櫟 茉莉花

過去作をせっせとまとめております。 みんフォト以外の画像は、自分で撮影した写真、自作画…

櫟 茉莉花

過去作をせっせとまとめております。 みんフォト以外の画像は、自分で撮影した写真、自作画、フリー素材(illust AC、photo AC、pixabayなど)を使用しています。 申し訳ございませんが、バトンとリレーはお断りしております🙇‍♀️

マガジン

  • エッセイとノンフィクション、日記とか雑文、駄文も

    過去に書いたエッセイやノンフィクションをまとめていこうと思います。身バレ防止の為、ほとんどの作品で、随所に創作を交えております。 あと、日記のような雑記とか雑感なども、適度にフェイクを交えつつ。

  • 対話体小説集

    地の文を使わず、全編会話文だけで構成された物語のことを、対話体小説といいます。 代表的な作品として、マヌエル・プイグの『蜘蛛女のキス』や恩田陸の『Q&A』、小林泰三の『アリス殺し』などが挙げられます。 私も、好んで対話体小説を書いていた時期がありますので、ここにまとめていこうと思います。 もしかすると、書簡体小説(手紙やメールのやり取りだけの小説)もここに収めるかもしれません。

  • ニャンコの目

    自分で描いた猫の鉛筆画に、写真の目を合成して出来た画像に、簡単なポエムを添えてみました。 ナルシズム全開の完全なる自己満足シリーズです。

  • 「54字の物語」集

    2019年の秋から、インスタで書いてきた「54字の物語」を、ここにまとめていきます。 現在も増殖中ですので、長丁場になると思います。 公式のルールに基く為、記号の後のスペースや三点リーダ等、通常と違う表記も含みます。 文字数調整の為、「ら」抜き「い」抜き言葉を使うこともあります。

  • 羊の瞞し

    残酷な運命に翻弄される、二世調律師の成長譚。物語はフィクションですが、楽器業界のリアルな裏話を交えながらお届けいたします。約22万文字の長編になります。

最近の記事

  • 固定された記事

ニャンコの目(1)無垢な目

穢れのない ピュアな輝きを 虚空に向ける 何処を見て 何を考えるのか……? きっと彼女は 何も見ていない 何も考えていない 【ニャンコの目】  『猫の目』と言えば、物事がコロコロと変わることの喩えとして使われる言葉ですが、それだけ猫の目は表情豊かだということでしょう。それだけ、複雑な輝きを放っているのだと思います。  私はよく猫の鉛筆画を描いていますが、最初は目を描くのがすごく苦手でした。今でも決して得意ではありませんが、よく目を観察して描くことは楽しく思うようになり

    • 心身一如

      「心身一如」なんて言葉もありますけど、心と身体、つまり精神と肉体は一体であり、分けることは出来ないものである、という考えは、東洋文化に根付く思想かもしれません。  東洋医学、仏教、ヨガなどに共通した考えで、心と身体を分別させず、一つのものと捉え、両面性や相補性を重視するものです。  一方の西洋文化は、宗教でも医学でも、基本的には心と身体は切り離して考えられてきました。  元を辿れば、デカルトの「心身二元論」からと言われているそうですが、要は「心は心、体は体」という二元性を重

      • ショートエッセイ集

        久しぶりに朝から活動出来ており、やることもないので書きかけてたエッセイを短くまとめて、ショートエッセイ集にしました。 四作合わせて2,400文字ぐらいです。 ⑴睡眠障害ですと?  頭が悪いのでは? と疑われて、頭部MRIを受けたのですけど、幸い脳には何の異常もありませんでした。きっと、頭は悪いはずなんだけど、MRIでは正常らしいのです。  頭が悪いのでよく話が飲み込めませんが、飲み込めないのは咀嚼力の問題なのでしょうね。 「そんなことより、貴女は睡眠障害ですから、そっち

        • サッカー中継(パスティーシュ)

