見出し画像

宇宙と過去と未来と

ここ一週間、次男が宇宙のイベントに参加したこともあって、宇宙について考えていた。またここ数日、2021年12月8日に前澤友作さんが宇宙に行くということについても、すごくワクワクしてTwitterなどをみていた。そんな時ふと思い出した。姉も子どもの頃から宇宙が好きで、父親が姉のために天体望遠鏡を買ってくれたことを。


父親のことはほとんど誰とも話したことがない。私が22歳くらいの時に亡くなってから。母親とも姉とも話さない。私も、今の家族にもほとんど話したことがない。唯一話したのは、オンライン英会話の先生くらい。

今日、レッスンの前に前澤さんのTwitterを見ていて、ふと「宇宙飛行士じゃなくても、日本人でも宇宙に行ける時代になったんだな」と思った。それと同時に、昔、父親が天体好きな姉のためにデパートに行って大型の天体望遠鏡を買ってくれたことを思い出した。当時は、姉が庭で月を見るたびに一緒にいってクレーターを見ていた。

満月だったり、欠けていたり。月のクレーターがよく見えたり、北斗七星をみたり。父親は一緒にいたこともあるけど、たぶん仕事が忙しかったからほとんどいなかったと思う。母親とは、近所の人と一緒に流星群を見に行ったときに一緒に車に乗ったことを覚えている。

みんなが宇宙に夢中だった。

子どもの頃は、親戚も多く、いろんなところに出かけて楽しかった記憶がある。でも、その時の記憶はずっとこれまで無意識のうちに思い出さないようにしていた。

今日、宇宙のことから昔のことを思い出し、少しずつ思い出してきた。

そんなことを考えていたら、オンライン英会話のレッスンの始めに先生が「今日は父親のことを思い出すんだ」と。理由はよくわからないけど、たぶん写真をみたからだそう。彼の父親は彼が6歳の時にがんで亡くなったから写真は1枚しか持ってなくて、記憶もそれほどは多くないそう。そこから過去の話になった。

「前にも話したと思うけど、うちの父親はクレイジーだった。いつもひどいことを言ったし、僕のことを傷つけた。叩いたりもした。僕がゲイだと知ってからひどく怒った。でも、最終的には僕のことを受け入れてくれた。

僕は父親が大嫌いだったけど、彼が亡くなってひどく後悔した。もっと優しく接するべきだったって。でも、もう何もできない。父親は亡くなってしまったからね。思い出もほとんどない。ほかの家族を見るとすごくうらやましくなるよ。父親がいて、母親がいて、子どもがいて、完璧な家族。僕には宿題を見てくれる父親もいなければ、学費を払ってくれる父親もいなかった。

ひどい父親だったかもしれないけど、いてほしかった。

過去は変えられない。でも、だからこそ記憶だけはいいことを残そうと思ったんだ。いい思い出もある」

そういって話してくれたのは、2年前に先生から聞いた父親の話だった。たぶん、それくらいしか記憶がないし、いい思い出がないのだと思う。

「僕たちは、ずっと過去を背負って生きていく。でも、過去は変えられないからいいことだけを思い出そう。悪いことは忘れていい。いいことを思い出せば幸せな気持ちになれるし、前向きな気分になれる」

そんな話をした。

宇宙について考えるとき、いつも過去の記憶とつながっている。過去とつながっているけれど、もしかしたら未来ともつながっているのかもしれない。それだったら自分の望む未来を見てみたい。

今日は、そんなことを考えた。

いつもありがとう。



この記事が参加している募集

#noteのつづけ方

38,453件

フローレンス、マクドナルドハウスなど、国内外でつながりのある子供のための支援団体に寄付させていただきます。