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ネガティブな転職理由はどうすればいいのだろうか

こんにちは。ペルソナの津野です。

前回、「転職エージェントなのに転職に失敗しました」という記事で、転職を検討した時に考えていただきたい3つのことについてお伝えしました。
その中でも少し触れた「転職理由」にフォーカスして今回は書いてみたいと思います。

ネガティブな転職理由を伝えてはいけないのか


転職エージェントとして、転職を希望する方と日々面談をさせていただいています。転職理由を聞くと、「キャリアアップ、スキルアップをしたい」と前向きな理由で転職を検討している方がいる一方で、(私の体感にはなりますが)7、8割ほどの方が、人間関係や会社の経営状況、ワークライフバランスなどについて現職への不満があり、転職を検討しています。

「転職」を考えた時、誰しもが少なからず現職へのネガティブな要素を持っているのではないでしょうか。現状に満足しているのであれば、それを捨ててまでわざわざ新しい環境に飛び込み、イチからスタートしようと思うことはないはずです。

「ネガティブな理由で転職するのはやめましょう」ということや「ネガティブをポジティブに言い換えましょう」ということが言いたいわけではありません。もちろん、不平不満を前面に出して伝えないということは大前提ですが、転職理由がネガティブだったとしてもOKだと私は考えています。

「転職理由は何ですか?」

私は面談の中で、候補者の方を知るため必ずこの質問します。

  • キャリアの軸や志向を探るため

  • 社風、カルチャーにマッチしているのか

  • どのような環境、状況でストレスを感じやすいのか

  • 早期退職のリスクは無いか など

企業としても上記のような理由で、面接において同様の質問をしています。なぜかというと、企業にとって採用はたくさんの時間とお金を使うものなので、短期間で退職されてしまうと大きな損害となってしまうからです。

大切なのは、転職理由に納得感があるかどうか


ネガティブな転職理由であろうと、選考を突破し内定を得ることができる方は多くいます。では、面接官に納得感を与えることができず、お見送りとなってしまうのはどんな場合なのでしょうか。

定着性に懸念がある

繰り返しになりますが、採用は多くの時間とお金が必要になるため、「自社で長く活躍してくれそうな人」を企業は採用したいというのは言うでもありません。

AさんとBさんの事例
Aさんは、グローバル展開する企業に応募し「以前から目標であった海外駐在を叶えるため」と面接でポジティブな転職理由を伝えました。しかし、企業からは「海外駐在の希望を絶対に叶えられるわけではない」と、入社後のミスマッチによる早期退職の懸念からお見送りになってしまいました。

Bさんは、現職が人手不足のため60時間/月の残業、休日出勤が続いており、業務効率化のための努力をしたり、人員の採用を会社に提案しているものの状況は改善されないため、「残業時間を削減したい」という理由で残業20時間以下/月の会社に応募しました。この場合、ネガティブな理由ではあるものの、内定を獲得することができました。

上記の事例のように、長期就業してくれそうだと企業が感じるのは、転職理由がネガティブなのかポジティブなのかだけではありません。どれだけ優秀な方でも早期退職の可能性があると感じられると企業は慎重になってしまいます。それよりも、志望理由が企業の実状に即しており、転職理由との矛盾がないかどうかが大切です。

企業側は、求職者の転職理由を自社で払しょくすることができるのか、という観点で応募者を見ています。

他責傾向が強い

「社内の人間関係が合わない」「残業が多くプライベートの時間を確保できない」。このような状況は誰にでもあり得ることだと思いますが、それを感情だけで伝えてしまうと「他責傾向にある」と捉えられてしまいます。

事実・状況を具体的に伝え、その状況を変えるために動いたこと、その結果どうなったのかを伝えるとよいでしょう。

まとめると

  • 自身がどのような状況に置かれているのか 

  • その状況に対してどのようなアクションを取ったか

  • そのアクションの結果、状況に変化はあったか

  • だから転職し、貴社で働くことを志望します

という流れで伝えると、面接官に納得感を与えやすくなりますし、転職活動で叶えたいこともハッキリと見えてくるはずです。

ネガティブな転職理由の伝え方


選考において企業が重視していることは、「自社で活躍してくれるのか」「長期的に働いてくれるのか」の2点です。

転職活動は基本的に孤独なので、お見送りが続いてしまったり上手くいかなかったりすると、不安や焦りから、改善しないといけない状況に目をつぶり、いつの間にか「内定を獲得するための転職理由・志望動機を作ってしまっていた」という経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかしそれをしてしまうと、せっかく内定を獲得し入社した先の企業でも同じような不満が生まれて、また転職するという負の連鎖になってしまうことを見てきました。

例えば…
「残業時間を減らしたい」という転職理由の場合

”転職理由は残業時間を減らし、ワークライフバランスを改善することです。所属している部署では昨年度より3名の退職が発生しました。そのため残った私とメンバー2名に業務が集中し、休日出勤や残業時間が60時間を超える月が続いてしまっています。私個人として業務を効率化するための努力をしたり、会社に対して人員の採用を依頼していますが改善が見込めない状況のため、退職を検討しました。
御社であれば、これまでの~~の経験を活かし…”

このように、具体的な数字を用い、事実として転職理由を伝え、志望動機とつなぎ合わせることで、ネガティブな理由を単なるわがままと捉えられにくくなります。

面接はありのままの、等身大の自分を伝え、企業とのマッチング度合いをはかる場ですので、自分の実力以上に評価してもらえるような準備をする必要はありません。

後悔の無い転職活動をしていただくためにも、自分の置かれている現状と、叶えたい未来をイメージし整理するとよいでしょう。
自分のありたい姿を一緒になって言語化し、それが実現できるような情報を渡してくれるエージェントと出会うことで、少しでも気持ちを楽にして転職活動を進めることができるようになります。

現状の不満を解消したい方、転職に不安を感じていらっしゃる方のお力になることができれば幸いです。

いつでもお声がけください。

ペルソナ株式会社 津野

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