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整理整頓と定位置管理

 私の部屋は雑然としている。狭い部屋に7つの本棚がある。きれいにジャンル分けしているわけではないが、同じ作家の本はだいたい同じ場所にあり、外国語の本は外国語の本がある場所にある。

 雑然としてはいるが、どこに何の本を置いているのかは比較的すぐにわかる。間違っても、数学の本が並ぶ棚に小説などは置いていない。



 ちょっと調べものとか、引用したい本があるとき、探しても探しても見つからないということはまずない。もし見つからないとしたら、過去に処分してしまったことを忘れている場合がほとんどだ。しばらく探して見つからないときは、「あっ、そういえば処分したのだった」と事後的に気かつくこともある。


 本棚から本があふれたりしない限りは、本を「整理する」ことはない。読んでいない本も面白くなかった本も、基本的には捨てない。
 しかし、「さすがに増えすぎた」と思うときには、買い物かご一個分の本を処分する。近くにブックオフがあるから、売りに出したり、誰かにあげたり、捨てたりする。
 コロナ以降、本屋にはあまり行かなくなった。思い起こしてみれば、蔵書は数千冊あるから、読み返すだけでも何十年かかかるだろうし、それなりに古典的な名著は揃っているから、新しい本を買う必要性を感じなくなった。図書館もあるし、最近は新しい本を買っていないから、必然的に本の「整理」はしていない。


 整理をする代わりに、本の「整頓」については、考える。高さを揃えてみたり、順番を入れ換えて、もっときれいで分かりやすい本の並びにすることを考える。
 ジャンルや作者で分けるのではなく、出版社ごとに並べるのもいいかもしれない。あるいは色合いの似た本で分けてみるとか。
 しかし、結局考えるだけ考えて、もとのままということも多い。ほこりが被ったり、本が日に焼けることがない工夫したりはするが。


 結局のところ、一旦配置を決めたものは、なかなか他には動かしがたい。ルールを決めようと思ってみても、杓子定規的にすると、本が見つけにくくなる。それに、結構ジャンル分けするのは難しいものだ。
 与謝野晶子の「源氏物語」の翻訳は、英語本部門のサイデンステッカー源氏物語」の英訳の隣りに置いておくほうが、日本古典コーナーに置いておくより望ましい気がする。両者を別々の場所におくのは良くなかろう。


 玉村豊男の「料理の四面体」は、現代エッセイ・コーナーの本棚に置きたいのはやまやまであるが、私は哲学コーナーの九鬼周造『いき』の構造」の隣に置いておいたほうが望ましいのではないか?と、考えてしまうのだ。
 立体を使った説明は、両者とも、どことなく似ているような気がする。
 ※ちなみに、哲学本コーナーは、数学書コーナーと隣接している。


 以前、野口先生の「超整理法」を読んで、読み終わった本を棚の端から並べていき、末尾の押し出されていく本は自分には不要な本だ、みたいな話を知った。
 これも一理あるのだが、まったく読んでいない本でもあとになって読みたくなることもあるので、本棚の整理整頓ルールをつくるのは意外と難しい。
 
 私は読み終わったら、元の場所へ戻すという「定位置管理」をしている。
 どこに何が置いてあるのかわからなくなることが、いちばん困ることだからだ。


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