          ——さぁ、日本のキックオフで始まりました。アウェーでのイラン戦、今大会の事実上の決勝戦とも言われておりますが、おっといきなり山田のロングシュート! これは大きく外れましたが、どこからでも狙うという、今大会の日本代表らしい積極性がいきなり見られました。さて、解説の村上春樹さん、相手は強敵イランですが、どのような展開になるでしょう? 「ここは日本にとっては、言わばアウェーの森ですからね、色彩を持たないビジョンでは直ぐにアンダーグラウンドへと沈むでしょう」 ——両者の立ち上がり

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        ニャンコの目(1)無垢な目

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        • エッセイとノンフィクション、日記とか雑文、駄文も
          42本
        • 対話体小説集
          16本
        • ニャンコの目
          17本
        • 「54字の物語」集
          177本
        • 羊の瞞し
          42本
        • 「54字の宴」作品集
          251本

        記事

          ニャンコの目(16)瞑想する目

          呼び掛けた音波も 君の耳までは 果てしなく遠いのだろうか 全身を脱力し ただ自己と対峙するために 五感を全て放棄する 悟りを開いた僧侶のように 瞑想するかの如く 己と向き合い 真理を探究する なんてことはなく 眠たいだけだろうが ニャンコの目⑴ 【創作大賞2024】への応募は、本投稿をもちまして打ち止めにいたします。 連載中の長編も、もし更新をお待ちくださっている方がいらっしゃれば心苦しいのですが、未完成のままで情けないのですけど、一旦打ち切らせていただきます。

          ニャンコの目(16)瞑想する目

          ニャンコの目(15)あざとい目

          ペロっと舌を出し 媚びるような視線を投げかける 甘えた声色で 少し上目遣いで 恥ずかしそうにはにかんで 人間だったら嫌われるであろう どこまでもあざとい女 幸いなことに 君なら全て許される だって猫だから ニャンコの目⑴

          ニャンコの目(15)あざとい目

          はじまりはいつも猫 第一章(4)

          ≪≪ previous 第一章(4)  もう、どうでもいい……佐伯昌枝のピアノの調律は、誰に何と言われようが、私はやってあげない!  そう決めた直後のこと、いきなり決意が揺らいだ。我ながら、「朝令暮改」ですら念入りな計画に感じるぐらいの変わり身の早さだが、私のスマートフォンに着信が入ったのだ。ディスプレイには、電話番号のみが表示された。つまり、アドレス帳に登録していない人からの着信だ。しかし、私はその数字の配列に見覚えがあった。先程、運送屋に諳んじて伝えた佐伯昌枝の電話番

          はじまりはいつも猫 第一章(4)

          はじまりはいつも猫 第一章(3)

          ≪≪ previous 第一章(3)  調律師の仕事で一番大変な業務は、アポ取りだと言われている。私の場合、名古屋を拠点に、殆どは50km、最大では約100km圏内で移動する為、方面と時間を上手く調整しながら予定を組まないと、下手すれば赤字の仕事になることもあるのだ。もっとも、本当に赤字になることは滅多にないのだが……しかし、予定組みの効率性により、収益が大きく変わってくることは事実である。  例えば、ある日の午前中に、名古屋の南西約80キロにある隣県の県庁所在地、津市で

          はじまりはいつも猫 第一章(3)

          はじまりはいつも猫 第一章(2)

          ≪≪ previous 第一章(2)  猫が決め手になったわけではない……そう、自分に言い聞かせた。  自他共に認める猫好きの私は、人一倍「猫」に弱いことも自覚している。捨て猫を見つけると無視出来ないし、猫を飼っているお客様とは、良好な関係が築けることも多い。猫グッズを見掛けると、無用な物でも衝動買いしてしまうことも多々ある。だからこそ、夫は、佐伯昌枝が猫を飼っているという情報をアピールしてきたのだろう。  しかし、それを受託の理由にしたくはないという些細なプライドが私の

