マーケターのキャリアとは。転職エージェントなりに考えてみた。
ペルソナの富田です。
私はペルソナに参画する前も転職エージェントをしており、現在ではDX・コーポレートと幅広い職種を対応していますが、以前はWebマーケティングに特化した企業、職種を担当していました。
かれこれ10年以上前の話で、いわゆる「アドテク黎明期」「フューチャーフォン~スマホ移行期」なんていう時期も目の当たりにしていました。
今回はそんなマーケティングに携わる方々のキャリアについて紐解きつつ、マーケターの未来予想図について考えていきたいと思います。
ちなみにいきなり余談ですが、マーケティングに携わる方を「マーケター」「マーケッター」のどちらで呼ぶか問題なんてのもありましたが、現在はグーグルで検索してみると、
・マーケター:15,300,000件
・マーケッター:1,050,000件
と10倍も差があり、今では「マーケター」が市民権を得たと言って良いのではと思います。
※とある方のビジネスブログで’17年12月時点で、
・マーケター:1,810,000件
・マーケッター:1,160,000件
という検索結果だったと拝見しましたので、マーケターに関する検索数=情報もこの6年で飛躍的に増えており、それだけ関わる人、企業が増えているということが分かりますね。
マーケターとは?
マーケターとは「マーケティング業務を手掛けている人」です。
マーケティングとは「価値(顧客知覚価値)あるプロダクトを提供するための活動・仕組みである(Wikipediaより)」ため、仕組みをつくったり、活動を推進している人々といえます。
と、概念的にはなんとなくわかりそうで、やっぱりわからないので、もう少し具体的にパターン分けしていきましょう。
(私なりの解釈も含みますので「おい!間違ってるぞ!」という箇所がございましたら、温かい目で見守っていただきつつ、個別連絡を頂戴できますと幸いです)
▼立場の違いマーケティング
立場その1:事業会社マーケティング
職種名:インハウスマーケター、プロダクトマーケティング担当、ブランドマーケター、等
説明:自社サービスやプロダクトを世に広めたり価値を届ける役割を担っている方。うちの商品を買ってくれそうな人はだれ?どこにいる?どうやって知ってもらう?何を知ってもらう?などを決めて、実行したり、買ってくれた人にもっとファンになってもらうために仕組みを考える役割。
立場その2:支援会社マーケティング
職種名:アカウントプランナー、マーケティングコンサルタント、データマーケティングコンサルタント、等
説明:事業会社のマーケティングを支える方。マーケティング関連のデータを分析したり、広告施策を企画し運用したり、その結果をより改善したりする役割。事業会社マーケターの対になる方々。広告代理店、コンサルティング会社、各種マーケティングツール企業に在籍している。
▼手法の違いマーケティング
チャネルその1:オンラインマーケティング
職種名:ウェブマーケター、ウェブマーケ担当、等
説明:インターネット上でのマーケティング活動を企画実行する方を指す。ウェブマーケターとも言う。インターネットのみならずデジタル要素・技術を用いてマーケティング活動をデジタルマーケティングと呼び、オンラインマーケティングより広義で用いられる。
チャネルその2:オフラインマーケティング
職種名:オフラインマーケター、マスマーケター、オフラインコミュニケーションプランナー、等
説明:インターネットを介さず行うマーケティング活動。DM、テレアポ、TV・新聞等の広告、展示会への出店等が代表的な事例として挙げられます。
▼相手の違いマーケティング
相手その1:BtoCマーケティング
職種名:toCマーケター、等
説明:法人や団体ではなく一般消費者、生活者を対象としたマーケティング活動。購買に関する意思決定のプロセスが法人個人で大きく異なることや、対象とする数が大きく異なる。近年では共感を生むことや共有・拡散を生むための施策がより重要度を増している。
相手その2:BtoBマーケティング
職種名:BtoBマーケター、等
