椛田里佳(みんなの公園愛護会)

子どもたちの声であふれていた近所の公園に、仲間同士で公園愛護会をつくりました。もっと楽…

椛田里佳(みんなの公園愛護会)

子どもたちの声であふれていた近所の公園に、仲間同士で公園愛護会をつくりました。もっと楽しく明るく居心地の良いみんなの公園になるよう実験中。そして、公園や地域を超えたつながりができるよう、一般社団法人みんなの公園愛護会をつくりました。鎌倉で2人の子どもとカオスな日々を送っています。

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みんなの公園愛護会の活動が本になりました!「推しの公園を育てる!公園ボランティアで楽しむ地域の庭づくり」

こんにちは、お久しぶりです。突然ですが、じゃじゃーん!みんなの公園愛護会のこれまでの活動が1冊の本になりました。 その名も『推しの公園を育てる!公園ボランティアで楽しむ地域の庭づくり』! そもそも公園ボランティアってなに? 文字通り、公園で活動するボランティアのことです。公園愛護会とか地域によっていろんな呼び方があるけど、公園をよくしようと思い行動するすべての人たちを私たちは「公園ボランティア」と呼んでいます。ゴミを拾ったり、花を植えたり、落ち葉や草をきれいにしたり、もっ

    • 言葉や文化が違っても一緒に遊べるのが公園の良さだなって実感した話

      ここ数年、公園のことを調べたり、いろんな公園に行ったりしている。インクルーシブな遊び場のことも勉強したり、新しくできたインクルーシブ公園に遊びに行ったりもして、いろんな人に話を聞いたりもしてきた。 でも、この前「これぞインクルーシブだなぁ〜」としみじみ実感したことがあったので、その話を書いておこうと思う。久しぶりのnoteです。 それは、シンガポール動物園のプレイグラウンドでの話。 そもそも動物園の中に大々的なプレイグラウンド(遊具広場)があるのも面白い。動物園も囲われ

      • 公園ボランティアは新たな公園遊び開拓。やってみると結構面白いんだよねって話

        こんにちは、お久しぶりです。過去のあれこれを掘り返していたら、公園ボランティアを始めたきっかけや、団体を作った時のことなどを書いた文章がなかなかいい感じだったので、ちょっとだけ編集してここに記しておきたいと思います。よかったら読んでね。 公園ってどんな場所? 皆さんが「公園」と聞いて思い浮かべるのは、どんな場所ですか?子どもの頃、毎日のように遊んだ鉄棒やすべり台。友と語り合ったブランコ。お休みの日に散歩やピクニックをする広場。木陰が気持ちいいランニングコース。きっと皆さんそ

        • 公園ボランティアについて調べてみた(ボランティアの担い手編)

          こんにちは、今日もお久しぶりです。前回の公園ボランティアについて調べてみた(全国自治体編)の続きとして、今日は公園ボランティアの担い手さんたちに聞いてみた編について、書いてみようと思います。 公園ボランティアって、どんな人がやってるの?これまでの調査で、公園ボランティアへの支援は自治体ごとに違っていることがわかった。支援の内容や充実度は、その地域でのそれまでの歴史や、行政の中での公園の重要度(公園の中でも作る方は注目されがちだけど、小さな公園の維持管理については優先順位がず

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        • みんなの公園愛護会の活動
          10本
        • 公園愛護会やってみた
          21本

        記事

          公園ボランティアについて調べてみた(全国自治体編)

          こんにちは、お久しぶりです。みんなの公園愛護会の2年目のプロジェクトがだんだん形になってきたので、ちょっと長いですが、よかったら聞いてください。 調査をしようと思った、はじめのきっかけ地域の小さな公園の日常を守っている公園愛護会や公園ボランティアが、良い感じに繋がって、お互い楽しく充実した活動ができたら、そのためのサポートなんかもできたら、そんな思いでスタートしたものの、公園愛護会の全体像がわからない。 だったら調べてみようじゃないですか! ということで、まずは手近なと

