【TOEFL Reading】ハイライト・パラフレーズ問題はどう解く?!
みなさん、こんにちは。
日々、英語の勉強をしているとスランプが来てしまったり、やる気が起こらなかったりとつらいことも多いですね。
特にTOEFLのように学術的な内容になると見るのもいや… なんて思えてくることもありますよね。
そんなときはいつもとちがったことにトライするのもいいかもしれません。
そこで案外、当然できていると思っているとができていなかったりすることを発見できるかもしれません。
今日は息抜きがてら、TOEFLの問題を見て再度、解き方のアプローチを確認しておきましょう。
今日はリーディングからハイライト部分のパラフレーズを選ぶ問題を見ていきます。
TOEFLの問題は独特?
TOEFLの問題は他の試験にはない独特な問題が多くありますよね。
しかし、問題が独特だからといって特殊な能力がいるわけではありません。
TOEFLの問題が解ければ英検の問題も解けますし、英検の問題が解ければそのままTOEFLの問題が解けるはずです。
もし、英検は解けるけどTOEFLは戸惑ってしまうなんてことがあれば、一度ご自分の英語学習のアプローチを見直してみるのもいいかもしれませんね。
さて、前述の通り本日扱うのはTOEFL Readingからハイライト部分の正しいパラフレーズを探す問題。
僕はこの問題は好きでも嫌いでもないのですが、どちらかというとアプローチしやすい問題かと思っています。
この問題は一見独特な問題に見えますが、他の問題と確認すべき問題は同じです。
僕がチェックしているのは主に2点です。
それでは、早速見ていきましょう!
【チェックポイント1】接続の言葉
この問題は意味が変わらないままちがう表現になっているものを選ぶというもの。
このような言い換え問題だけでなく、英語で常に気をつけておくべきものは接続の言葉です。
接続の言葉とは
接続詞 - if, so, but など
副詞 - hence, yet, despite など
があります。
特に、仮定(ifなど)などの特定の関係を表す接続の言葉が選択肢に入っていたら、そのニュアンスが必ず含まれているか確認してください。
では、実際に問題を確認して見ていきましょう。
(問題はThe Official Guide to the TOEFL Testを参考にしています。)
さて、ハイライトをしっかり読んだあと、接続の言葉に気をつけながら選択肢を注意深く見ていきましょう。
接続の言葉に気をつけるだけで、この問題の正解の選択肢は2つにまで絞れますね!
ここでの選択肢の接続の言葉は「because」です。
ハイライトの部分に理由を表す表現はできてきますか?
ありませんね! ということはこの時点でAとCは×ですね。
なんと簡単なんでしょう!
全ての問題がこんなに直接的に接続の言葉をヒントに解けないですが、このルールは必ず知っておいてください。
そして、これはTOEFLに関わらず英検など他の英語試験にも共通ですが、「because」などの特定の関係性を表す言葉をさらっと読み流さないように注意してください。
結局、リーディング力は語彙力と文脈把握力に分割できるわけですが、文脈を判断するためには接続の言葉をしっかりチェックする必要があります。
「AのあとにBが起こった」のと「AとBが同時に起こった」のと「Aが原因でBが起こった」のは全て別の現象なわけなので、全てはしっかり区別しながら読むことが求められます。
英語のリーディングに慣れてくると、このような関係性をなんとなくでとらえてしまうことがあると思いますが、英語試験での失点の原因のいくらかはそのような読み方によるものだと推察されます。
【チェックポイント2】言葉の言い換え
さて、次に行きましょう。
これまた、TOEFL Readingのハイライト問題に限らず、英語の試験で試されているのは言葉の言い換え力です。
例えば、
「participate in」は「join」に言い換えられるときがありますし、さらに「engage in」に言い換えられるときもあります。
結局、英語の試験の正しい選択肢を選ぶという問題はこれができているかが試されているだけです。
では、例題の言い換えを確認していきましょう。
では、Bから。
始めの「For hundreds or thousands of years」はハイライト部分の最後にそのまま書いてありますね。
では、「people have been observing changes」はどうでしょうか。本文では「change .... can be deposited」となっていますが、「people」はどこから来たのでしょうか? ちょっとあやしいですね。
そして、「can be deposited」は「observe」の言い換えにはなっていませんね。
ということはBはまちがいだと判断できそうです。
念のため、Dの確認をしましょう。
「Changes in systematically deposited substances」は本文の「substances .... change .... in a systematic way 」と同じですね。ここで注意していただきたいのは、必ずしも言い換えは1カ所まとまっていないということです。全体で過不足なく言い換えられていたらそれが答えとなります。
「(changes) that are affected by climate」はちょっと難しく感じるかもしれませんが本文の「(change) with the ambient climate at the time」と同じ内容になっています。「天候に左右され変化する」と同じことを言っています。
「can indicate climate variations」は「provide a continuous record of changes 」と対応しています。ここは厳密には全く同じ内容とはなっていませんが、「indicate (データなどが示唆する)」と「provide .... record (記録が示している)」は同じであると判断できます。(あと、他のところも読んでいるとよりわかりやすいのですが、ここは気候とともに蓄積された物質も変化しているので、その蓄積物を調べると気候変化を調べられるというないようなので、やはり上の2つは対応していると判断できます。)
最後の「over time」はそのまま両方にありますね。
やはり、答えはDでした。
このように、TOEFL Readingのパラフレーズ問題は、接続の言葉と言葉の言い換えで解くことができます。
最後に他にも気をつけていただきたい表現を確認しておきます。
英語には「contribute to」や「result in」、「lead to」といった表現がありますが、これは明確にAとBという現象があれば、どちらが先に起こったというような順序が判断できます。
このような言葉が本文や選択肢に使われている場合は、その順番が守られているかもしっかり確認してください。
Aが先なのに、Bが先と書いていたり、AとBが同時に起こった(A and B happened)のように書いているものは基本的に間違った選択肢と判断できます。
最後に
この問題はTOEFLに独特でイヤだと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、前述の通りこの問題を解くために特別なスキルは全く必要ありません。
そして、この問題は普段から自分が物事の因果関係などを把握しながら文を読めているかをチェックするのにとても役立つ問題です。
ここでよく失点する方は根本から自分のリーディング方法を見直しておくとよいです。
大学や仕事で複雑な関係の文章を読むときに、文脈を把握したり、複数の事柄の関係性を把握したりする能力は必須です。
TOEFLの問題はとても質がいいので、せっかくTOEFLの勉強をするならその利点を思いっきり活かしましょう!
最後まで読んでくださってありがとうございました。
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