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関東の古墳

 古墳というと、大阪にある大仙陵古墳(大山古墳、仁徳天皇陵)を思い浮かべることが多いが、全国各地に存在する。
 この記事では、関東にある古墳を中心に紹介する。

東京の古墳

 東京にも意外な場所に古墳がある。
 上野動物園🐼の入り口付近に、摺鉢山古墳がある。

摺鉢山古墳

 動物園のパンダ🐼や美術館などを目的にして来る人が多いので、スルーされることが多いが、上野公園内に古墳があると知ったときは少し驚いた。

 東京タワー🗼の近くの芝公園内にも「芝丸山古墳」がある。全長100mをこえる前方後円墳である。

芝丸山古墳

群馬の古墳

 東日本最大級の古墳は群馬に位置する「天神山古墳」。

東日本最大級の古墳
「天神山古墳」は
群馬県太田市にある
天神山古墳
大きさは全国で見ても
30位以内に入る

また、高崎市の保渡田古墳群も有名である。

保渡田古墳群
八幡塚古墳
(はちまんづかこふん)

前橋市には、イギリス外交官アーネスト・サトウが研究して論文にまとめた「大室古墳群」がある。この古墳群にある古墳は、前二子古墳・中二子古墳・後二子古墳のように「二子」という名前が多く使われている。
また、石室の中がライトアップされていて見学ができる。


埼玉県の古墳

 古墳時代としては珍しい文字が刻まれた鉄剣が発見された「稲荷山古墳」は、行田市のさきたま古墳公園内にある。また、日本最大級の円墳、丸墓山古墳もある。

また、同じく行田市の「さきたま古墳群」の近くには「関東の石舞台」とも呼ばれる「八幡山古墳」もある。

八幡山古墳
八幡山古墳の内部

埼玉にはその他にもいわゆる「百穴」と呼ばれる「群集墳」もある。

吉見百穴

写真に見える1つ1つの穴が、古墳になっている。


栃木県の古墳

埼玉県の「吉見百穴」と同じような群集墳は栃木県にもある。宇都宮市に「長岡百穴」がある。

 また、同じく宇都宮市内には、古墳の下にトンネルが通っている箇所がある。

大田原市には、徳川光國によって、我が国最初の学術的な発掘調査がおこなわれた「侍塚古墳群」がある。

また、栃木県壬生町の古墳からは「家形埴輪」が発掘されている。成人男性くらいの大きさがある。当時の住居の様子を伝えるものとして貴重である。


茨城県の古墳

茨城県の古墳はまだあまりたくさん行っていないが、装飾古墳の虎塚古墳が有名である。

とりあえず、「穴薬師古墳」を紹介する。

穴薬師古墳
穴薬師古墳の石室

穴薬師古墳は、田んぼで囲まれた中にある。石室が見学できる。


くれふしの里には、「ハニマルくん」のようなオブジェがある。

くれふしの里

最後に

古墳は実際に行っても、小さな森あるいは丘のようにしか見えない。また、形をとどめていない場合もある。
しかし、田園地帯にあることが多く、また近くを川が流れていることが多い。
今も昔も、水が豊かで住みやすいところに立地している。古墳そのものだけでなく、周辺の地形を眺めてみると面白いと思う。
普段から意識していると、偶然古墳を見つけることもある。

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