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東大卒、農家の右腕になる。

"『守りながら、変えていく』の精神で、何を守るために、何を変えるのか。それぞれが考えて、行動に移す(中略)阿部梨園の拙い事例が、次の一歩を踏み出す皆さんの励ましに、そして踏み台になれば幸いです。2020年発刊の本書は農業の現場改善のための超実践的経営改善ノウハウ。道標的一冊。

個人的には主宰する読書会で参加者にすすめられて手にとりました。

さて、そんな本書は東大卒、外資系化学メーカーに就職して。と順風満帆な人生をおくっていた著者が、ストレスから心の病を抱えて挫折した後、個人農家の従業員"畑に出ない『農家の右腕』"になるまで、なってからの奮闘を描いた【ストーリー仕立ての第1部】そしてWEBで紹介した小さな経営改善、業務改善のうち100件を経営、総務、会計、労務、スタッフ、生産、商品、販売、PRと分けてエッセンスをグラフィカルにまとめた【ノウハウ集の第二部】で構成されているわけですが。

著者のように優秀でも、挫折をしたわけではない私ですが。小さな社団法人の代表として何かと自分でしないといけないうちに【広く浅く、独学で】出来るようになってきた自分にとって、著者が阿部梨園に関わって、手探りでさまざまな事にチャレンジする姿に【過去の自分を重ねて】共感しかなかった。

また、第二部のノウハウに関しては、特に最先端であったり、目新しい内容ではなくも(むしろ懐かしい)悪い意味でなく、もしろ、こうした【基本的な部分から丁寧に】そして現実、日常に着地する形で解説する本こそが、農家には今、求められているのかも。と思いました。

小規模農家の方はもちろん、実践的な経営改善本としてもオススメ。

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