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みんなの公園愛護会の活動が本になりました!「推しの公園を育てる!公園ボランティアで楽しむ地域の庭づくり」

こんにちは、お久しぶりです。突然ですが、じゃじゃーん!みんなの公園愛護会のこれまでの活動が1冊の本になりました。
その名も『推しの公園を育てる!公園ボランティアで楽しむ地域の庭づくり』!


そもそも公園ボランティアってなに?

文字通り、公園で活動するボランティアのことです。公園愛護会とか地域によっていろんな呼び方があるけど、公園をよくしようと思い行動するすべての人たちを私たちは「公園ボランティア」と呼んでいます。ゴミを拾ったり、花を植えたり、落ち葉や草をきれいにしたり、もっといろんなことをしてる人たちも。

いい感じの公園には、必ず人の手と愛情が入っていて、いつも知らない誰かがそこをきれいにしている訳です。だから気持ちがいい。そしてそれは行政だけの力では無理でほっといたら草ボーボー。きれいな公園は、地域の人たちの力で成り立っているんですよね。今もこれまでも。

でもそれを知ってる人は案外少なくて、やったことある人はもっと少ない。そして、実はやってみると面白い!ということを知っている人はもっともっと少ない。

わたしにとって、近所の公園での月1回のボランティア活動は、友達とのおしゃべりの場であり、定期的にいつもの場所で季節を感じる時間であり、適度に体を動かしてスッキリ、公園はサッパリしてほどよい達成感、生活の中でのちょっとした息抜きみたいな楽しみの時間だったりするんです。

子どもの幼稚園時代毎日送り迎えで朝と午後顔を合わせていたいわゆるママ友も、子どもが小学校に行くと一気に会わなくなるから、月1回でもお互いの近況とか最近の困り事とか愚痴とか学校のこととかしょーもないあれこれを話す時間は貴重。そして、30歳以上年の離れた友達(と呼んでもいいよね?)の話を聞いて、彼女の未来に希望を持ったり、子どもたちの成長を感じたりして、ゆるやかに続ける楽しさもじんわり味わっております。

公園を良くしようと活動するすべての人を応援する「みんなの公園愛護会」

公園は市区町村で設置管理されているから、公園ボランティアに関する制度も市区町村ごとに違っていて、受けられるサポートの内容や方法もほんとそれぞれ。

それ一体どうなってんの?という好奇心から、全国の自治体や公園ボランティアにアンケート調査をしたり、集めた情報を誰でもみられるように共有しているのが「みんなの公園愛護会」。非営利型の一般社団法人です。

地域ごとに制度は違えど、公園でやってることはほぼ同じだから、活動のコツとか、安全でラクにできるノウハウとか、楽しく続けるためのアイデアとかは共通。そして高齢化と担い手不足が課題というのも共通。同時に、楽しんでやっている人たちがいるというのも共通。

だから、いろんな人が、楽しく、気軽に関われるようなヒントを集めて、もっとたくさんの人に知ってもらいたい!と考えていたところ、まちづくり系の本を多く手がけている学芸出版社さんとご縁があり、このたびめでたく書籍化!ということになったのでありました。(ありがとうございま〜す!)

自給自足畑に音楽フェス、池の環境再生も!

取材を重ねるたびに、いろんな活動に出会えて、どれも本当に面白いんですが、本の中では、これまでの取材で集めたいろんな世代のいろんな珠玉の公園活動の事例を紹介しています。

その中には、荒廃地のようになっていた場所に畑や田んぼを作りソーラーパネルまでつけて自給自足の地域のオアシスのようにした人たちや、鬱蒼として寂れてしまった鎮守の森に賑わいを取り戻し音楽フェスまでやっている人たち、いわゆる公園掃除なんて言葉では簡単に片付けられないようなハードで本格的な池の環境再生や樹林の保全をしている人たちなど、公園育てのパイオニア的存在も。

