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ワーキングマザーにとってフルリモートの働き方がベストなのかについて考えてみた

こんにちは。ペルソナ株式会社の清水です

これまで働く女性として、自身の経験や周りの方の状況を参考にワーキングマザーの記事を書いてきました。最近はペルソナでもワーママさんとの面談が増えてきており、その内容を聞くと同じような悩みを持つ方がたくさんいらっしゃることに改めて気づきました。

働き方の選択肢


ワーママといっても、個々で子育て環境や家庭環境などの違いがあり転職理由は様々ですが、やはり【フルリモート希望】という要望をよくお聞きします。

私自身のことでいうと、ペルソナは全社員一律でリモート体制をとっており、出勤するオフィスがありません。そのため、独身・既婚・未婚・子持ちなど状況に関係なく平等の勤務条件が適うのですが、前職は子持ちの人や特別な事情がある人だけにリモートが認められる許可制で、前々職は個人の選択でリモートと出社が選べるハイブリットの体制でした。

ハイブリット体制の時も入れると5年以上のリモートワークを経験してきましたが、【フルリモート】【ハイブリット】【出社】のどれがワーママにとってベストな選択肢かは環境にもよると思うので、実体験をもとに検証してみたいと思います。


【出社】(私の場合|娘1歳~3歳)

産休明けの復帰は、コロナ前ということもあり、出社が絶対条件の営業職でした。出張を伴う場合がありましたが、ワンオペの私は朝7時に娘を預けて、夕方19時に迎えに行くという毎日を送っていました。娘が小学生になっていたら、朝早い出勤の時に問題を抱えていたかもと考えます。
●メリット●
・原則出社のため、生活のリズムをつかみやすい
・毎日顔を合わせる同僚がいるため、子育て状況を理解してもらいやすい
・育児と仕事のメリハリがつけられるので、業務に集中できる
●デメリット●
・通勤時間が必要
・子どもの緊急時は休みを申請するか、遅刻・早退の選択になってしまう
・お迎えの時間があるため、どんなに忙しくても残業できない

【ハイブリット】(私の場合、娘3歳~5歳)

外資系だったこともあり、精神的なリフレッシュが必要な場合もあるとの考えから全社員にリモートワークの選択権利が付与されました。出社が普通と考えられる中、画期的な取り組みでした。
●メリット●
・子どもの緊急時に、在宅で対応ができる
・出社時に同僚との情報交換、温度感などから安心できる
・出社と在宅の使い分けで、業務内容に応じた環境の選択ができリフレッシュしやすい
・気候、体調によって働く場所が選べる
●デメリット●
・出社のタイミングをプロジェクトが同じ同僚と連携・調整が必要
・交通費の清算がめんどくさい
・毎日出社している人同士の会話についていけない時がある(情報共有が難しい)

【許可制リモート】(私の場合、娘5歳~6歳)

前職は、ワーキングマザーや体調不良者、成績優秀者など一定の条件を満たしている場合に上長の許可によりリモートワークが可能になる働き方でした。事前にリモートワークを行う場所も指定され、セキュリティの観点から厳しい制限がありました。
●メリット●
・子どもの対応が可能
・事前に上長に許可をもらうため、大事なミーティングなどを逃しにくい
●デメリット●
・在宅は可能だが、制限が厳しく上長の許可をもらうのに時間を要する
・リモートの許可が下りない人もいる中で、ワーキングマザーとして優遇してもらうことへの罪悪感が生まれる

【フルリモート】(私の場合、娘6歳~現在)

リモート前提で就業しているため、全員がリモートワークです。役職、環境一切関係なく同じなので、自由がある分、自分を律する力も同等に必要になります。
●メリット●
・働く場所に縛られず、時間の使い方も比較的自由が利く
・同僚と一定の距離感を保てるため、人間関係のごちゃごちゃが少ない
・子どもを家で迎えてあげることができる
・QOLアップ(旅行先からの仕事も可能)
●デメリット●
・働く場所と生活の場所が一緒なので、自分で規律を守って動く力が必要
・モチベーションアップなどのセルフコントロールが必要
・ずっと家にいるので光熱費がかかる
・仕事の終わりを決めにくく、長く仕事をしてしまう

