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モリー先生との火曜日

"おぼえているかな、如何にして意義ある人生を見いだすかについてしゃべったこと(中略)人を愛することに自らを捧げよ、周囲の社会に自らを捧げよ、目的と意味を与えてくれるものを創りだすことに自らを捧げよ"1997年発刊の本書はALSに侵された教授と元教え子の人生対話、ノンフィクションベストセラー。

個人には主宰する読書会で紹介されて手にとりました。

さて、そんな本書は売れっ子のスポーツコラムニストとして活躍する著者、ミッチ・アルボムがある日、偶然にテレビで筋萎縮性側索硬化症(ALS)により死を目前にしている恩師、ブランダイス大学の78歳の社会学教授、モリー・シュワルツの姿を見かけて、16年ぶりに再会。

『(私を)憐れむより、君が抱えている問題を話してくれないか』と提案され、毎週火曜日に『人生の意味』について。をテーマに、死や恐れ、老いや欲望、結婚や家族、社会や許しといったリストをつくり、恩師と14回の対話"授業"を重ね。この"最終論文"を仕上げているのですが。

まず、かっての【恩師と再会、学びを得ていく】というシンプルな構成の本書ですが。本書がノンフィクションであること、また著者自らがいわゆる『仕事人間』から次第に目覚めていく過程が描かれていることもあり、とても引き込まれました。

また、人生も後半戦の私にとってはモリー教授の一言一言。例えば"お金やモノが、何もかも多い方がいい"【と洗脳が行われている】と指摘、そんなことより【他者への愛やこころの大切さを語る姿】にも共感しかなかった。

出世やお金こそ人生の全て。と考えてしまっているビジネスパーソン。また介護に関わっている方にもオススメ。

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