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お酒と体についてのお話

皆さんはお酒はお好きですか?
一概にお酒と言っても、様々なお酒の種類から、飲むタイミング次第では「食前酒」「食中酒」「 食後酒」など、様々な名前がありますよね。

昨今、飲酒運転など飲酒によるトラブルが目につくようになってきました。
では、そんな問題ばかりと思われがちなお酒は、やはり飲んではいけないのでしょうか。
今回は、分かっているようで実は分かっていない、お酒についてお話していきます。

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この記事のポイント「脳の神経細胞」について

本日のポイントは「脳の神経細胞」です。

お酒を飲むと顔が赤くなったり、気分が良くなったり、眠たくなったりしますよね。
実はこれらは全て「アルコール」の影響です。

飲んだアルコールは肝臓で分解されますが、摂取したアルコールのうち2~10%は、そのまま血液を通って脳に到達します。
脳にアルコールが到達すると、神経細胞に影響を及ぼし「アルコールに酔った」状態になるのです。

アルコールは、まずADH(アルコール脱水素酵素)によってアセトアルデヒドに分解されます。次に、ALDH(アセトアルデヒド脱水素酵素)によって酢酸に分解されます。
ではこの酢酸がどこへ行くのかというと、血液によって全身へ巡ったのち、水と二酸化炭素に分解され、汗や尿、呼気等に含まれ外へ排出されます。
なんだかアセトアルデヒドって「汗とある日ビトビト」と、少し汚いように聞こえて嫌な気持ちがします。

皆さんも、飲み会のときってやたらとトイレが近くなりませんか?
あれもアルコールによる影響で、分解⇒利尿作用が働いているためです。

ただ、飲酒が一概に悪いとは言えません。
お酒を飲むことによるメリットはあるのでしょうか?


お酒を飲むことによるメリット

慣れない人ばかりの飲み会、なんだか眠れない夜、緊張する会食、嫌なことがあったとき……など、お酒に助けられたことのある方も多いのでは?

先ほどお伝えしたように、アルコールには神経細胞への働きかけがあるため、適量の飲酒はリラックス効果やコミュニケーションの促進、睡眠への誘導、ストレスの発散、鎮痛作用など、なんと「人間を助けてくれる作用」がたくさんあります。
お酒が好きな方にとっては朗報ですよね。
かと言って、飲み過ぎは良くないためご注意ください。

何度も言いますが、適度な量であれば良いのです。
ストレスを抱えているからと言って飲み過ぎると、かえって睡眠障害やうつ病といった心の問題を引き起こしやすくなります。


お酒を飲むと起きる異変

適度な飲酒であれば問題ないですが、過度な飲酒が続くと、もちろん身体への影響も甚大です。肝機能障害、痛風、低血糖、心疾患、高血圧、胃腸障害など様々な問題を引き起こします。
最悪の場合には、脳の神経細胞の麻痺によって死に至ることも。
皆さんもよくご存知、急性アルコール中毒がその一例です。

お酒×脱水は非常に怖いため、脱水を防ぐために必ずお水をこまめに飲みましょう。

また、飲酒による影響はそれだけではありません。
男性に比べて、女性は少ない飲酒量で肝臓などの臓器への影響が出やすく、アルコール依存症にもなりやすいと言われています。
皆さんも聞いたことがあると思いますが、妊娠・妊娠予定・授乳中の女性が飲酒をしてしまうと赤ちゃんにも影響を及ぼします。

さらに、飲酒は飲酒している本人の身体への影響だけではありません。
アルコール依存症や過度の飲酒は、暴力・判断力の低下・飲酒運転など周りにも影響を及ぼすことがあります。


すべてのお酒が好きな方、飲む方へ

ここまで聞くと、やはり身体に良くないように感じていただけると思います。

お酒を飲む人は、お酒と上手に付き合っていきましょう。何事も、ほどほどが1番です。

ここまで書いておいて、わたしはお酒が全く飲めないためお酒に酔うことができず、楽しそうに酔う周りを少し羨ましく思いながら眺めています。

今後も飲みすぎないか監視役&酔ったフリをしながら、飲み会を切り抜けていこうと思います。


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