以上の観点から、どの働き方にもメリットとデメリットがあり、一番大事なのは、自分の気持ちのバランスがとりやすい働き方を選ぶことではないかと思います。

出社やハイブリットを選ぶ人


セルフモチベートが苦手だったり自己肯定感が低めの方は、出社やハイブリットでの働き方を選ぶのをお勧めします。
ある程度、仕事にコミットできる環境を用意してもらえるので、業務に集中する時間ができるし同僚からの情報や雑談から生まれるアイディアみたいなことがあったりします。仕事の時間は集中できるため、通勤などでかかる身体的疲労を上回って精神的に安定することも考えられます。子育て観点からみても、オンとオフの切り替えがはっきりできるので、オフの時は子どものことに集中でき、リモートワーク時より子どもの笑顔が増えたという人もいました。

また、出社を求める企業は、リモートワークの企業に比べて福利厚生の部分での補助や援助が充実していたりもします。代表的なものとしては、ベビーシッター代の補助、学童費用の負担、ファミリーデーの設置、認可外保育園の費用負担、家族の病欠でも使えるsick leaveなどです。私の友人は、あえて出社ベースの企業で福利厚生が充実している企業を選択し、費用負担制度をうまく利用して子どもをイングリッシュ学童に預ける選択をしています。

リモートワークを選ぶ人


一方リモートワークは、自己肯定感を高く持ち、セルフマネージメントが得意な方とは相性がいいと思います。
大手企業や外資系企業が次々とリモートワークから出社へ切り替えているのには、実際に数字として業務効率を考えたうえでの結論だと思います。あえて、リモートワークという環境を選ぶということは、自己完結型の成果主義を体現しなくてはならず、子育てしやすいからという理由で安易に選んでしまうことが逆効果になる危険性も含まれています。

実際に生活と仕事を同じ空間でやっていると、子どもの帰宅時間、宿題を見る時間、ご飯を作る時間、お話を聞いてあげる時間などちょこちょことした子どもと接する時間が発生し、集中力が途切れてしまうことが多々あります。また、思うように仕事が進んでいない時などは、ずるずると夜までやってしまい子どもに寂しい思いをさせてしまうことが出てきて、楽になるはずの子育てが逆に悩みが増える結果になるといったこともあります。

リモートワークと子育ての両立の仕方


とはいいつつも、やはりリモートワークは自由度が高く、うまくバランスをとっていけるタイプのワーキングマザーには魅力的な環境であることは間違いないです。
対策としては、バランスを保ちつつ、自分でルール決めをしておくことで成果との両立をしやすい環境づくりが可能となり、子育てをする中で最も理想的な働き方にすることができます。私の場合は、いくつかのマイルールを実行することで、気持ちを安定させることができ、リモートワークという働き方を楽しんでいます。

・子どもとのスケジュールを細かく確認し、早めに抑える

当然のことなのですが、これを徹底することで中抜けする時間をしっかり把握し、その分をどこで補填するのか、どのようなリズムで働いていくのかをコントロールできるので、子どものためのスケジュールの時間も焦ることなく確保できます。

・他の同僚と自分を比べない。自己肯定感を高める

自分の予定だけで動くわけではないので、他の同僚と比べてパフォーマンスが下がる時期があったりしますが、ここで焦ることなくマイペースに自分のやっていることを肯定してあげるようにしています。できない理由を子どもにしてしまうと、子どもとの関係も悪化し、仕事にも焦りを感じてしまうため結局、悪循環が生まれます。

・オンオフの切り替えスイッチを作る

私の場合は、娘を送り出してから身支度を整えることが、母から仕事人への切り替えスイッチになっています。逆に娘が帰宅してから宿題を終わらせるまでの30分は母スイッチオンの時間と決め、娘と向き合う時間を取り、学校での出来事や勉強に関して、顔を突き合わせて話をする時間としています。自分の中のスイッチを決めておくことで、気持ちのコントロールがしやすくなっています。

このような形で、他にも細かいルールはいくつか作って対策していますが、私自身は【フルリモート】という働き方を楽しみ、上手に活用させてもらっています。

まとめ


ワーキングマザー=フルリモートがベスト!という考え方になりがちですが、出社ベースやハイブリット型の働き方の方が合うママさんもいらっしゃると思います。
今回の結論としては、フルリモートがワーキングマザーにとって働きやすいかどうかは人によるということになりますが、どの働き方を選んだとしても正解だと思います。子育てと仕事の両立の中で、自己肯定感をキープできる環境こそが選ぶべき働き方ではないでしょうか。

子育ても仕事も全力で頑張りたいとおもうママさんほど、一度立ち止まって、自分に合う働き方を考えてみてはいかがでしょうか?

ペルソナでは、ワーキングペアレンツの方々へのご支援実績も増えてきています。各コンサルタントも様々な働き方を経験してきておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。今の子育て環境と中長期のキャリア形成においてベストな働き方を一緒に探していければと思います。

ペルソナ株式会社 清水

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