同人活動に疲れた話
私は現在、小説メインの二次創作活動をしている。同人誌もこの一年で何冊か出した。活動を始めてからちょうど一年ほどが経ったところだ。
二次創作を始めたての頃は評価を気にせず、自分の書きたいものを書いて、同志と交流したり楽しくやってきたのだが、だんだんキャラ解釈が一致しない作品を受けいれられなくなる、人間関係に嫌気がさす、人と自分を比べてしまう、評価をやたら気にしてしまう等、 楽しかったはずの活動の中にしんどさを感じることが多くなった。
「二次創作なんて結局は趣味なんだから楽しくやってなんぼだよ」
「楽しめなくなったら距離を置いて別のことした方が良いよ」
インターネットでよく聞く言葉だ。その通りなのだが、活動を続けているうちに、二次創作自体が「趣味」じゃなくて「業」のようなものに変わっていった。簡単にやめることも出来ない。
これまでの「業」をチャートにするとこんな感じである。
本心を言うともう疲れたしやめたい。けどまだ書きたいことがあるからやめられない
そんな感じである。純粋に初期の「この作品が好き!このキャラが好き!自分の妄想を形にしたい!できた!!満足!!」というサイクルでやれていた頃に戻りたい。
今は
「あー今回の前書いたのより自信あるのに前より数字伸びないな…。」
「前は毎回反応くれた人がいいねしてくれなくなっちゃった…。」
「作品上げたらフォロワー減ったな…あーツイートが表示できないと思ったらブロックされてるな…つら…」
こんな感じである。楽しいはどこへ行った。
小説は書けば書くほど文章力がレベルアップしていると思いたいのだが、なぜか一人称と三人称も分かってないくらいノー知識の頃に勢いで書いた小説の方が伸び続けているのも地味に悩みポイントである。(ジャンルから人から減ったのかというとそうでもないし、これは前述の交流を断ったことも要因のひとつかもしれないが…。)
pixivのランキング入りも前はまぐれで何回かしたのだが、最近はご無沙汰である。
成長を実感できないどころか自分が退化しているように感じるのがつらい。
なんか…無償で褒めて伸ばしてくれる都合の良い編集のような存在(妖精)がいてくれたらいいのにな……。
「うまくなりたい、つよくなりたい」という欲を覚えてしまったから今苦しんでいるのかな。と書いていて気付いた。
「でもでも…趣味は楽しんでなんぼやろがい」
そうだね。
ところでこの話してたらユーフォニアムの黄前久美子が「うまくなりたい!うまくなりたい!」って言いながら走るシーンを思い出した。
楽器で稼いでいるわけではない彼らにとって楽器が趣味かと言うと全然そうではないと思うので、私も部活のようなものをやっているのかな。一人で……と思った。
あと、二次創作を始めてから「同人女の感情」にものすごくシンパシーを感じるようになった。
憧れの人に認知されたいとか、反応や感想がもらえないつらみとか、界隈内の人間関係が気になって仕方ない話とか分かり過ぎる。ほぼ実話ですよねこれ……。何度も読み返して励まされています。
同人活動に疲れた話 終わり。
楽しかったあの頃に戻りたい。
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