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買いたいと思った時にそこにある、それが大切

ふと、
のどが渇いた
おなかが空いた
そう思ったとします。

家にいれば、
キッチンに行って飲み物や食べ物を
漁る
ことになるでしょう。

外出先であれば、
近くにあるコンビニに駆け込むのが
最もあり得そうな選択肢でしょうか。

その際に、どんな飲み物を選ぶか、
どんな食べ物を選ぶか、
その選択がどのように決まるか、
それは「神のみぞ知る」こと。

本人の好み、
普段の食生活、
その日の体調、
気温や湿度などの状況、
直近で接した広告、
友だちとの会話、
その他ありとあらゆる要素が、
大なり小なり影響を与えている

言ってよさそうです。

いずれにしても、
飲みたい、食べたい、欲しいという
気持ちが湧きおこった際に、
頭の中に選択肢として浮かび上がって
くることが必要
ですよね。

更に言うと、それだけではダメで、
その選択肢が実際に入手可能な状態
なければ、たまたまそこにあった
代替品でニーズが満たされてしまう
ことでしょう。

この辺の話は、最近では
「メンタルアベイラビリティ」
「フィジカルアベイラビリティ」

という用語で説明されるように
なりました。

消費者の頭の中(メンタル)において、
思い出してもらいやすい
かどうか。

店頭などの売場(フィジカル)において、
見つけやすい、手に取りやすい
状況に
なっているかどうか。

この両方を高めていくことが、
マーケティングを担う人間にとっては
非常に大切になってくるのですね。

どちらかだけでは弱い。
両方を強めることで、より確度高く
自分たちの商品を手に取っていただく
ことが可能
になるのです。

そんなこと、当たり前のことだろうと
思われるかもしれません。
なのですが、マーケティングを分業体制で
担っている場合は、ともするとこのことに
気付くのが遅れたりしかねません

広告を流す部署が、5月の出稿費用が
安く抑えられそうだということで、
5月にたくさんTVCMを流すことに
決めたとしましょう。

しかし、小売の現場では、その商品が
実際に店頭に並ぶのは何らかの事情で
6月以降になってしまう、
なんてことは割と簡単に起こり得ます。

消費者に一生懸命アピールして、
商品の認知を高めたとしても、
店頭に行った時にそこになければ、
思い出しようもありません。

店頭で商品名を指名して購入しようと
してくれる人がいるなど、ほとんど
期待することはできません。

買いたいと思ってもらうための広告と、
実際に買ってもらう場所に置く配荷は、
常にタイミングが連動するように、
注意深く実行に移すことが求められる

のです。

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