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ぴぴぷる
2018年10月26日 22:50
その夢の中で、僕は一人の女性になっていた。*嵐の夜。荒れる海。沈みゆく船の上で、私は倒れていた。隣には男がいる。老人だ。ボロボロの姿であり、今にも命が終わるようだ。その全てを諦めたような姿を見て、私は思い出した。そうだ。ずっと一緒に旅をしてきた。彼の愛する女性ーヴィクトリアを探して。私は彼が好きで好きでたまらなくて、報われぬ覚悟のもと、ついてきたのだった。嵐は暗い海に打ち付