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短編小説 | 漠然とした悩みの独白。

いま現在、差し迫って、すぐにどうこういう問題はないのだけど、なんとなく気が晴れない。

このままでいいのかなぁ、と漠然とした不安に駆られる。

休みの日なのに、職場の嫌な奴の顔が浮かんだりすると暗い気持ちになる。

あんな奴と毎日会うために生まれて来たわけじゃないだろうに。

仕事は単に収入を得るための手段だと割りきれればいいのだけど。

多くの人と仕事するのが嫌なら、起業すればいいじゃん、と簡単に言う人もいるけど、それはそれで嫌なんだよね。

好きなことを仕事にすればいいじゃん、という人もいるけど、私の好きなことは「本を読む」ことであって、「本を書く」ことじゃない。

本を書くことが好きならば、作家になればいいんだけど、そもそもそれはハードルが高いし、書いてボロクソ言われるのはゴメンだ。

本を書くのではなく、本をひたすら読むという職業があればいいのだが。

書評を書くという仕事が理想に近いけど、本を読んでも、書評とか感想は書きたくないんだよね。

いろいろ考えると、理想の生活って無職の生活だったりする。無職は無色。会社の色、社会の色に染まらなくて済む。

けれど働いていないと、別に誰から言われるわけじゃないけど、職業は?、なんて聞かれたら自責の念がわいてきてしまう。

仕事をしているときは、ひたすら無職に憧れる。いざ、無職になると、暇はあるけどカネがなくなる。

働けばカネはあるけど、暇がない。

どちらにしても、となりの芝生は…って感じだね。忙しいときも、暇なときも共通しているのは生きているということ。

仕事がある人も、仕事がない人も、お互いに、生きるということがとても大変なことだということを知っているなら、お互いにリスペクトする気持ちは忘れちゃいけないね。

会社の色に染まることも大変なら、何の色に染まらないでいることも大変だ。

「あぁ、今日も一生懸命に生きたなぁ」と思えれば、どんな生活をしていてもいい。

life workとrice workと。
職があってもrice workをしているだけの人もいれば、職がなくてもlife workしている人もいる。

両者が同一ならそれに越したことはないけど、rice workだけして「働かざる者食うべからず」なんで言う権利はない。


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