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詩 | 八方美人



詩 | 八方美人


みんなに幸せになってほしくて
出会う人1人1人に
微笑みかけていました

私が微笑めば
みんな微笑みを
返してくれました

でもそれはすぺて
自分がよく思われたいという
自己愛から微笑んでいたに過ぎません

本当は私にだって嫌なことがあります
愚痴を言いたいこともあります
微笑んでばかりはいられません

私は恋をしました
大切な人の前では
素のままの自分でいたいと思いました

大好きな人の前では
愚痴ばかり言うようになりました
彼なら何でも受け止めてくれる気がして

彼は私のことを
「誰にでも優しい
自慢の彼女だ」と言ってくれました

でもそれは私への
失望感のあらわれだったんです
私、やっと気がついたんです

彼は私にとって
ゴミ捨て場であり
お手洗いの役割を担わせていたと

その他大勢の人には
宝石ばかり預けていたのにね
私ってバカな女でした

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