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マーケターを生業として20年超、化粧品や生活雑貨のカテゴリーで豊富な経験と実績を積んで…

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マーケターを生業として20年超、化粧品や生活雑貨のカテゴリーで豊富な経験と実績を積んできた。 ビジネスでも人生でも、マーケティングの原理原則を学ぶことが極めて有用、いや不可欠だ。 そんな信条の下、noteで毎日発信を継続中。

マガジン

  • マーケティング事例集

    具体的な商品(製品/サービス)の成功・失敗事例に関する記事を集めてみました。

  • 意思決定基準たち

    仕事や生活をより充実したものにできる、あるいはより効率・効果を高められる、そんな「意思決定基準」を日々打ち立て、あるいは改善していく。

  • 読書日記

    読み終えた本の備忘録ならびにアクションアイテムを書き留めた記事たち。

  • DAF

    ドラマティックアカデミーフェス、通称「DAF」に関連する投稿を集約しています。

  • 自己キャリア開発

    自分自身のキャリアをより良いものにするためには、「刃を研ぐ」必要がある。 そんな、「刃を研ぐ」のに有用な情報を書いた記事をまとめた。 各種セミナーに参加した折のレポートも多数含む。

最近の記事

  • 固定された記事

見晴らしの良い地図を手に入れる

マーケティングを学ぶということは、 ビジネスにおける地図を手に入れる ことだと言っても良さそうです。 ビジネスを成功させる上では、 様々な課題をクリアしていく必要が あるわけですが、マーケティングは その課題解決に大いなる力を発揮する ことは間違いありません。 マーケティングというカタカナ、 横文字にアレルギーのある人は、 今やかなり希少人種だと思いたい ところではありますが、 普段使っていない言葉だとすると、 耳にスッと馴染まないのは致し方の ないところです。 しかし

    • 買いたいと思った時にそこにある、それが大切

      ふと、 のどが渇いた、 おなかが空いた、 そう思ったとします。 家にいれば、 キッチンに行って飲み物や食べ物を 漁ることになるでしょう。 外出先であれば、 近くにあるコンビニに駆け込むのが 最もあり得そうな選択肢でしょうか。 その際に、どんな飲み物を選ぶか、 どんな食べ物を選ぶか、 その選択がどのように決まるか、 それは「神のみぞ知る」こと。 本人の好み、 普段の食生活、 その日の体調、 気温や湿度などの状況、 直近で接した広告、 友だちとの会話、 その他ありとあらゆ

      • 「インプレゾンビ」にご用心

        最近、「X(旧Twitter)」について 学ぶ機会があった折に、 「インプレゾンビ」なる言葉を 初めて聞きました。 「インプレゾンビ」とは、 Xで広告収益を得ることを目的とし、 インプレッション(=閲覧回数)を 増やすためにひたすら迷惑投稿を 行うアカウントの俗称。 この物騒な名前は、ミュートやブロック などの機能を利用しても、 また別の投稿に似たようなアカウントが ゾンビのように湧くことに由来します。 ただただSNSで投稿を繰り返せば、 「濡れ手で粟」の収益が得られる

        • 頭がおかしくなりそうです

          「フィルターバブル」という言葉を 以前に紹介したことがあります。 「エコーチェンバー」もほぼ同じ意味 ですが、こちらに書いた通りで、 のことを指しており、 のですね。 X(旧Twitter)には2009年に登録 したものの、放置アカウントとして 長らく何もしておりませんでした。 ここ数ヶ月は、友人たちが俄かに Xで大量活動を始めたのに便乗し、 このnote投稿をシェアするのに加え 複数のポストを投稿するようにして います。 自分自身でもXを使っていないと、 自分の

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        見晴らしの良い地図を手に入れる

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          101本

        記事

          正しい答えを導くための疑う思考

          「認知バイアス」 「クリティカルシンキング」 このnoteでも何度か取り上げたことの あるコンセプトです。 それぞれの意味を詳述することは しませんが、ビジネスパーソンたる者、 いずれもその意味をきっちり押さえて おきたいもの。 これらをベースに、「VUCA」時代に 必須な「正しい答え」を導くための 考え方やスキルを分かりやすくまとめた (であろう)本が出ました。 本日発売なので、私もまだ未読、 歯切れの悪い紹介で恐縮ですが、 まずはこちらの目次に目を通して みてくだ

          正しい答えを導くための疑う思考

          ネタをFine-tuneする

          あと4週間を切った「DAF36」の本番に 向けて、日曜日に「ネタ見せ」を実施 しました。 「ネタ見せ」とは、文字通り 「ネタ」を関係者に「見せ」ることで、 事前に様々なフィードバックをもらい、 本番までにより完成度を高めるための 事前準備です。 出演者仲間で時間が調整できる方々に 同席してもらい、第三者の視点で フィードバックしてもらうことで、 ネタを「Fine-tune」することが できるのですね。 この「Fine-tune」という言葉、 あまり意識せずによく使ってき

          ネタをFine-tuneする

          商品の構成要素を「切り売り」する施策

          亀田製菓と言えば、 「柿の種」と「ハッピーターン」が 真っ先に思い出されます。 この「柿の種」、亀田製菓の市場シェアは なんと7割を超えるようですが、 実は最初に「柿の種」を売り出したのは 亀田ではありませんでした。 なーんてトリビアを含むお話を、 こちらの記事で紹介したことがあります。 この記事の中で、 「柿の種 ピーナッツだけ」 という画期的な商品を売り出して、 話題を集めたことも取り上げましたが、 同じ発想を社内で別の商品に適用した と思しき事例が登場しました。

          商品の構成要素を「切り売り」する施策

          Action Trumps Everything‼(行動はすべてに勝る)

