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2-1赤ちゃんの原始反射と行動発達とは

こんにちは!赤ちゃんは生まれ持って原始反射というものが存在します。有名なのがモロー反射や手掌把握反射、ルーティング反射かなと思います。なぜ反射を持っているのか、おもしろがって推測して見るとおもしろいかも(自己紹介はココ)

総論:原始反射は、赤ちゃんにとって生きていくうえで必要だからあると推測しています。必要がなくなれば卒業していくし、必要なら習得する原始反射もあります。ただい、原始反射に頼りすぎて、いつまでもあるわけでもないものを見続けないようにしたい、かつ、赤ちゃんの行動発達で見逃せない反射の獲得を見つめてほしいです。目次見てくださいね。

原始反射の面白さ


 赤ちゃんは生まれ持って原始反射が存在します。しかしずっと持ち続けているわけではなく、消失時期、私は「卒業」と思っているのですが、原始反射を手放していく時期が存在するものがあります。


 なぜ原始反射を持ち合わせているのかは、ご本人に聞かないと分からない話ですが、あることでメリットがあるから持っている。私はそのように解釈しています。


 持ち合わせるメリット、持ち合わせるデメリット、手放すメリット、手に入れるメリット、赤ちゃんが必要だからそのようにしていると感じているので、ご関心ある方、どうぞお付き合いくださいませ 

ルーティング反射とは


 これよく見かけるのです。赤ちゃんのおくちもとへ大人の指をあてがうと唇で当たった場所を探すように、指の方へ顔の中心を向けていく反射です。


 私の解釈になりますが、泣いた赤ちゃん、だっこされたあとミルクを差し出されたとしても、視力がそこまで得意ではない、ゆえにおくちの方が敏感になることでミルクへありつく装備していると解釈しています。


 そこで顔に何かが当たった時には、捕食できるのではないかと、探索行動をし、唇へ取り込むようにできたのではないかと解釈しています。ルーティング反射は別名探索反射とも呼ばれています。

大人も知らないルーティング反射


 赤ちゃんだっていつまでも生まれたての状態ではありません。月齢が進むうちに周囲が見えてくるのです・・・が、しかし!!大人の行動は一度インプットされると同じことを繰り返す習性があります。


 ルーティング反射の卒業(消失)時期は5か月には卒業していると言われています。6カ月過ぎても7カ月過ぎても中には8カ月過ぎても、「ほら、授乳だよ」と指でルーティング反射誘導しようとする習慣があるママパパ見たことあります。


 その時、「またか・・」という赤ちゃんの表情を見たことがあるのです。言葉をかえさなくても「あー、それね」というため息交じりの赤ちゃんの表情をみると、なんだか声かけた方がいいのかと思い「もうしなくていいんですよ」とルーティング反射の話をしたことがあります。


 月齢大きい子は自分の力だちゃんと飲むことができるのです。しらないから続けてた、でも赤ちゃんは知っていた、そんな事例です

モロー反射とは


 驚いたときに両手をめいいっぱい広げて、まぁるく抱きつくように腕を閉じる反射です。生まれた直後からありますので、これで困っていらっしゃる親子様を見かけてことがあります。


 私の解釈になりますが、誰かに包み込まれたい、包み込みたい反射なのかと思いをはせることもありますが、抱きつきたいものがあるという風に勝手な解釈をしています。


 こちらの卒業(消失)時期は5~6か月と言われています。

モロー反射がおおくて困るとき


 寝かしつけようとすると、びっくりするように両手を広げてしまうモロー反射。それで起きてしまい、寝かしつけが大変だという方に出会ったことがあります。


 寝具へ着地する直前、急なつもりはないとは思いますが、いつもよりゆっくりめに抱っこいちから寝具へ、頭を水平移動しながら着地させてみてください。


 それでもモロー反射が出る場合は寝かしつけ前に、ゆるゆるでないしっかり「おくるみ」をした状態から寝かしつけに入り、床入りを目指していただくと改善へ導けるかもしれません。

