結婚前の同居は必要か?
彼とのたわいもない話の中で、結婚前の同居についてどう思うか聞かれた。 私と彼が、同居するかではなくって、その価値観について。
私の周りの友人達は、同居して問題ないか確認する期間が必要と言うし、世間的に見てその流れとか順序が普通なんだと思っていたけど、今回それを2人で話していて、「お試し期間」みたいなことなのかな?と。
「愛し合っているはずの二人が、お互いに問題ないか試す」のか。
その行為は、「愛する」とはかけ離れているのではないか、と考えさせられました。
今まで「同居したかったらしたらいいじゃん」と深く考えたことはなかったけど、周りに同居するカップルも増えていく中で、それで分かれていくカップルもたくさん見てきた。
同居する理由はたくさんあると思うし、同居が「悪だ」というわけではない。
学生の金銭的問題での同居や、社会人でも最後に結婚までするなら良い。
ただ、「価値観が違ったら分かれる前提で同居をする。」というのは、なんて冷酷・無情な行為なんだと思ってしまった。
どんな人も「愛とは何か」を考えたり悩んだことがあると思うが、私は「お互いの違いを深く理解している事」が愛だと思う。
「愛」は「感覚」でもあるが、「感覚」というのは意思の力ではどうにもならない不確かなもので、「約束はできない・一生は続かない」というように感じる。
だがどうだろう、「愛する」というのは「行為」だ。「行為」は約束できるものだ。
愛の本質は、愛するという行為そのものではないだろうか。
お互いの違いを深く理解し、それを喜び、楽しみ、愛する。
もしあなたが、自分とは違う相手の価値観を責めたり、損得勘定で相手に噓の愛情を与えて、相手の行動を誘導するような事をしているのであれば、あなたはその人を愛せていない。
昨日愛していると伝えたその人を、自分の支配下に置いておきたいだけだ。
これから結婚前の同居をするか迷っているなら、自分がどうして同居をしたいのか、一度立ち止まって考えてほしいなと思う。
その理由が上に書いた内容なのなら、まず二人の関係を見直す必要があるのではないだろうか。
結婚して子供ができれば、そんなことで簡単に離婚することはできない。
仲の良い関係というのは、疑ったり相手を自分に合わせようとするのではなく、価値観や条件がどうであれ自分が純粋で能動的な「愛する」という行為を続けるのか、やめてしまうのかで変わるはずだ。
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