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[下水の細菌達の詩]と、葬送のオーケストラ「墓の魚」の次回配信公演

こんにちは。
葬送のオーケストラ「墓の魚 PEZ DE TUMBA」
作曲家です♪

実は来年、私達「墓の魚」
配信コンサート・第二弾

【C・オビホリミスの供養】

の収録が決定しました♪

好評だった第一弾に続き、
ついに第二弾制作開始です♪

ルゾフォニア的な
オリジナル詩の世界で送る
自作のオペラ・コルメラウリスの世界。

作曲家(私)書き下ろしの詩集
【腐敗槽(下水)に住む
原生生物や細菌達の10の詩】

と共に奏でられる
フラメンコ
弦楽オーケストラの演奏を
お楽しみ下さい。

ちなみに、来年に行われるのは
あくまで演奏収録なので、
そこからさらに一年程かけて
編集や映像制作が行われます

ハリウッドみたいに、
制作に時間かかるのです(笑)

という訳で
【腐敗槽(下水)に住む
原生生物や細菌達の10の詩】

という配信の為の
書き下ろしの詩集
これから書いていくのですが、
こちらは
下水に住む細菌や原生生物などの微生物と、
キリスト教の神学と、
スペイン・ポルトガル的なラテンの大衆の哲学
を歌った詩集となる予定です。

この詩集の為の
前奏詩(詩集に捧げる詩)
いくつか書きましたので、
これから何日かかけて
一作品ずつ紹介していきたいと思います
(前書きに相当する詩・・
みたいなものですね)

本日の新作詩はこちら
↓↓↓

【下水の女神】
黒実 音子

ああ、
下水の女神クロアシナの絵を飾り、
曝気槽の汚水の中に
蔑ろにされたファドを聴く・・

かつてのローマの栄光を
無人の回廊である排水溝(イズゴート)は、
ラテン語にも似た
濁流の音と、
ガリシア語に似た
汽車の音の響きで讃えている。

ああ、諸君!!
無名のファド歌手(ファディスタ)こそが
ファドを知り、
無名の漁師(ペスカドール)こそが
海を知るのだ!!

本物の神は、その眞實故に
自ら喉元を切り裂き、
浮世を去っているので、
森の中には祭儀の仮面をつけた
[神の模型]が今日も歩き回る・・

いずれにせよ、
あらゆる実態のあるものは
衰退してしまった。

かつて栄えていたものが
今は忘却に粉砕され、
記憶の劣化した都市部だけが
綿花(オ・アルゴドエイロ)を糧に
巨大化していく事を
誰も止めはしない。

ユダヤの亡命の旅すら遺物となり、
神の口腔に触れる様な
実体の無い罪に惑う私達は
文盲の田園を置き去りに
[海を知らぬ者達が
鱈(ピポータ)の切り身を
呆然と見つめる不健全さ]
を現実と受け入れるのだ。

ああ!!
下水(エクスグッタ)の中に住む者よ!!
淀みの中を蠢く者よ!!
汚水を好む肉ボドよ!!
ボド・サルタンスよ!!
誰も見向きもしない真理よ!!

ああ、
下水の女神クロアシナの絵を飾り、
私は汚水の黒い濁流の前で
ギターラを爪弾く。

その気高い音色は、
物乞い達の生きる誇りであり、
天上に届くミサ・グラドゥアーレにも似て、
荘厳な響きだ。

ああ!!それでも地上の大衆達は
産業革命の灯に向かう。
痛みや、渇き(ディプソォー)を恐れる。

ああ!!殉教し、
血塗れになりながらも、
あるいは致命的な屈辱(コンデナル・ア・ガレラス)
を受けながらも
王族の血管(バシリック・ヴェイン)をたぎらせ、
この地で祈る意味を
ファドよ!!教えてくれ!!

肉体を癌(カルキノーマ)に蝕まれ、
痛みに喘ぎながら、
それでも不在を感じる
この世界の絶望と、
塩の中に立つ十字架の
救いの意味を教えてくれ!!

◆◆


いかがでしたでしょうか?
本日は、私の
前奏詩の一作目を紹介いたしました。

ポルトガルファドや、
スペイン文学をテーマにした
[陽気な死]を歌う音楽・・。

キリスト教的な
細菌海洋生物の世界と、
それらを表現する器を持った
ラテン語が織り成す
地中海的な世界
ぜひ、お楽しみ下さい。

という訳で、
そんな作品を日本で制作していく
私や、私のオーケストラ
「墓の魚」

これからも
よろしくお願いいたします~。




【1000視聴突破ありがとうございます♪】
「墓の魚」のラテン詩と、
メメントモリ曲の融合した
第一弾・配信コンサート
「死んだ珪藻とマキシロポーダのミサ」
こちらで公開中です↓↓↓

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