          昨日に引き続き、山川恭弘氏の新著を ご紹介したいと思います。 アントレプレナーシップの「神髄」を 語ってくれている、そう評しても 良さそうなこの本。 かといって、アカデミックで重厚な 本ということではなく、むしろ 彼が授業で直接学生に語りかけて くれているような気軽さをも 感じさせる文体で、スイスイと 読み進めることができます。 是非全編通してお読みいただくことを オススメするところですが、 私が特に気に入ったポイントを いくつかご紹介させてください。 まず、全体を通

          Action Trumps Everything‼(行動はすべてに勝る)

          『世界一のアントレプレナーシップ』到着

          アメリカにあるバブソン大学は、 決して一般的に有名とは言い難い 名前ですが、こと「起業」、 「アントレプレナーシップ」に 関しては、全米で30年間ベスト スクールであり続けているという 稀有な存在です。 そのバブソン大学で、15年もの間 教鞭をとっている日本人、 それが山川恭弘准教授です。 以前に私のnoteでも3回ほど紹介を させてもらいました。 直近のこちらの記事から、すべての 記事に飛べると思います。 その山川氏が、この度新著を出しました。 Amazonで予約を

          『世界一のアントレプレナーシップ』到着

          「DAF36」まで1ヶ月を切りました

          本日は5月17日。 次回「DAF36」が6月16日開催ですので、 丁度1ヶ月後ということになります。 「DAF」というのは、 Dramatic(ドラマティック) Academy(アカデミー) Fes(フェス) の頭文字を取った スピーチ中心のイベントでして、 その36回目の開催ということで 「DAF36」と命名されているわけ ですね。 私は今回10回目の出演を果たす ことになりました。 よもや10回も、しかも連続で 出演することができるとは、 当初は思っても見なかったこと

          「DAF36」まで1ヶ月を切りました

          世界は経営でできている

          大分前に、先輩から勧められて Kindleでこちらの本を購入しました。 依然としてすべては読み終えて いないのですが、割と巷で話題に なっているという噂も聞くので、 そろそろ紹介してみようと思います。 読む前までは、もっと硬い本なのかと 思っていたのですが、読んでみたら なんとまぁ、シニカルさにあふれた、 その独特の毒づき方加減に思わず 引き込まれました。 章立てが、すべて 「○○は経営でできている」 という形で統一されており、 結局のところ人生そのものが 「経営」であ

          世界は経営でできている

          続・洋酒チョコは春夏も売れるか?

          1ヶ月ほど前に、いつも冬季限定で 発売しているロッテの「バッカス」が、 「春夏仕立て」なる商品を発売した ことを取り上げました。 その後の店頭において、どの程度 商品が回転しているかを興味深く 見守っていたのですが、やはり 今ひとつ盛り上がっていない ように見受けられます。 チョコレートの正確なPOSデータは 入手もチェックもしていないので、 あくまでも目視で近場のスーパーや コンビニ数店舗を定点観測した状況 からの憶測となる点はご容赦ください。 今回ロッテは、「バッカ

          続・洋酒チョコは春夏も売れるか?

          「白湯」が売れる時代

          昔は、「水と安全はタダ」という 言葉がまかり通っていたと聞きます。 しかしながら、時代は変わり、 水も安全も相応のコストを払わなければ 手に入らない時代ですよね。 もちろん、諸外国に比べれば、 日本は非常に安価に、品質の高い水道水を 飲むことができる点で、まだまだ恵まれて いるのは間違いありません。 とはいえ、本当に美味しい水を飲もうと 思ったら、ペットボトルで売られている 天然水などの方が良いでしょう。 我が家では、ペットボトルを毎回 空けるのもどうなんだろうと思い、

          「白湯」が売れる時代

          ミッション・ビジョン・バリュー、そしてパーパス

          週末土曜日の午後、対面形式での ワークショップに参加してきました。 私にとっていくつかある 「サードプレイス*」のうちの一つ、 「大人の小杉ゼミ」の企画で、 組織開発について学ぶために 10人ほどのメンバーが集ったのです。 *自宅でも会社でもない第三の居場所 ちょうど一年前に、 同じく組織開発の学びということで 「ポジティブアプローチ」の ワークショップを行いました。 今回はもっとオーソドックスな ところで、「MVV」などと略される ミッション(Mission/使命)

          ミッション・ビジョン・バリュー、そしてパーパス

          進化心理学の入門書を読み終えて

          ゴールデンウィークの 前半3連休と後半4連休で、 『進化心理学から考えるホモサピエンス』 という書籍を、読書会仲間と 共に読み進めておりました。 その「本質」部分、「さわり」を まとめてみたのがこちらの記事と なります。 7日間では全てを読み終えることは かなわず、半分ほど読み進めた ところで一旦終了。 残り部分は、独りで読みました。 折角読み終えたので、自分なりに 総括を言語化して残しておこうと 思い立ち、こちらで紹介させて いただきます。 まず、全体を通して、我々

          進化心理学の入門書を読み終えて

          競合のシェアを奪うより

          どんな商品であれ、 またはブランドであれ、 どこかしらの「戦場」で戦っていると 言えます。 その「戦場」のことを、 「市場」「マーケット」と呼んだり、 「カテゴリー」と呼んだりするわけですが、 その「市場」や「カテゴリー」には ライバル/競合が存在するのが常。 その「市場」「カテゴリー」に新しく 参入するプレイヤーは、 そこで既に大きなシェアを持っている ライバルから、そのシェアを少しでも 奪おうと考えることが多いでしょう。 手っ取り早いのは、そのライバルより 値段を安

          競合のシェアを奪うより