近所にあったら絶対楽しい!みたいな公園もいっぱいだし、なにより温かくて優しいコミュニティが本当に素敵で、不動産情報では検索できない数値化されない地域の価値みたいな部分も大きいんですが、これみんな地域の人がコツコツDIYで続けてきたことなんですよね。ボランティアだからこそ、ここまでできるんだと皆さんおっしゃっています。これらマジすごいです。

市民のやりたい!を支援する自治体の取り組みも

推しの公園育て活動では、行政の人たちも強力なパートナーです。市民のやりたい!をサポートする仕組みがあったり、公園を良くしようと一緒に頑張る職員の人たちの取り組みについても、紹介しています。

どっちが上とか下とか、権力とか義務とか押し付けとかではなく、一緒に協力して未来に向かっていくのがいいですよね。

おすすめの道具や活動のコツやヒントも!

本では、「じゃあ、これからやってみるか!」という人に向けて、公園ボランティアのはじめ方のフローチャートや、おすすめの道具なんかも紹介しているのですが、江村康子さんのイラストがまたいい感じで、楽しさが増し増しになってます。

ボーボーに伸びまくる草も、毎日これでもか!と落ちてくる落ち葉も、どうしたらいいかの正解はないのですが、とにかく、何事も楽しんでいけるといいよねというアプローチです。すでに公園ボランティア活動をしている人たちにとっても、楽しむためのアイデアがいっぱい。

公園ボランティアは、新たな公園遊びの開拓と探求!

公共のことって、だいたい「やりなさい」と言われちゃうと、学校の掃除の時間みたいに途端に義務感が生じて、労働や苦役みたいになって、監視や損得勘定の比較も含め暗黒ループにしかならないのだけど、発想を転換すればこれってすごく面白い遊びになる可能性あるんですよね。

みんなの庭のように、お花や植物を育てたり、フリマや小さなイベントをやったり、子どもたちも含めて大人たちも一緒にいろんな実験をしたり。

おじいちゃんやおばあちゃんになっても楽しそうにやってる人をたくさん見ると、長い人生に少々の彩りを添える趣味のひとつにも育っていきそうでもあり。

それには、やりたい人が、やれる時に、やれる分だけ関わるという自由スタイルが重要だったりして。これは、これまでやってきたアンケートで数多くの先人たちが言っていることだし、自分自身が公園愛護会をつくって、友達と一緒にゆるゆると毎月活動をしていても実感するところ。

ということで、公園育てに関わる仲間が1人でも多く増えたら面白いなということです!

ここまでできる!な無限大の可能性を打ち上げてみたのですが、みんながすごい活動をする必要はナシ。このnoteで書いてきたわたしたちのつくし公園も引き続きゆるゆるモデルの一つとして実験していこうと思います。(アイデアを活用しまくって先生のごとくさぞ素晴らしい公園活動をされているんだろうと思われることもあるのですが、ずっと瀕死の素人です!w)

はじめての出版は山登りみたいだった

コツコツ書いて、手探りでなんとかここまで来れたのは、本当にたくさんの人たちのおかげ!ご登場くださった公園ボランティアの皆さんはもちろん、取材に快く対応してくださった皆さん、アンケートや調査にご協力くださった団体や自治体の職員の皆さん、エリアレポーター仲間のみんな、SNSで応援してくれてる皆さん。ほんとありがとうございました!

学芸出版社の岩切さん、井口さん、森國さんが企画から編集を担当くださり、カバーデザインは、加藤賢策さんが新しくて楽しいとても良い感じに仕上げてくださいました。タイトルのゴールドが渋い金メダルみたいに輝いてる佇まいも好評です。ずっと画面で見ていたものがモノとしての完成すると、その重みや存在感に、グッときますね。完成後しばらくタマシーが抜けていたのはここだけの話。

読んでくださった方、よかったら感想などぜひ教えてもらえたらうれしいです。

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