          公園ボランティアについて調べてみた(全国自治体編)

          思考停止をストップして、やっぱり楽しいことを考えたい

          つくし公園愛護会の8月。残暑。子どもたち用に水遊び道具を持ってきてくれた仲間のおかげで、ちょっと涼しげな夕方。夏の間に伸びた雑草を刈ったり、抜いたり。隠れ場所を失ったバッタがわさわさ出てきて、みんな大喜び。 1時間だけの作業でも、良い汗かいて、達成感も味わえる。仲間と久しぶりに会えて、お互いの近況を話したり、新しい気づきがあったり、良い時間。 花壇の花も初めての夏。暑さにも雨にも負けず、わさーっと元気よく生き延びました。まずは成功としておきましょう。パチパチパチ8。 小

          思考停止をストップして、やっぱり楽しいことを考えたい

          アジサイから妄想する、公園植物のおすそ分け交換会

          お久しぶりです、お元気ですか?つくし公園の花壇も、元気に育ってます。みんなのおかげで無事に梅雨を乗り越えることができ、次は夏の猛暑、さてどうなるか。 ちなみにピンクのぞうさんジョウロと、白い200円ジョウロはなくなってしまいました。フェンスにS字フックでつけておいたのですが、何かの拍子にどこか別の世界へ行ってしまった模様。そして、ミドリのぞうさんジョウロが2代目ぞうに就任しました。みんなの家で眠ってたぞうさんジョウロが、次々と活躍をしています。 7月はアジサイの剪定の季節

          アジサイから妄想する、公園植物のおすそ分け交換会

          公園に自分たちではじめて花だんをつくってみたの巻

          久しぶりに、つくし公園のお話です。公園に花だんをつくりましたー。 私たちが公園愛護会の活動をしている「つくし公園」。花だんを作ろうよっていう話が出ていたのは去年の秋から。子どもたちが遊びにくくならないか、小さい子が入っちゃったり花を摘んだり大人が気を揉むことにはならないか、いろんな意見を聞きつつも、お試しでひとまずやってみよう!ということに。 いい香りがしたり、摘んだり遊んだりできて、ほったらかし系の花だんがいいね、って話になって、、、 じゃあ、やってみよう!ということ

          公園に自分たちではじめて花だんをつくってみたの巻

          気持ちの芽みたいなもの。「やりたいから、やる。」と「やらされる」の間の無限。

          ボランティアをやってる人たちや、その仕事を見てて思うのは、ちょっとした気持ちのスイッチのこと。紙一重の、ちょっとした関わり方のモードみたいなものが、なんというか心地良い。わたしは、人の気持ちのスイッチみたいなものに興味があって、ついついそういうのを観察してしまう。 たとえば「持ち寄る」みたいなイメージ。あまって溢れた分を少しずつ。気持ちや言葉や行動のおすそわけ。強いられる訳ではなく、自ら進んでやること。それは自分が満たされていて初めてできることかもしれない。でも不思議なこと

          気持ちの芽みたいなもの。「やりたいから、やる。」と「やらされる」の間の無限。

          花だんから感じたのは春じゃなくて、人の気配だった。そして公園の花だんについて考える。

          初めての場所に歩いて行ったりするのは新鮮だ。街角にちょっとした花だんを見つけて、春を感じる。あ、ちがう、その花だんから感じたのは春じゃなくて、人の気配だ。そこで、土を耕し、花を植えて、水や肥料をやり、花殻をつみ、また季節になったら植え替える、人の気配。 花だんの存在意義のひとつは、花だんを通してそこに人の気配がありつづけることじゃないだろうか。人の余韻が残る。温かさの気配。 これから公園になる場所、草の野原に仮設ベンチがぽつんとひとつあるだけのような場所にも、きれいな花だ

