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静岡県小山町

神奈川県をでてから、はじめて通ったまちであり、そしてガソリン補給のためにがっつりより道したまちでもある。

国道246から県道147に乗り換えて北上するつもりが、うっかり分岐点を通りすぎて登り坂に差し掛かり、残りのガソリンもわずかになってきていたので焦ってGoogleマップでガソリンスタンドを検索し、最も近かった小山町にひき返して立ち寄ることになった。

静岡県小山町。

町のホームページによると、キャッチコピーは「富士山頂のあるまち・金太郎生誕の地、静岡県小山町」ということだ。

静岡県の右端から、富士山頂に向かってピストルのように伸びていて、たしかに富士山の山頂があるようだ。

登山コースとしては、4つのコースのうちで最も長い須走コースが位置している。

富士山はこれまでに2回登ったことがあり、そのうち一回は須走コースだったので、そのときにも小山町に来たことになる。(そのときの写真)


でも、今回ぼくがおとずれた小山町は、それとはまったく関係のない風景と出会いとしての小山町だった。

ガソリンスタンドのあった市街地は閑散としていて、道路には民家やちょっとしたお店などが面していたが、人が活発に動いている様子はなかった。だが、静まり返っているというよりは、ゆったりと時間がながれているかむしろ止まっているようなような感じがした。ちゃんと人が生活している感じはあった。まぁ平日の昼間なんてどこでもこんな感じかもしれない。

しばらくすると、学校帰りの小学生たちの姿がちらほら見えた気がした。ぼくはガソリンスタンドのおじちゃんに別れを告げ、道の駅ふじおやまに向かった。

ここに来るまでの道中、お天気雨が降っていた。ここ小山町に来てもときおり水滴がヘルメットのフェイスガードに付着した。

そのお天気雨がぼくに幸福な景色を2つ見せてくれた。

見出し画像にもなっている「お天気雨の中、赤い傘で小学生を迎えにいくおばあちゃん」

道の駅からみた「虹」。

すばらしい。

道の駅ふじおやまには、地元民らしき人々がちらほらいて賑わっていた。奥の休憩スペースに行くと、とても綺麗なところで木のいい香りがしたので、思わずキウイソフトクリームを買い、どっしりと腰をおろしてしまった。

旅先のノリで買ったものの、ソフトクリーム1つはやはり自分としては量が多く、分け合えるともだちが隣にいないという一人旅の味をかみしめることとなった。

道の駅のキッチンで働いていたおばちゃんとすこし会話することができたし、小布施の農家さんへのお土産も買うことができた。

予定外の長すぎる休憩になってしまったが、ここで旅のリズムを取り戻し、このまちにすこし愛着を抱くことになった。


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