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公園に自分たちではじめて花だんをつくってみたの巻

久しぶりに、つくし公園のお話です。公園に花だんをつくりましたー。

私たちが公園愛護会の活動をしている「つくし公園」。花だんを作ろうよっていう話が出ていたのは去年の秋から。子どもたちが遊びにくくならないか、小さい子が入っちゃったり花を摘んだり大人が気を揉むことにはならないか、いろんな意見を聞きつつも、お試しでひとまずやってみよう!ということに。

いい香りがしたり、摘んだり遊んだりできて、ほったらかし系の花だんがいいね、って話になって、、、

じゃあ、やってみよう!ということで、4月の愛護会活動でみんなに呼びかけて、いざ、発掘開始。

「このあたりかな〜」とざっくりエリアを決めて、持ち寄ったシャベルで掘ってみました。

掘ってみると...

木の根っこや、太い草の根っこがガツン。ごぼうのような雑草を収穫。
普段見かけない巨大な蟻が大量に出るわ出るわ。子どもたち大喜びで捕獲。
大きな石がゴロゴロ。コンクリートブロック?のような何かも。
そしてなぜか陶器のかけらも発掘。「ん、魚?」

「ハツコイだよ!」と叫ぶ小2男子。そんなキミがかわいすぎてキュンです。

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初恋、ならぬ初鯉(?)も発掘され、数十年もの間ずっと掘り返されたこともなかっただろう固い土は、この瞬間、どんどん掘り起こされ現代の空気に触れていったのでした。

栄養分をまぜて熟成、土づくり。

花だんづくりは、土づくりから。

ということで、そうやって40センチ(目標)くらいの深さに、どんどん掘り起こしていったところに、栄養分を混ぜていきます。赤玉土や腐葉土、苦土石灰などを混ぜるという話も聞きつつも、素人なので詳細わからずw、ひとまず一般的な園芸用の培養土を混ぜました。(おためし花だんだもの!)

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その後、枠にレンガを立てていきます。レンガの高さの半分くらいまで埋めていきました。レンガを垂直に立てるのは、コツが要る!

そうして、たまごのような花だんができました。しばらくおいて、土を馴染ませていきます。熟成、熟成。

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花だんコミュニケーション

こうして、公園に突如として現れた、いびつなタマゴ型のレンガの枠。花だんらしい雰囲気はあるけど、花はまだない。謎のマル。

うれしくなって、レンガの上を忍者のように歩いた子もいたようで、土もまだ安定してなかった最初の数日は、枠が崩れたり、砂場の砂が入ったりすることもありました。

そこで、近くにポスターを設置。花だんをつくったこと、今は土を育てていることを書いておきました。

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これを見て「花だんつくってるんだね!楽しみにしてるよ!」と声をかけてくれた人もいたり。そういうのって、とってもうれしい。

何をしようとしているのか、その中で今はどんな状態なのか、それを明確にしておくこと。これは多分、何事にも共通することで、やっぱりコミュニケーションは大事だなあと思う。

花を選ぶ

私たちのナチュラルほったらかし系花だんは、ハーブと多年草の花を中心にしようかという話になりました。

お庭のこともやっているご近所のお花屋さんに相談して、暑さに強めの植物を、一緒に選んでもらいました。花だんのサイズから何株植えるかを計画して、高さのイメージも膨らませていきます。

おしゃれ系の花とハーブに加えて、庶民派のおなじみ日々草を投入して、ほっこりなメンバー構成に。まずはこの夏を乗り越えることが最初の目標。

選んだ植物はこちら:
・日々草(白・紫)
・ローズマリー
・デンタータラベンダー
・キャットミント
・サルビアカラドンナ
・ユーフォルビア
・バーベナ

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いざ、植え付け!

春夏の花だんは、株が成長していくから、隙間を開けて植えるべしと教わりました。逆に冬の花だんは、ぎゅっと植えるといい感じとのこと。

前の方に低めの花を配置して、奥の方に背の高いもの。なんとなく置いて、みんなで見ながら、位置を決定。

レンガの枠を整えて、もう少し土を追加して、いざ、植え付け!

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植えたあとは、たっぷりお水をあげて、牛乳パックでつくったお花の名前プレートをさしておきました。

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みんなで使えるジョウロを設置

となりの公園愛護会で紹介していた、みんなで使えるジョウロ「愛のひとかけ」を参考に、ここでもみんなで楽しく水やりできるようなジョウロを置いてみました。

ポスターも更新して、ジョウロの説明を追加。

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ジョウロの登場で遊びが進化?

お花に水やりできるといいよねーから始まったジョウロですが、もちろんそんな枠に収まりきらないのが子どもたち。そう、いつでもどこでも自由、それが子どもたち。

早速トロトロ泥づくりをする自由の女神が登場。トロトロが気持ち良さそうすぎて、周りの子や大人もちょっと参加してみるという遊びも伝染。

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ジョウロのおかげで水が自由に運びやすくなった!ということで開発された遊びも続々。

ある暑い日には、すべり台の上からシャワーのような雨を降らして、下をささっと通り抜けるとか、ちょっと当たってみるという遊びが生まれていたのに遭遇。上からかける専門の子、水を汲んでくるのを担当する子、下で率先してびしょ濡れになる子。なんとなく役割が出来ていって、幼児も小学生も一緒になって楽しそうに遊んでいました。

そのうち滝行のようになっているのを見て、大人たちは「あ〜もうこんな季節か〜」と夏が近いことを感じたり。

その遊びに影響を受けて?砂場では池が作られていました。池ができると、まわりにヒーローが集まってきたり、木が植えられたりしていきます。枝に葉っぱをさした木のそれっぽさ。

みんなで自然に関わり合える、子どもたちの自由な遊び。癒されると同時に学びの多い時間。ほっこりします。

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さてさて、花だんは、これからどんな風になっていくのか?梅雨、そして夏を乗り越えることができるのか?楽しみです。

公園の楽しみ方がまたひとつ増えました。子どもと遊びに行くたびに、花の様子を見たり愛でたり。いやむしろ、こっちから子どもたちを誘って公園に行ったり、大人ひとりでも花の様子を見に行っちゃうパターン、これ。

大人になってからの(子どもでももちろんいいけど)公園の新たな楽しみの発掘、面白いです。

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