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家族で飲み屋に行けたんだ

我が家は4人家族。

60代の両親、アラフォー女の私、そしてその2個下の妹。
父は再雇用で働き、病で働けない母、そしていい歳の私も鬱病無職実家暮らし。妹はフルタイムで働きつつ自立せず、実家暮らしを続ける。

きっと多くはないが少なくもないんだと思う。こういう家庭。

普通の家庭(普通とは?だけど)なら、この年齢だと私も妹もそれぞれに家庭を持っていて、親に孫の顔でも見せているであろう。
でも、この歳になって4人が家に揃っている環境も、誰かからしたらうらやましいと思うだろうなということは、感じることがある。


父と妹の仕事の休みが違うため、なかなか4人で揃うことはないが、たまに4人そろっても特別何か、ということもないことはまあある。
でも、ちょっといい。
妹が緩衝材になったり、癒しになったりするから。
父がいない、女3人が集まる日は、母が妹を頼りにしている。
私も、普段聞いている永遠に終わらない母の演説会や、その他諸々を妹が受け持ってくれることがあり、負担が軽くなる。きっと母も、私へのストレスに関して同様のことを思っているだろう。

ただ妹は、将来の話やこの先のリアルな話をすることを嫌う。
今後の両親のことなどが重要な時期だし、自分たちの今後にも関わってくるので本当は話したい。でも、そういう話はどうも拒絶する。私が全部背負うのは無理だよ、きいてよ、という不満もある。
でも、いざというとき冷静で、的確な対応をしてくれるので。助かっている。

家族4人だと、父も嬉しそう。
母がヒステリックになっているときは4人でもお通夜の雰囲気だが、、、
(昔、子育てや家のことに関して一切責任を持たない男だったので、そりゃ母は腹も立つだろう。大人になってから娘と一緒が嬉しいなんて)


、、、、、、それはさておき。


母が、TVで以前から「大阪の串カツが食べてみたい」と言っていた。
それを覚えていたが、なかなか、我が地域で串カツ屋は、、、、、、
というより、私も母もお酒を飲まない人間なので飲み屋をしらない。

というところに、
昨年秋に、ついに『串カツ田中』という有名チェーン店が、我が地域の駅前にオープンしたという情報をgetした。

母にも伝えたが、そこからなかなか行けずで。


そんなとき、
私がすきなKing&Princeの冠番組『キントレ』という番組の中で、
あの『串カツ田中』が取り上げられた。

King&Princeの髙橋海人、この日のゲストの井ノ原快彦、ISSA、MCの劇団ひとり、山崎弘也が、それぞれ『串カツ田中』メニューから最強だと思うセットを選ぶ企画。
(敬称略)
(King&Prince永瀬廉:ケガ療養のためスタジオ欠席中)

特にイノッチやISSAさんがこの店によく行くようだ。
いつも頼むものや隠れたおススメを紹介してくれるので、ただネットでメニューを検索するよりもおいしそうなものがわかりやすかった。

串以外にもカレー味のマカロニサラダ、自分で握れるおにぎり、牛すじ土手など、初心者には目がなかなかいかないものも紹介されていて、かなり興味が湧いた。


お酒に関しては、

父:以前飲兵衛だったがいろいろやらかしてきたので禁酒した
母:弱い、必要がないので飲まない
私:弱い、必要がない&投薬治療のため飲まない
妹:ほろよいなどをたまに飲む

な感じで、呑み屋に行く機会が最近はないメンバーばかりだ。

でも、
「キントレでやってたよ!」
とアピールしてみたら、母が結構興味をもってくれ、推し(平野紫耀)のいない番組なのに自らTVerで再生し始めた。

そして、4人が休みのこの日(今日)に、
行ってみよう!ということに決定。


夜にみんなで、駅前に外出し飲み屋に行くなんて、ここ15年くらいはまずない。妹の記憶だと、今の職場に内定したときに女3人で行ったことしかないと言っている。

ちょっとわくわくした。

ちゃんとお薬を忘れずに飲んで、駅に行くと、ちょうどイベントもやっていて思った以上ににぎやかだった。
少子高齢化県なので、県庁所在地といえど閑古鳥が鳴いているイメージしかないが、それだけで安心した。たくさん若者が歩いている。