その他の原始反射、ちょっとしたコラム・エピソード的に書いてみました。
もしご関心あれば続きをご覧くださいませ
※原始反射の研究者ではありません

吸啜反射

おくちの中に指を入れると規則正しく吸い出す。卒業時期は5~6か月

吸啜反射、突然反旗をひるがえす面白さ


 おくちへ指を入れるだけで吸い出す反射は自動的に起こるので、試してみたことがある大人は多々いるでしょう。しかし、生後3か月過ぎたころから、ミルクの飲みムラがでてきます。自動的に飲むのではなく、意図的に飲む、能動的へと変化してくることで消失へと向かっていくんだと思います。


 赤ちゃん自身、自分の力でできる!と自負しているからしていることなんだろうと思うと、成長したなぁ~と思える反面、飲みたいんだろうと準備したのに思ったほど飲まない、瞬間的にやめてしまう、いつまでも言いなりにはなりにはならないと反旗翻してきたなと思える瞬間でもあります。

手掌把握反射

赤ちゃんの手のひらに、指で押してみると握り返してくれるような仕草をする。消失時期4~5か月

全員試したことあるはず、手掌把握反射


 新生児の頃から、小さい手だなぁ~とおもわず触りたくなって手のひらの中に指1本入れたことがあると思います。握り返してくれるその力の強さ、こんなに小さいのに握り返してくれることができるんだと喜びの気持ちを抱いたことある人が多いと思います。


 私の主観的な意見ですが、消失時期を超えても握り返してくれることもあります。赤ちゃんが意図的に掴みたくてつかんでいるのか、反射でつかんでいるのかを見分けることは困難ですが、力を入れ続けることは困難ですから、自動的に開いていくものが反射で、もういらないと能動的に手放されたと感じたら、「あー卒業したんだ」と思えるのではないかと思います。

足底把握反射

足裏側の足にゅびに指を押し当てると、指を丸め握り返してくるような仕草。消失時期9~12カ月

「足ゆびが丸まる」と、一番相談多いもの


 「移動遊びしてほしいのに、足指が丸まってしまうことがおおい」「あおむけで足上げ遊びしていると指が丸まっていて大丈夫なんだろうか」というご相談、そこそこあります。


 おおむね足底把握反射ではないだろうかと思われるのですが、たまたま丸まった瞬間を何度か見ただけで、印象の強さにより「丸まっていて大丈夫か」というご相談かと推測しています。丸まっていない時間帯もあるはずです。


 消失時期は9~12カ月と書いていますが、早い子で3カ月という文献も見たことありますし、実際には1歳2カ月でもたまに出る子もみたことあります。

バビンスキー反射

足踵から足の指先へ撫でて刺激を加えると、足指が扇状に開く。消失時期は18カ月前後

足指の変化を2度楽しんだことあるはず


 足裏を触っているだけで、もぞもぞと足指が開くことで、こんなことできるんだと驚いたことがある人いると思います。


 もうひとつ足底把握反射の解除の仕方としてもこれが活用できることがあります。まるまっているから広げる、一時的にという感じです。


 足指が丸まる解除の仕方として、もうひとつ小技があり、足の爪側の指の付け根を押さえるもしくは撫でてみるとバビンスキー反射と似たような足指が開く瞬間があります。


 反射で遊ぶつもりはないですが、ベビーマッサージでは足指を触る動作があるので、あまりに強い場合はこれを利用することもあります。そこで反射を体験して発見されるかたもいるみたいです。

歩行反射・自動歩行反射

新生児の脇を両手で抱えて、足底を地面へつけてみると、歩行するように交互の足を動かそうとするしぐさ。消失時期2か月ごろ

これも反射で遊ばれることがある1つかも


 できたから・できなかったからというより、試してみたことある方いらっしゃるのではないでしょうか。ちなみに、私はやりました。

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