説明:一般消費者、生活者を対象ではなく、法人や団体を対象としたマーケティング活動。意思決定にかかる時間や、購入に際した金額などが個人と大きく異なる。DM、テレアポ、対面での商談などから、コロナ禍を経て、ウェビナーやオンライン商談へと顧客接点が変化した。
といったように、一口にマーケターといっても様々です。
(ファネルの違いマーケターなども記載していきたいのですが、キリがないのでまた今度)
それぞれをかけ合わせたパターンもありますし、近年ではより複雑性も増しているため、「toCマーケティングにおいて、データを活用してCRMを行うため、データ基盤の構築から分析を専門的に担当」している方もいます。
企業ごとに異なる、マーケターの役割
前述のとおり、企業ごとに経営・事業の中でマーケティングの定義が異なり、マーケティングが管掌する範囲もそれぞれです。
あくまでもこれまでの各社のマーケター求人を扱ってきた「体感」レベルではありますが、基本的には事業規模、マーケティング予算、マーケティング組織の成熟度などに応じて、一人あたりのマーケターがカバーする範囲や掘り下げる深度が変わるように感じます。
上記画像の通り、マーケ予算が大きく、マーケティング組織が成熟し役割分担が明確になっていると、業務範囲は狭くなり、業務深度がより深くなっていきます。
ここで重要なのは、図形の左側「業務範囲は広く、深度は浅い」のと、右側「業務範囲は狭く、深度は深い」を比較したときに【どちらがいい、悪い】だったり【すごい、すごくない】という話ではないので誤解なきようお願いしたいです。
図形の面積は一緒です。
加えて、役職によっては上記が当てはまらなくなります。
マネージャーやマーケティング部門長、CMOなど、マーケティングを担っている方の役職名も様々ですが、当然の如く、カバー範囲も専門性も高いことが求められます。
自分がしっくりくるマーケター像を探していくのがベストだと思いますが、近年、DXの文脈で企業におけるマーケティングの重要性が見直され、更に複雑化・高度化しているように感じています。
そのため、マーケ予算、関わるステークホルダーの数、みなくてはいけない指標の数、扱うデータの種類や量、用いるツールの数などは増している傾向にあります。
図形左側、右側どちらにも「プロジェクトマネジメント」「チームビルディング」といったものは共通して必要になるスキルです。
マーケターのキャリアはどうつくる?
近年、花形とも呼ばれるマーケター。将来はどうなっていくのがよいのでしょうか。
これまで数百名にのぼるマーケターとお会いしてきたり、企業のマーケ部門責任者と打ち合わせをしてきたりした中では、【マーケティング「+α」】が重要になってきているように見受けられます。
マーケティング+「データマネジメント」
マーケティング+「プロダクトデザイン」
マーケティング+「プロダクトマネジメント」
マーケティング+「ビジネスディベロップメント」
マーケティング+「経営」
などなど、旧来のマーケティング施策立案や運用の経験もさることながら、それに加えた経験に対してのニーズが高まっていると感じます。
↑の表現だと、マーケティングだけやっている人はニーズが高くない、というように感じてしまうかもしれませんが、決してそんなことはありません。
前述の通り、企業におけるマーケティングの重要性と複雑度が増しています。十数年前よりマーケティングそのものが担う役割が広くなっており、データもみれなくてはいけない、プロダクトそのものをもっと改善しなくてはいけない、というように変化しているため、多くの方が既に「+α」をしはじめています。
今後は今まで以上に「+α」が求められるため、役割の幅を広げていくと良いのではないでしょうか。
マーケターの転職
現在転職を検討されている方や、近い将来、転職したいと考えている方もいらっしゃるかと思います。近年では副業を取り入れたり、独立される方もいますね。
マーケターはリモートワークとの相性もよく、多様な働き方を実現している方ともたくさんお会いしてきました。
今後も「マーケターのキャリア」の幅広い可能性を一緒に探っていけたらとおもいます。
転職をお考えの方はぜひお声がけください!
ペルソナ株式会社 富田
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