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【一瞬の可愛さを木彫りで表現】早川光世インタビュー


早川光世 作品展「動物たちの春」を、2024年3月13日(水) – 3月24日(日)の期間にピカレスクギャラリーで開催しております。

今回は、早川光世さんにご自身のことや制作エピソード、今回展示される作品についてインタビューしました。ぜひお楽しみください。


ー 自己紹介をお願いします。

小さい頃から油絵を習っていて風景画や静物画を描いていましたが、次第に子育てと仕事で忙しく絵の制作から遠のいて過ごしていました。
そんな時、夫の趣味のDIYの端材が家に幾つもあったので何となく猫を彫ってみたのが1年半前の事です。四角い木材の中から可愛らしい動物たちが生まれてくる木彫りの楽しさと出会いました。まだまだ拙い出来の作品ですが、木の温もりと手作りの温かみを感じながら可愛い動物達を見て貰えたら嬉しいです。

ー 現在の作品の世界観が生まれたきっかけを教えてください。

2年前に15年飼っていたミニチュアシュナウザーを亡くしました。写真や映像ではなく触れる状態で可愛いあの子の記憶を形に残したいと思いました。世の中にはペットを飼っている人が沢山いるので、多分私と同じ様に記憶を触れる形で残したいと思っている人も沢山いると思います。動物たちはありのままで可愛いので、その一瞬の姿を素直に木彫りで表現出来たら良いなぁと思っています。

ー現在使用している素材で作品を作る理由を教えてください。

最初は夫の趣味のDIYの端材でなんとなく彫ってみたので素材は建材のツーバイフォーでした。彫刻材ではないので折れるわささくれるわで全く思う通りにいかず苦労しました。3つほど作品を彫り上げたとき、前足を独立させたいんだけどこの木じゃ無理だなと自覚しその後いろんな種類の木で彫っていき、今は楠(クスノキ)に落ち着きました。

ー普段、何からインスピレーションを受けていますか?

まだ木彫りを初めたばかりなので彫りたいものがたくさんあります。今手元で彫っているものがありながら、次は何を彫りたいこんなポーズで彫りたいと常に先々の事を考えてしまっているのでインスピレーションはあまり自覚していません。もっと実力がついて大きな材木を無駄なく使えると自負して買える程の気持ちも伴ったら、いつかは等身大の動物を彫るのが夢です。

ー 影響を受けたアーティストや、作品はありますか?

はしもとみおさんの「はじめての木彫りどうぶつ手習い帖」という本が雷鳥社から出版されているのですが、この本が私のバイブルです。最初図書館で借りたのですが、隅から隅までじっくり見たいので自分でも購入しました。下絵から着色までの作成手順や基本的な木目や木口の捉え方が写真で載っているので初心者にはありがたい本です。この本を見て楠(クスノキ)の彫刻材とも出会えました。

ーこれからどんな作品を作りたいですか?

今はまだ基本的な木の扱いや動物たちの骨組みを理解することに重点をおいて作っているのですが、私が目指してるのは記憶を形に残す事なので等身大の作品をつくってみたいです。秋にうちの庭にいた子猫を拾って飼い始めたのですが、このコを見ながら実物大の作品を作りたいなぁと思っているうちにみるみる大きく育ってきてしまいました。

ー ご出展いただく作品のコンセプトを教えてください。

「春を待ちきれず」

春の花チューリップの中で、春を待ちわびる動物たちが外で遊びたくてウズウズしている様を表現しています。一方で、虹の橋を渡った動物達が新たな生命を得て空の下の家族の元へ行こうとしている様子とも見てとれます。いずれも幸せなスタートの第一歩。春はいろんな事にチャレンジするスタートです。一歩ずつ踏み出してみても良いのかも。

「花立熊」

花はワクワクした気持ちを運んでくると思いませんか?冬の間ゆっくりと冬眠していたクマたちも、寝ぼけ顔で花を持ってやっときた春を迎えています。熊は木彫りが似合いますね。ゴツゴツとした彫り目が熊の荒々しさや大自然の中で過ごす熊の強さを表しています。そんな中でも誰にでも可愛らしく愛される熊になるように作りました。

「ネコネコ大行進」

どこにいくつもりでしょうか?猫ちゃん達が群れをなして歩いています。リーダーっぽい黒猫ちゃんは周りをよく観察しながら危険から群れを率いています。グレーの目つきの悪い子は黒猫ちゃんの昔からのお友達でいろんな危険を共にくぐって生きてきた感じがします。そんな物語や生き様を想像したくなるようなイキイキとした猫を彫りました。

お客様、ご来場予定の皆様に向けてメッセージをお願いいたします!

 桜が咲き始めた頃でしょうか?ご来場いただきありがとうございます。 ご多忙の中都合をつけて私の木彫り作品を見に来てくれてとても嬉しいです。是非手にとってゆっくり見ていって下さい。ありがとうございます。

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早川光世 作品展「動物たちの春」


〈会期〉2024年3月13日(水) – 3月24日(日)

〈詳細〉https://picaresquejpn.com/hayakawa324_exhibition_2024/

〈早川光世  公式SNS〉
Instagram https://www.instagram.com/hayakawa324/

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【基本営業日時】
*営業 水 - 日・祝 11:00 - 18:00
*定休 毎週月火
*会場 Picaresque Gallery
*住所 東京都渋谷区代々木4-54-7
*電話 070-5273-9561

■開催中&過去に開催した展示一覧
https://picaresquejpn.com/category/information/

■開催&開催予定の展示一覧
https://picaresquejpn.com/exhibition-calendar/

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