          花だんから感じたのは春じゃなくて、人の気配だった。そして公園の花だんについて考える。

          みんなの公園愛護会、走り出してます

          「みんなの公園愛護会」という団体を立ち上げて、最近、ステキな冊子と、ウェブサイトができました。これまで、地味にコツコツ、あれこれ寄り道しながら、粛々とやってきたことが、ここに来て立派な舞台が出来て、パーっとお披露目された感じ。 どんなことをやっているのか、そしてこれから、どうしていこうとしてるのか、団体をつくった目的など、書いてみたいと思います。 どんなことをやっているのか公園愛護会やその他さまざまな名前で行われている「公園ボランティア」のサポートをする団体です。具体的に

          みんなの公園愛護会、走り出してます

          公園とそこにつながる人の居場所

          うちの娘は最近学校に行かない。去年は週1回どこかで休んで、勝手に週休3日にしていたのだけど、最近は勝手に10連休、なんなら冬休みより長くなりそうな連休をひとり満喫中だったりする。 小学校1年の娘は家でのんびりと、絵を描いたり、子ども秘密基地のメンテをしたり、本を眺めたり、絵の具や水遊びの小さな実験のようなことをして過ごし、栄養バランスの考えられた給食には大幅に劣るテキトーな栄養バランスのお昼ごはんを食べ、歌ったりまた絵を描いたりしている。 毎日学校に行くことが明るい未来を

          公園とそこにつながる人の居場所

          きっと、知ることが、はじまり。インクルーシブな遊び場づくり。

          年齢や、障害の有無、特別な配慮が必要だったり、いろいろな社会的背景が違っていても、だれもが楽しく遊べる、そういうインクルーシブな遊び場という考え方が、いまどんどん広がっている。 歩いたり、走ったり、思いっきり身体を動かしたり、じっくり遊んだり、のんびりしたり、歌ったり。公園は、だれもがみんな、自分のやりたいことを実現したくて来る場所だし、それができる場所。とくに子どもには最高の遊び場であり、育ち合いの場。 いろんな人が、それぞれ楽しい遊び場。デザインや考え方によって、間口

          きっと、知ることが、はじまり。インクルーシブな遊び場づくり。

          花壇からはじまる、みんなの公園コミュニケーション

          公園愛護会などのボランティアをやっている人に話を聞いていると、花壇づくりをしている人が多い。公園の一角で、土を耕し、季節の花を育てて、公園を使う人や、周りの人たちみんなを、楽しませている。 『キレイですね』の一言で、夏の暑い日にも毎日水やりをし続けた苦労が報われるんですよ。そんな話を聞かせてくれる人もいる。 花壇が公園での見ず知らずの人同士の会話きっかけになること、そんな公園コミュニケーションが、ご近所に知り合いをつくることに繋がっていることを教えてくれる人もいる。一緒に

          花壇からはじまる、みんなの公園コミュニケーション

          小さな友だちと、新しいご近所さん

          私たちのつくし公園には、毎月のそうじに来てくれる小学生の女の子がいる。そうじ好きとのことで、初めはお母さんと一緒に来てくれたのだけど、次からは1人で参加してくれている。 「まきちゃん」とここでは呼ぶことにしよう。まきちゃんは、とてもしっかりもので、そうじの時もささっと自分の仕事を見つけて、やっている。小さい子を優しくサポートしてあげたり、声をかけたり。 何回も参加してくれるうちに、私たちは顔見知りになった。 この間、子どもたちと公園に遊びにいくと、まきちゃんも遊んでいて

          小さな友だちと、新しいご近所さん

          砂場の底には何があるのか確かめてみた

          砂場の底には何があるのか?ずっと気になっていたので、愛護会のそうじの日に合わせて、子どもたちと一緒に掘ってみました。 最近の砂場は、枠+水はけを良くするための砂利+砂が流れていかないようなシートや下地材が敷かれているとか、ネットと岩とか。でもやっぱりすなど〜ひ〜の世界が広がっているんじゃないかとか。さてさて、35年以上前につくられた我らがつくし公園の砂場、一体どうなっているのでしょうか。 こちらのお話の後日談です まずはどんどん掘ってみるということで、いざスタート!砂場

          砂場の底には何があるのか確かめてみた