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長時間労働から逃れるためには

今回は「長時間労働」というテーマについてお話していきます。

みなさんは長時間労働と聞くとどのような印象を持つでしょうか?
おそらく、ネガティブなイメージが強いかと思います。
プライベートを犠牲にして働き、多くのものを犠牲にしているとそんなニュアンスがありますよね。
この長時間労働について明らかにしていきたいと思います。

成果を上げていればOK

仕事というのは本来「成果」を上げていれば良いわけで、長く働くことが良いわけではないです。そして「成果」は次のような式で算出することができます。

成果 = 生産性 ✕ 労働時間

生産性とは効率の良さのことです。
生産性に労働時間がかけ合わさって成果が算出されるというわけです。

最終的に成果が上がればいいので、伸ばすべきは生産性か労働時間ということになります。

成果を上げるアプローチは人によって違う

成果を上げるには3パターンの組み合わせがあります。

  1. 生産性を上げる

  2. 労働時間を上げる

  3. 生産性と労働時間を上げる

労働時間を短くして成果を上げたいのであれば、圧倒的に生産性を上げるしかありません。仕事の効率を上げるということです。
1日でできる仕事量をより増やすということです。

一方で労働時間を増やすことで成果をあげても良いわけです。
特に未経験でまだ慣れていない仕事や新入社員など、未経験の領域においては生産性が低くて当然ですから、その中で早く成果をあげようと思うと労働時間を増やすことでしか成果を上げることはできません。

実際に先ほどの選択肢の3つのうち、2つは労働時間を増やすという選択です。

「質」は「圧倒的な量」から生まれる

ここまでの話で、多くの方はできれば生産性を上げたいなと思ったはずです。
では生産性を上げるためにはどうすれば良いか。

結論としては「圧倒的な量をこなす」しかないと考えています。

例えば、パブロ・ピカソという画家を知っていますでしょうか。
20世紀最大の芸術家として知られ、絵に興味がない人も名前は知っている人がほとんどでしょう。

ピカソのすごいところは、人々の心を動かす作品を生み出したという「質」の部分もそうですが、
同時に作品数が約15万点という「量」に関するギネス記録を持っていることです。

日本だと秋元康さんもすごいです。
近年だとアイドルの48グループのプロデューサーとして活躍されているいわゆる天才ですが、年間200~300曲は作詞しているそうです。

挙げたらキリがないのですが、この2人以外でも自分の尊敬する人を調べてみてください。
おそらく同様に圧倒的な量をこなしているエピソードが出てくるはずです。

「質」が高い仕事をする人は、結局裏では「圧倒的な量」をこなしていて、生産性を高めた結果、その中のいくつかが突出して評価されているというわけです。

天才でも量をこなす

いわゆる天才たちが圧倒的な量をこなして成果を上げている中で、
我々のような一般人が量もこなさずに、生産性を上げることは可能なのでしょうか?私にはとてもそんな自信はないです。

量をこなすというのは、それ相応の時間がかかります。
結局、生産性を上げるためにも、どこかで時間をかける必要があるのです。

早いうちに圧倒的な量をこなしておく

生産性を上げるためには、結局時間を投下しないといけないということをここまででお話しました。
であれば、早いうちに圧倒的な量をこなす経験をして、自分の生産性を高めてしまったほうが良いのではないでしょうか。
その方が、後からかける時間は少なくなるので効率の良い働き方ができるでしょう。
逆に生産性を上げないままに働き続ければ、いつまでも労働時間でカバーしなければなりません。

「若い時の苦労は買ってでもしろ」という言葉がありますが、生産性の観点から見てもその通りということになります。

まとめ

「長時間労働から抜け出すため」には「一時的に長時間働く」ことが大切だということです。
矛盾しているようですが、量をこなすことで質が上がり、生産性が上がれば労働時間は減らせるということです。

みなさんも仕事に慣れてきたな〜と思うタイミングって、少し時間に余裕が出てきたり、サボったりできるようになった瞬間ではないでしょうか。
これは、同じ仕事内容や量でも生産性が向上したことによって起きているわけです。でも、その状況に至るまではそれなりに苦労したはずです。

時間に余裕が出てくると心にも余裕が生まれますし、人に優しくなれます。
つまり良い人間でいられるわけです。

良い人間でいたいと思うのであれば、とにかく量をこなして生産性を上げるのが良いかもしれません。

もちろんやりすぎは良くないですし、労働に関するルールも年々厳しくなっています。
経営者や上司の立場にある人がこのような理論を振りかざして、長時間労働を強いることはNGです。
ただし、個人の観点で見た時にこのようなアプローチは有効であることは事実としてあると思います。
あくまで一個人としてそういう選択肢もあるよということです。

どこかのタイミングで長時間労働をし、圧倒的な量をこなすことで生産性を上げる。
そういう成長の仕方もあると理解できると「長時間労働」についての捉え方も少しは変わってくるかなと思います。

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