          はじまりはいつも猫 第一章(2)

          はじまりはいつも猫 第一章(1)

          《はじめに》 本作は、数年前に書き始めたものの、途中で投げ出してしまった作品です。なので、今の段階で未完成……どころか、多分想定している文量の三割程度しか書けておりません。 創作大賞への応募は来年を目指そうかなぁ、と考えていたのですが、それだと絶対に書かないまま放置を継続することになると思うのです!(自慢すな!) なので、それならいっそのこと創作大賞を(失礼ながら)利用させていただき、自分に少しプレッシャーを掛けながら、この物語を完成させてみようと思い至った次第です。

          はじまりはいつも猫 第一章(1)

          54字の物語 No.076〜079【脚本家】

          こちらでの更新は滞っておりましたが、細々と懲りずに書いておりました。 今回の四作は、「セクシー田中さん」騒動の渦中(2月下旬)に書きましたが、すっかり忘れていました。 最近、日テレから調査報告書が公表され、また問題が再燃しておりますね。 この54字を書いた時は、原作者に寄り添って脚本家を少し弄るネタにしましたけど、あの事件を特定した話のつもりはありませんでした。 普遍的な「原作vs脚本」ネタとして、原作側に立って書いたまでです。 先日、調査報告書をザザッと読んだのですが

          54字の物語 No.076〜079【脚本家】

          ニャンコの目(14)洞察の目

          言葉の向こう側には 醜い世界が広がることもある 時に知恵は本質を隠す 善か偽善か 本音か欺瞞か 人は取り繕うのが上手い生き物 でも 通じない相手もいる 君の眼差しは 常に本質を射抜き 言葉の裏側を理解する 君を検診に連れ出すことほど 困難なタスクはない ニャンコの目⑴

          ニャンコの目(14)洞察の目

          金魚鉢のセレブ達

          (本文約3,000文字)  金魚鉢で金魚を飼ってはいけない……2016年、イタリア北部の都市、モンツァ(Monza)でこんな法律が定められました。その理由は、金魚鉢の形状にあります。そう、金魚鉢は球状に全面が湾曲しているからダメなのです。  ん?だから何? と思うかもしれませんが、湾曲した壁に囲まれた空間で飼われる金魚は、外の景色が常に歪んで見えるからすごいストレスになって可哀想じゃないか! ということらしいのです。  はい、今リアクションに困っている人、いると思います。

          金魚鉢のセレブ達

          ニャンコの目(13)逡巡する目

          進むか戻るか 怒るか流すか あらゆる想定をシミュレートし 統計と確率を吟味して 最適な解を模索する 自然の摂理は 直観と経験と計算に委ねられる だけど 隙間からチラリと見えるオモチャには 躊躇いなく 本能的に飛び掛かる ニャンコの目⑴

          ニャンコの目(13)逡巡する目

          ニャンコの目(12)澄ました目

          その澄ました瞳で 君は何を見ているの? おやつ? おもちゃ? それとも家族? 仲間かな? もしかすると 真実や真理が見える? 嘘も醜さも本性も 優しさも愛情も友情も 全てお見通しなのね ニャンコの目⑴

          ニャンコの目(12)澄ました目

          ワンコの目(ニャンコの目、番外編)

          猫の鉛筆画(私が描きました)に目だけ写真を合成し、詩を添えた作品集『ニャンコの目』の番外編として、『ワンコの目』をお届けいたします。 『ニャンコの目』はこちらのマガジンからご覧いただけます! 「創作大賞2024」の「オールカテゴリ部門」にエントリー中です。 応援いただけますと嬉しいです❣️ 『ワンコの目』は、ニャンコほど個性が出ないので、詩は添えずに画像だけお届けいたします。 【追記】 ↓↓リスト漏れしていました💦💦💦

          ワンコの目(ニャンコの目、番外編)