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渺眇(読むのも読み返すのダルい)
どうにもならない夜が生き物の底
その片割れの写真の中で白黒の悲劇を真似ている
短いまやかしへ置かれたこれらの熱は
未だ大人らしいがややこしい駄々を捏ねている
つまり吹雪に見舞われた葡萄酒で
あまりに酔っ払ってしまっていて
私のこの心は世界中の枯れ果てた
クリスマスツリーより悲しいって
そんな詩集によく似た溜息が纏わりついて
渇きが似合う僕等のmannequin世代と
殺される覚
テニスコートに遅れた時の空の文(間と数)
ギクシャクした航路の後ろで世界中泣いている
その落ちた涙に溺れてるつもりの明日やら昨日を
今日も泳ごうとナンシーを追いかけるジャンキーが
最後に乗ったタクシーを僕は探している
そこに規律が必要だったけれど
もう少ししたら踝も晴れてきっと飛べやしないから
縄跳のように進まない落下に回る
その途中の年にブランコバグとチャリの点滅を
宇宙に逃がしたら
まるで後ろ飛びで眠ってるようだって