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今更聞けない!? DXって何 Part 3|DXの三本柱 編

こんにちは!フォネットの長田(おさだ)です。
このページでは、当社が学校や行政、自社を含む企業の組織DXをサポートする中で得たノウハウを、記事にまとめてお届けしております。

はじめに|フォネット教育事業部ICT/DX推進課

DXでは、2つの”3”がキーワードです。
「三本柱」と「三段階」

前回は前段階として、DXの対象である業務とは何かを確認しました。
今回は、いよいよ「三本柱」をみていきましょう!


本シリーズでは、DXとは何なのか?について、できるだけ分かりやすく解説しています。
誰がDXを実施するのか、対象となる仕事はどんなものなのか…については、前回をご覧ください。



この記事を読んでほしい人

  • 管理職・チームのリーダー

  • 自組織におけるICT/DX推進の担当者

  • 仕事に追われて疲れ果てている人





1. DXの三本柱

前回定義した「仕事の”表”と”裏”の考え方」を使いますので、未読の方は是非そちらをご覧ください。

DXの三本柱(筆者作成)


①ビジネスモデルのDX

デジタル技術を使い、顧客に対して新たな価値を提供する(結果として市場競争力が高まる)ことです。
新型コロナウイルス感染症の流行を経て、さまざまなビジネスが創出されていますよね。

  • 待ち時間短縮のためのモバイルオーダー&テイクアウト(飲食業)

  • オンラインツアーガイドによる安価で便利な旅行プランを提供(旅行業)

  • オンライン予約~病院で診察~オンライン服薬指導&オンライン決済により待ち時間短縮・感染予防(医療業)

  • オンライン内見で遠方の物件も探せる(不動産業)

イラスト:mina/stock illust

究極、ここを実現することが、「企業の市場における競争力のUP」といえるでしょう。
DX時代を生き抜くためには、この“ビジネスモデルのDX”が必須といえます。


②バックオフィス業務のDX

文書管理・会議・報連相などの日常業務のクラウド化・生産性向上が、バックオフィス業務のDXです。3本柱の中で、一番イメージしやすいかもしれません。

イラスト:プリプラ

後述(経済産業省の資料による)の「デジタイゼーション」の部分であれば、Officeソフトやスキャナーなど、最低限のものがあれば実施できます。

「デジタライゼーション」以上になると、何らかのシステムないしプラットフォームの導入が必要になります。
(筆者が所属するチームは、ここ部分のサポートとそれに付随する人材のDXを、企業・行政・学校などの組織に対して実施しております!:宣伝(笑))


実は落とし穴が多いバックオフィス業務のDX。

  • 目標設定を間違えたり(=プラットフォーム導入という手段が目的化する)

  • 非同期コミュニケーション(※後述)が増えることですれ違いが生じたり

  • DXしたはずなのに、かえって仕事が増えたり、遅れたり

………………

筆者の組織における体験談と教訓を、今後記事にしていく予定です。
お楽しみに!


③人材のDX

これだけ他の2つと毛色が違うのに、お気づきかと思います。
これは「バックオフィス業務のDX」および「ビジネスモデルのDX」の担い手である
組織の人材を育成(スキルアップ)することを指します。

具体的な方法としては、次の2つが挙げられます。

  • 研修・ワークショップ

  • 実務での実践

「リスキリング」なんて言葉もよく聞かれますが、要するに
「DX時代に必要なスキルを、何歳からでも学び直そう!」という取り組みのことですよね。

イラスト:松本 松子


2. DXの三本柱の流れ

この三本柱には、導入・実施の段階(流れ)があります。

①まずは、「人材DX」

新たな取り組みを始めるにあたっての基礎知識やスキルをインプット。

イラスト:カフェラテ


②次に、「バックオフィス業務のDX」

バックオフィス業務のDXを通じて、「人材DX」でインプットしたことを実践して身につける。

イラスト:カフェラテ


③さらに、「人材DX」

実践したことにより課題やつまづきが生じ、さらなるスキルアップが必要となるため。

イラスト:カフェラテ


④ようやく、「ビジネスモデルのDX」

「人材DX」と「バックオフィス業務のDX」を繰り返すプロセスを経て、「ビジネスモデルのDX」へとステップアップする。

イラスト:カフェラテ


このように、組織が目指すところの「ビジネスモデルのDX」へは、いきなりジャンプできないんですね。

なぜなら、ビジネスモデルのDXを実行する(できる)メンバーには、それなりの経験やマインドが備わっているはずだからです。

例えば、自分自身に全くデジタルスキルがないのに、顧客に向けた新たなデジタルサービスを思いついたり、企画・実行することはできないですよね。

だからこそ、上記のように日常のバックオフィス業務をしっかりとDXするプロセスが(効率化と人材育成の両方の意味で)重要なのです。

DXの三本柱の流れ(筆者作成)




いかがでしたでしょうか?

ここまでは、筆者が調べたり実践してみた内容をまとめたお話でした。
次回は、国がどう考え提唱しているかをみていきましょう!

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