さて、分かりやすい位置にある『串カツ田中』。
わくわくだ。
ネット予約が当日にできず、とりあえず入ってみよう、と行ってみた。

が、
どうやら、軽く3時間は待たないと入れそうにないくらい満席のようだった。
「この時間はいつも混んでいるので予約がおすすめ」だという。


すごい。
この駅前の店が、予約で埋まっているなど。

目指していた、たのしみにしていた『串カツ田中』には入れなかったが、
逆に、この県はまだ捨てたもんじゃないと思った。
よかった。

駅前の賑わいに驚きつつ、結局私たちは『やきとりセンター』という店に入った。

これまた、チェーン店だったのね。


広いフロアにテーブルが並ぶ配置。
そうだ、私今集団の中に入るのが苦手だった、、、と思い出す。
おろおろしながら席についた。

途中、皿の大きい音が鳴ったりしたときに過剰にびっくりしてしまうし、
がやがやした場所が久々で耳がふさがってきていたが、
食事が始まったら大丈夫だった。

やきとりも串カツもあった。
串カツセットの中の、豚チーズキムチ(的なもの)がおいしかった。
私は炭水化物がすきで、飲み物より米が食べたいが、釜めしが結構終盤になってしまった。
でも、問題なく食べられ、そして、なんだかたのしかった。


鶏釜めし。


この歳になって、家族でこうして飲み屋(全員ノンアル)にきてたのしめるとは思っていなかった。
こういう状況も、アリなのかな。


たのしい反動で、
帰ってきたら少し動けなかった。

また、
帰りの車の中で、通りがかったとある小さい保育園の看板があり、
両親が「ここ大丈夫なのー?」みたいな話になっていて。

最近夢見の悪い私は一気に心が鉛になっていった。
鬱病になったとき働いていたのは、保育園。
もう12年も前なのに、いまだに保育している夢を見る。
最近、また見始めた。

保育の場面を想像するだけで、いまだにトラウマである。

いろいろ重なっていたので苦しくて、
「私がいないから大丈夫だよ、、、、、、」
と、隣の妹の手に縋ろうとしたら、

、、、、、、、拒否された。

それで、

結構メンタルが抉られてしまった。

帰って元気になれなかったのは、それも大きい。
悲しかった。

妹は、触られるのがあまりすきじゃない。
しかも、最近の私のそういう夢見の悪い状況や、
将来を悲観的に捉えて苦しんでいる現状を話していない。

ふいに手を払ったのかもしれないし、
単に相手するのが面倒だったのかもしれない。

私は鬱病の家族を持つ身でもあるので、
妹も私や母が負担だろうなというのもわかる。

(ごめんなさい、ごめんなさい)
と、心で謝ることしかできず、自分の体が小さくなっていくのを感じつつ。

本当に苦しかった。


ただ。

帰ってから、
お風呂に先に入ることを告げに来た妹に、
私は全力の鬱病の顔をしていたと思う。
嘘の笑顔など作れないくらいにはしんどかった。

それで、その後お風呂から上がってきた妹が、
「あがったよー」
と、まだ鬱々とした顔をしている私の手を、突然握ってくれた。

、、、、、、握ってくれたのだ。


もしかして、お風呂で、いろいろ考えていてくれたのかもしれない。


しかも、その私の手は今、鼻を掻いていた手だ。笑
キレイではない、、、、、、
それを伝えても、

「いや私も汚いから!一緒に汚くなりましょう♩」
とかわけのわからないことを言う。


ここで、
ありがとう的なことを私が言いすぎてもまたうざいかな、と思って、
さらっと受け止めたフリをしたが、

内心、心から嬉しくて、
今までの鬱々とした心の鉛が軽くなって、何かから解き放たれた。
お風呂に入れた。


鬱病の家族と暮らすって、きついよな。
しかも、我が家には2人もいる。
父も妹も、
”もう少し家のことを考えてくれたら”
と思うことがあるけれど、
やっぱり、ここにおいてくれて、出ていけといわずにいてくれるだけで、ありがたいなって思う。


そして、今日、4人で出かけて、飲み屋での食事ができて、
たのしかったな。
私、笑ってた。
覚えてる。
コーラで酔ったかな?と思うくらい。


全然『串カツ田中』の話ではなくなったけど、
こんな、私の家族の今日の話。


たのしかった反動で頭痛が、、、、、、

明日のサポステ、行けたら行こう。
体調が第一。

最近、立ち眩みや皮膚の症状、その他体調がいまいちだし、
母は帯状疱疹の診断を受けた。

とにかく、健康でいないと。

そして、
”自立できない自分”
というよりも、
”家族といられる自分”
というプラスの状況と捉えて、
もっと家族に感謝して過ごさないとな、と。


また、家族でおいしいものを食べに行けますように。

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