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架空鉄道の話

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#歴史

常武鉄道#2.5 歴史考証との付き合い方について

常武鉄道#2.5 歴史考証との付き合い方について

歴史考証とモチベーション私が架空鉄道を制作する際、歴史考証をどこまでやるかという問題にしばしば突き当たる。なぜなら、理論上は「歴史設定について今後一切の変更を加えない」という状態に到達しない限り、その他の制作に着手することが出来ないからである。逆に歴史設定の変更可能性がある状態でその他の制作(例えばルートの設定、車両のデザイン、ダイヤの作成など)に着手すると、歴史設定に変更があった場合に他の制作物

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常武鉄道#2「常武鉄道戦前史」

常武鉄道#2「常武鉄道戦前史」

前回は理想の汽車系架空鉄道を考えるうえで、半ば必然的に常武鉄道というフィールドが浮かび上がってきたというようなお話をした。
今回は前回を踏まえた上で、常武鉄道が敷設され、汽車が走り、そして現代へとつながる歴史を考える。といっても制作自体は去年の3月末から始めているので、現在に至るまで何度かプロットを白紙に戻して練り直しをしている。そこで、今回は制作途中ではあるが、現在最有力となるシナリオをお話し、

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常武鉄道 #1

常武鉄道 #1

常武鉄道という架空鉄道を考えている。
常武鉄道は上野から水戸までの常武本線を軸に、現実の東武野田線、関東鉄道、真岡鐡道、筑波鉄道、鹿島鉄道、茨城鉄道、水浜線を飲み込んだ路線網を有する大手私鉄の架空鉄道を目指している。

表現の方向性常武鉄道で第一に表現したいことは、汽車が主役となった私鉄の姿である。
私の言う「汽車」というのは、蒸気機関車が客車を牽いて走る運行形態のことを指し、その中には蒸気機関車

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架空琉球の話 #1「着想に至る経緯」

今回から、最近制作を進めている「架空琉球」の進捗報告をしていこうと思う。初回となる今回は、この創作で表現したいものやコンセプトについてお話したい。

架空琉球とは?本題に入る前に、まず架空琉球とは何かについてお話する。
架空琉球とは、私プロトファスマが制作している創作である。
架空琉球についての概要を簡単に表すと、以下の四点になる。

琉球王国が現代まで存続

那覇が国際貿易センターに

那覇が8

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