過労死する人は仕事が楽しくないのか:教師の過重労働
<8時にきて5時に帰ること>
これは「可能」です。
「あの人はそういう人」という評価をもらえれば、なおいいです。笑。
そんなこと、どうでもいいだろうということに議論を費やしたり、自分で決めればいいことを話し合ったり、実に教育の現場は無駄が多いです。
もっと教師こそ「自立」してほしいものだと思います。
結局「働き方改革」と言っても「意識」の問題なのです。
最終的にはいろんな方策をしてもそれに沿って行動しなければなんの効果もありません。
人の時間を奪わない、このことを特に上司、校長教頭教務そして学年主任は肝に銘じましょう!
<働き方改革は自分でやるもの>
1 私は研修主任の時も学年主任の時も、20年間やりましたがほぼ17時半には(定時退庁17時)学校を出ていました。量でなく、時間で動いていたからです。
朝は30分早くきていましたから7:45には学校にいました。(8:15始まり)つまり朝と帰り、前後30分ずつの超過勤務。
月に1時間/日×20日=20時間の残業時間。
2 あなたが早く帰れない理由は何でしょうか。(私は小学校なので部活動のある中学校のことはわかりません)
書き出してみてください。
私が17時を過ぎてみていると、皆さんがやっているのは
1 日記の言葉書き。
2 テストの丸つけ。
3 ノートへの評価の言葉。
4 宿題プリントの丸つけ。
5 職員会議の立案。
6 同僚とのダベリング。
7 学年会。
8 教室の整頓。
9 学級だよりの印刷。
10 テストの入力。
などでした。
2 私には全て、もっと効率的にやる方法を持っていました。
1 日記の言葉書き。
やりません。日記は「自学」の中に学習日記が数行。はなまる。
2 テストの丸つけ。やり終わった子から持ってきてその場で丸つけ、入力。
3 ノートへの評価の言葉。
AAA,AA,A,B,Cで評価。点数化して100ポイント溜まったら宿題 三日間、無し!
4 宿題プリントの丸つけ。 子供とともに授業時間につける。
5 職員会議の立案。前年度のを少し変えて提案。
6 同僚とのダベリング。これは大切。でもなるべく切り上げて。
7 学年会。学年主任が悪い。時間感覚のない人だと最悪。
17時過ぎて学年会なんてほぼ、ないようにした。
学年主任の人柄による。
8 教室の整頓。さようならをするときに1分掃除をする。
机の周りのゴミを10個拾う。机を線に合わせる。これで、ピッとなります。
9 学級だよりの印刷。 学級だよりは休み時間に書く。授業のこと。これが、「カルテ」であり、授業記録となります。
10 テストの入力。 テスト中に即やる。
11 こうして、時間を生み出していました。
時間というのはそこにあるものではなくて作るもの。
時間がなくて、忙しくて、は言い訳。
隙間の時間を使うこと。目の前に広がる膨大な時間などないのです。
隙間の時間の連続。
12 個々の評価
僕は絵画等を掲示物にする時には事前に絵を完成させたときに子どもたちの目の前でコメントカードに「色の使い方が大変上手です。
動きがあってとっても楽しそうですね。」とか「手前のものを大きく後ろのものは小さく描いていて、遠近法の使い方がうまいです。」というように目の前で赤ペンで書いてそれをすぐに貼っていました。
目の前で褒められるので子どもは嬉しいです。
どんな子にもいいところは一つはあります。荒々しい絵は「エネルギーを感じます」とか色が薄い絵は「幻想の世界にいるようです」とかマイナスをプラス言葉に変える変換の教育技術を持つことです。
あるいは子どもたち同士で相互評価させることもありました。
「いいところ見つけ」と言っていました。それを子ども自身に書かせて貼ることもやりました。
13 このように時間管理を嘆く前にどうしたらいいか、考えることです。
教育技術を磨くことです。
「楽をすること」を日本人は「悪い」と思う人が多いですが楽をするのは「効率性を高める」ということです。そのために研修があるのです。
楽をして「最小の労力で最大の効果を上げること」です。
それが教師修行です。
そうすれば定時に帰ることができます。
残業すればいいものではありません。
「死ねばわかってくれるかな」は僕から言わせると甘えです。
もっと勉強して教育技術を高めることです。
柴田克美教育大全集1巻~4巻
ちなみに僕の残業時間は毎月40時間くらいでしたが家でお便りを書いていたので100時間を超えていたでしょう。
でも楽しんでやっていたので残業という感覚はありませんでした。仕事を半分趣味にすれば過労死なんてないですよ。
そして仕事は楽しんでやるものです。