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科学絵本は文系の大人にこそ勧める

noteを毎日書く2021年12月にしたいなと思う1日目!

科学絵本とは

むずかしい科学を小さな子供でも親しみやすい内容でかかれている絵本です。科学絵本は本当に奥深いので、今日は紹介したいと思います。

科学絵本という存在を知ったのは2021年の5月でした。きっかけは帰省した時に訪れた大阪枚方パークで行っていた「かがくのとびら展」でした。

もともと理系の本が好きで図鑑を集めていたのですが、この展示をみて「科学絵本」というジャンルを初めて知りました。これをお読みの方にもぜひ科学絵本の魅力が伝わればと思い筆を取ります。

科学絵本の魅力

科学絵本は、一切の無駄が削ぎ落とされた核心にせまる話の展開です。

教師をしていた経験上、科学のある事項を授業するにあたり、夜な夜な、あの手この手でわかりやすい解説を作ってきたつもりです。しかし、どの科学絵本を見ても私の負けです。

あとに紹介する「加古里子(かこさとし)さん」の「地球」という科学絵本の解説の引用が分かりやすいです。

わたしは内容がよければよいほど、おもしろさというものが必要だと考えています。しかし、おもしろさといっても、子どもだからとて、いや子どもだからこそ、いつも下品なゲラゲラくすぐりだけをよろこぶわけではありません。必ず内容の深い次元の高いものに興味を発展させ昇華してゆくものと、私は考えています。

この記述には思わず心を奪われました。

複雑怪奇な科学を子ども向けに伝えるためには、本質とは異なる「まんが」や「キャラクター」に変えてハードルを下げる方法が考えられます。もちろん否定するつもりはなく、そのような方法でハードルが下がり興味を持つことに一定の意義はあることでしょう。

しかし、科学絵本の多くは、そのようなことをしません。少ない文字、限られた語彙で科学の本質を的確に表現します。そのためには本質が何かを見極めて、背景を理解した上で、表現を研ぎ澄ます力量が必要なのです。

どんな方にとっても、上質な科学に触れられるのでオススメします!まるで、余分な油を削ぎ落とされた肉が旨いのと同様に。

「かこさとしさん」の本-海・地球・宇宙

科学絵本の巨匠「加古里子(かこさとし)」さんの本を紹介します。「海」「地球」「宇宙」が有名です。「かわ」や「人間」もあります。

各解説によると、着想から書きあげるのに海は7年、宇宙は10年を要したようです。内容を見ればそれも納得です。

文章の構成や展開、その情報量の多さ。前述の通り、もちろん全てを詰め込むのではなく、厖大な情報量の中から選び抜かれたものであることは言うまでもありません。

海(1969/7/25) << なんと50年以上前の本!

地球(1975/1/20)

宇宙(1978/11/15)

私は息子が宇宙好きだったので「宇宙」まず購入しました。さらに「地球」に興味を持ち購入、集め切りたい衝動に駆られ「海」を本日購入しました。本当に作者の凄さを感じさせらえれます。

3冊の共通点

パッと思いつくだけで3つくらいあります。

普段の生活では目に見えない世界が日常の生活の延長に確かに存在すること
科学の進歩をただ伝えるだけではなく伝わるように物語が展開されること
見開き1枚の絵で多くの情報が整理されて表現されていること

それぞれ共通点については、後日の記事に譲ります。日付も変わってしまいました。文章を書くのって難しいですね。とりあえず続けることに重きを置いてひとりアドベントカレンダやり切ります。やり切った時には違う景色が見えていることを願って。

おわり。バイバイ!


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