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詩集
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#ぴぴぷる

白い忘れ物

雪だるまが死ぬのは いつだろう

頭が溶けてしまったときか

降り積もり 埋もれたときか

子供達の置いていった スコップやバケツも

もうすでに 姿を隠しつつある

忘れものは これだけなのか

遠い雲から

白い細胞が降ってきて

雪だるまの息を ゆっくりと奪ってゆく。

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りょーさけさんとの詩交換朗読企画!第2弾です!

りょーさけさんの詩はこちら。

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別れのグラスに何浮かべるだろ

君と僕との最後のグラスに

酒を浮かべて笑みを映して

これでよかったと飲み干すだろか




出会った喜び語るときには

間逆に別れを考えていて

沈思黙考したフリをして

「どうでもよいか」とまた飲む僕さ



顔も知らずに挨拶するとは

ハローたぬきさん どうしたことだろ

こちらは今々雲が晴れゆく

君の空は何色だろうか?



顔も知らずに別れ思うとは

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君と乾杯

君と乾杯

君の好きな酒で乾杯しよう。せっかくだから。

寿司屋じゃちょっと、落ち着かないね。やっぱり居酒屋がいいかな。

魚がおいしいお店、どうかな。焼き鳥なんかもいいかもね。寒いときなら、おでんもあるね。

おいしいものつまみながら、はなしをしよう。

君のカサブタと、僕のカサブタ。見せあったなら、酒もすすむだろ。
そんでベロベロになっても、次の店にいこう。

僕の好きな酒で乾杯しよう。せっかくだから。

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