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パキスタンの友人から学ぶ、パキスタン料理の世界

今まで、ほとんど知らなかったこの地の料理。人との出会いによって、一気に身近になって、今、私自身は、このインド大陸の地理や食文化には、ずいぶん精通している、気がする。

パキスタン料理は、そもそも、隣国インドの食文化に大きく影響を受けている・・・というよりも、もっというと、同じ文化を分かち合う地域が人間がつくりだした国境によって分けられているので、インドの子に聞いても、同じことを教えてくれた。

Biriyani(ビリヤニ)
最初、「こんど、ビリヤニを作るよ」って言われたときに、何の料理か全く想像がつかなかったものの、米を主食としてトマトや玉ねぎ、クミン、パクチー、レモン、鶏肉を見たときに、「あ。これ、絶対に美味しくなるやつ」と思った。東南アジアの食文化と似ているなー、と思って、調べてみると、インド、パキスタン、東南アジアなどで、呼び方は違えどそれぞれの国でいう炊き込みご飯のようなもの。

あー。やっぱ大陸は繋がっているのだ。

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後から気づいたけれど、ビリヤニだけじゃなく、パキスタン料理は結構クミンを使う。で、このクミンが、良い味を引き立てている。

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最高。これ毎日でも食べられる!友人に言うと「作るのに手間がかかるから、作るときには気合いを入れないといけない」と。でもこれは作ってほしい。何度も言いまくる。(で、結局、その後お互い忙しすぎて作る時間も、会う時間もほとんど無くなるけれど、友人が帰る前日にまた作ってくれた)

Raita(ライタ)

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で、ビリヤニと一緒に食べるライタ。通常、ビリヤニはめっちゃ辛くもなり得るので、そんなときにこのヨーグルトベース(塩、レモン、クミンなど)のライタを食べて、口の中で辛さを調節する。ライタにパクチーを入れても良い。

Kheer (キール)

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パキスタンを代表するスイーツ、その名もキール。牛乳で煮込んだライスプディング・・・と言えるかな?ピスタチオやナッツの香りが効いている。乳酸品系もよく使うパキスタン料理。

Chicken Curry(チキンカレー)
Chapati(チャパティ)
Salt Lassi(塩ラッシー)

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いやー、どれも美味しすぎる。チキンカレーも、そもそも、あまりカレーという言い方はしないと言われたけれど、何という言い方があろうが、とにかくスパイスが効いていて美味しくて何杯でも食べられる食!で、チャパティは、全粒粉と水をこねた生地で、ナンよりも庶民的。最初、「チャパティか米、どっちが良い?」と言われたけれど、迷わずチャパティで。そして、ラッシーも、「甘いラッシーと塩ラッシー、どっちが良い?」と。ラッシーにも種類があったのね!!正直、どっちも欲しかったけれど、どちらかを選ばんで、と言われ仕方が無く、塩ラッシーを選択。まぁ、これがまた、とにかく美味しかった。(美味しすぎて、美味しいという言葉しか思いつかない語彙力の無さ)

LAHORI Food in Pakistan 
ラホリ料理とは、パキスタンのパンジャブ州にあるラホール市の料理を指す。このラホール市は非常に豊かな食文化を持つ都市。このパンジャブ州という場所もまた非常に「面白い」地域で、パキスタン側のパンジャブ州とインド側のパンジャブ州は、同じ文化、言語、気候、歴史を辿りながらも、人間がつくりだした国境によって分かれている地域。

Mithai (sweets): Barfi(バルフィ)

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そして、このバルフィ―!以前、友人とチャイを飲んでいたときに、「チャイに合うデザートは何か」という話になって、教えてくれたバルフィというお菓子。で、このお菓子で美味しいところと言えば、東京の西葛西にあるTokyo Mithai Walaというお店らしくて、ここ以外ではあまり良いお店を見つけられないといっていた。(2022年4月、訪問、追記)

でも、写真は、たまたまその友人が、偶然訪れたインド料理屋で出会ったインドやパキスタン出身の方々のひとりが、実は日本でお店を構えていて、その人が作っているバルフィ。で、その人から買ってきてくれた。なんという偶然。

「探していると、目の前に現れるものだね」

と哲学的に言う友人。よくぞ見つけてくれた。このお菓子、結構日本人はハマるんじゃないかなって思った。バルフィにはいろんな味やお店独自のテイストがあるから、一概には言えないけれど、個人的に日本人好みの味で、それでいて新しく、もう少しナッツやピスタチオが入っていたら最高かも。このバルフィのメイン材料は、コア(Khoya)と呼ばれる、インドやネパールの濃縮乳。

以下は、バルフィを探していて見つけたROYALというブランドのお菓子屋。ピスタチオのバルフィ、個人的に試してみたいのと、あと抹茶とも絶妙な気がする。

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そして、最近頂いたSooperというお菓子。なんでも、パキスタンで一番人気のビスケットなんだそう。

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”It is literally super by all means”と紹介されていた。確かに、冗談抜きで美味しいし、日本人の口にも合う。あっさりしているけれど、牛乳の甘さが際立って食感はサクサクしている。

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まだまだ「探検」し足りないパキスタン料理!また何か、作ってもらおう。


2022年4月追記
さて、ここに書いたTokyo Mithai Walaという西葛西のお店に、ようやく訪問。

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まず、東西線の西葛西駅に降りると、このようなインド街を思わせる広告があった。インドやパキスタンの人々は(他の国もそうかもしれないけれど)、日本のインド人やパキスタン人が多い街に住むから、どんどんコミュニティーが広がっていく。私は、インドやパキスタンの人々と2021年に初めて多く出会って、東京の街がまた違って見えていた気がする。

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1階は、持ち帰り専用のデザートを販売するお店。

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インドやパキスタンのお菓子は、非常に甘い。甘いけれど、私はスリランカや日本の友人たちにも、バルフィを食べてみてほしくて、250gを購入。

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練乳やピスタチオを使っている時点で、気分は東南アジア&南アジア。これ、絶対日本人の口に合うと思うけどなー。誰か食べたら感想教えて下さい。

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そして、クッキーやお茶も。クッキーは全てにクミンが入っているからか、全て辛い!笑 クッキーすらカレー味。でも、日本人の友人は気に入っていた。私はバルフィ派。

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そして2階は飲食店になっていて、1階で販売しているデザートもここで食べられる。

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中華風インド焼き飯、のようなものを注文。これもまたピリ辛だけれど美味しい。メニューがたくさんあったので、また訪れたい。それにしても、私とスリランカ人の友人以外、他の全てのお客さんはインドやパキスタンの人々だった。

飛行機乗らずに食で世界を旅した感じ。友人達に感謝。

また、以下はパキスタンやインド出身の友人たちが、料理の具材を買いに行くお店たち。

シディークナショナルマート新大久保店
Siddique National Mart
03-5937-4037


ナスコフードコート(NASCO FOOD COURT)
080-4086-8631


郷土菓子研究社は、どちらかというと日本人による日本人のための世界各国kの郷土菓子店。

郷土菓子研究社
03-6450-5369
https://maps.app.goo.gl/3CPQGGw3yWZ7WoEm7

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