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【AC/不安神経症】カウンセリング先、変えます②

【前半についてざっと】
かれこれ10年以上メンタルクリニックに通院する私、9年前にカウンセリングを受ける機会が一度あったのですが、カンファレンスの結果カウンセラーにズバッと断られる。→途方に暮れる、よくわからないけど諦める。
それ以来、薬物治療のみで凌いでいたところ、4年前に現クリニックの主治医に「カウンセリングを受けてみてはどうか」と提案されたのでした。

カウンセリングを受ける理由

自己紹介でも軽く触れているのですが、私はいわゆるアダルトチルドレンというやつで、子どものころから親兄弟にネグレクト、身体、精神的DVを受けており

  • なんでも自分のせいにしておく

  • 人の顔色ばかり窺っている

  • ひとりでいても常に緊張している(ゆえに睡眠障害もあり)

  • 高圧的な人(特に男性)が苦手、大声や怒鳴り声で動けなくなる

  • 対人コミュニケーションが苦痛(悟られまいと必死)

  • 満員電車乗れない(パニック起こす)

  • トラウマでフラッシュバック起こす

  • 自分のことが認識できなくなる(離人感)

などなど、よく語られているテンプレの思考の癖、症状があります。ときには失語状態になったり、パニック起こして真冬の夜中に裸足でダッシュしたりしてました。
あまり重く書きたくないので、ついおもしろおかしいかんじにしてしまいますが、自分の中では深刻で今でも本当にしんどいですね。

カウンセリング、受け始めました

ということで前置きが長くなりましたが、主治医の提案をあっさり受け入れた私は月1の通院と合わせてカウンセリングを受けることにしました。
え、カウンセリングってこんな簡単に受けられるの?というのがその時の感想でした。なにせこっぴどく拒否られた過去があったので。

先に書いておくと、病院都合でカウンセラーは3人代わっています。
最初の2人は若い女性、直近まで年配男性。

そして初カウンセリングということで、最初はとにかく何か爪痕を残さないといけないと思いあれこれ一生懸命話しました。(そもそもその挑み方がおかしい)

何か話さないと何か成果を出さないといけない、という焦りがあり、子どもの頃から今までのこと、その時遭った体験…思い出しては苦しくなりながら何回もに分けて話しました。(カウンセリングの後はだいたい寝込む)

一人目のカウンセラーさん

とにかく自分の今までの生活、環境を説明。カウンセラーさんは一生懸命話を聞いてくれました。
そして「今だったら児童相談所に即相談しないといけないような状況ですよ。」「よく耐えて今まで生きてこられましたね。shiominさんは何一つ悪くないですよ、本当ですからね。」と声をかけてくれました。

そこで生まれて初めてそうだったのか、と思ったのでした。
酷く苦しい生活でどこにも誰にも頼れず逃げることも逃げる場所もない子供時代。
小学生のころ、夜は家に誰もいなくて不眠症になったこと。友だちを家に呼べないのも、親が離婚をしてからは家事をやらないと兄に殴られる(ただの言いがかり八つ当たりがほとんど)のも、新興宗教のおかしな教義が家庭内の判断基準であったことも。
母子家庭、貧困家庭なんてみんなこんなものなんだ、と思っていたし、言い聞かせていました。

頭ではぼんやり普通じゃないのでは?と思っていたことを、初めて他人に打ち明け、受け止めてもらうという体験をしました。
しばらくお世話になっていたが、カウンセラーさんがクリニックを離れられるということで、後任の方への継続の意思を確認のうえ、二人目のカウンセラーさんを紹介されたのです。

二人目のカウンセラーさん

二人目のカウンセラーさんも若い女性でした。
引継ぎはあったようで概ね、状況は把握してくれていました。
またあらましを補足説明していくという作業はあったけれど、私の考え方や状況を図でわかりやすく説明してくれたり、前任の方と同じように「shiominさんは何も悪いことをしていない」と言ってくれ、真摯に話を聞いてくれました。
だがある日、申し訳なさそうに「カウンセラーを変更することになりました、年配の男性ですが、穏やかな方です。続けられますか?」と聞かれました。
何度か院内でお見掛けしていたのと、こんな重い話を吐き出せる場所はここ以外ない、主治医にも私がどういう背景を持って症状が出ているのかを共有できるだろうと、カウンセリング継続をお願いしました。

三人目のカウンセラーさん、そして…

男性のカウンセラーさんは初めて、もともと症状が悪化すると男性恐怖が強くなる傾向にあったので、緊張。
そしてその頃の私は元々いた会社に障害を開示したうえで社員登用され、業務レベルがあがり、障害理解、知見のない上司への説明、合理的配慮申請手続き、何年も支えてくれていたパートナーとの関係が終わりに近づきつつあったりと、公私とも日々の生活のストレスと症状が重なり、かなりよくない状態でした。

会社のサポート体制に関する相談はできても、パートナーとの話、自分の込み入った話を詳しく打ち明けることができない。回を重ねるごとに、ただつらいことを思い出すだけの時間に、カウンセリングの意義を見出せなくなってきていることをじわじわと実感していく…。
なぜなら、このカウンセラーさん、本当に『話を聞いてくれるだけの人』でした。

カウンセラーさんは基本自分の意見を言わないことを常とされているという話は聞いたことがあるが、私の目に映ったカウンセラーさんはあまりにも「仕事として」カウンセリングをしている?(いや仕事なんだよ、そらそうなんだけどね)
「それは大変でしたね」
「それは良い傾向ですね」
「少しでも自分を認めてあげられると良いですね」
その相槌は「傾聴」ではなく「表層的に聞き流す」仕草に見えてしまったのです。

ここで腹を立てたり、疑問を投げかけたりするべきだったのかもしれない。
ただの誤解だったのかもしれない。たまたま不調だったのかもしれない。

とカウンセラーさんの気持ちを慮ってしまっている時点で続ける意味がない、と思いクリニックでのカウンセリング終了を伝えようと決意したのでした。

つづきます。



つたない文章を最後まで読んでくださってありがとうございます。