称の主語』で思考しているか。を問いかけてくる一冊。 ⁡ 個人的には著者の本は『放送禁止歌』についで手にとりました。 ⁡ さて、そんな本書は『タマちゃん』を始め、今は懐かしい2000年代における『ニュース』を取り上げながらドキュメンタリー映画監督でもある著

千年の読書

"私たちは、千年前の本の作者や、それを読んだ人の想いに、本を通して触れることができます(中…

いまを生き抜くマンガの言葉

"さまざまな経験をし、困難を乗り越えた登場人物の言葉には、力があります。そんな言葉はきっ…

何もしない

"生産性ばかりに固執する環境に反抗して『何もしない』人が、ほかの人が自ら修復するのを助け…

勇気あるものより散れ

"春安....私の味方になって....私の目的は....母を殺して 自分も死ぬことです"2021年発刊の本…

貨幣論

"貨幣の系譜をさかのぼっていくと、それは『本物』の貨幣の『代わり』がそれ自体で『本物』の…

終わらない夜

"想像してごらん。誰もいない廊下の奥から不思議な電車がやってきて、あなたを冒険の旅へつれ…

二木先生

"『二木先生、いまの自分の立場わかってるんですか』『わかってるよ。そこで提案がある』『提案?』『僕はきみに宿題を出します』"2022年発表の本書はポプラ社小説新人賞受賞作。生徒と教師のスリリングな交流を描いた一冊。 ⁡ 個人的にはよく行く書店さんでオススメされていたので手にとりました。 ⁡ さて、そんな本書は"普通"に馴染めず、まわりから『変』と言われ続けてきた高校生の田井中が、ある日。普通の教師のように見えた美術教師の二木に、自分以上に白眼視される『秘密の顔』があることを知