リモートワークに素晴らしい可能性を感じて夢が広がっている話をしたい『ピートラ』Vol.30
みなさんこんにちは。機ちょーまさとです。
唐突ですが、長野県に移住しました。
「アナログ企業People」からの……
ということで、現在長野県長野市の新居からこの記事を書いています。車で4~5時間かかる距離からPeopleの経営をごく自然にしている……と思うとすごい時代になったな~と感慨深いです。
実はPeopleは元々、創業者や当時の代表者の考えにより、すごく紙とアナログ作業にこだわりのある会社でした。PCがようやく全員にいき渡ったのすら約10年ほど前。ぼくが新卒の頃には「就職から3年間は、仕事を覚えるためにPCを使ってはいけない。すべて紙でやれ」と言われて、グラフや表を作るときは泣きながら方眼紙に鉛筆で書いていたことを思い出します。
そういう先輩たちのアツい手書きの資料が、25年分、常用している本棚に積まれた段ボールに堆積していました……(笑)。なんの段ボールだろう?と忘れてふたを開けるたびに、「1989年」とか書いてある手書きの紙が目に入り、そっとふたを閉じなおしていたPeople社員はきっとぼくだけではないはず。
確かにそれまで35年くらいはそういう形でやってきて「成功している」といえる状況でしたし、変える必要がないという思いもあることは理解しつつも。
ぼくは情報系の大学で当たり前のようにPC弄ってましたし、これから入って来る人たちは物心ついたころからスマホが当たり前の世代。その人達が効率が良いと思える方法でやるのが一番なんじゃないかな、という想いがあったため、代表になったと同時に始めたのは、効率化のためにデジタルにしようぜ運動(デジタルトランスフォーメーションとはおこがましくて言えない)でした。
お母さん社員のテレワークがきっかけになった
Peopleは女性が8割。結果的にお母さん社員が多かったのですが、子どもが急な発熱で家にいなきゃいけないけど、自分は元気だし手も空いているから仕事がしたい、だけど書類が会社にあってできない、そんな日が1年のうちに10日以上ある、なんとかならないか……という話をよく耳にしていました。
会社としてはすごいありがたい話だと思うんです。働きたい気持ちがあるのなら、環境を用意すればいいじゃないか。テレワークのためには資料をデジタル化してルールを定める必要がありますが、これができればオフィスのかなりの面積を占めるナゾの古い、使わない紙過去の大量の資料を無くせる!良いことがたくさん想像できました。
とは言え、やはり「今のままでも十分できているんだから、変えて(一時)混乱する必要はない」というエネルギーも社内にありました。
コロナが来た
Peopleにとってコロナ禍がやってきたのはちょうどそのタイミングでした。当時「良くわからないウィルスが世界的に大流行していて、日本でも数人の感染者が確認されている」というステージでしたが、一刻も早く社員を感染から遠ざけたい=通勤をしなくて良い状況にしたい気持ちで一致。一気に「社員の7割テレワーク」まで進みました。その後約3年が経ち、コロナが収束しつつある現在でも大多数がリモートワークを続けていて、当たり前のようになっています。
移住の理由
これは個人的なことですが、パーパスと関連のある話なので書き残します。
これまでに何度か記事にしましたが、長男には発達凸凹の特性があり、1年半ほど不登校状態でした。自分と周りを比べてしまい、できない自分にとても傷ついて、自信を失っていました。
その後、しばらくフリースクールに通っていると、すこしずつ友達もできました。自信を取り戻し、心のエネルギーが回復してきたのか、本人から「学校に行きたい。でも今の学校は嫌」という気持ちを伝えてくれました。
両親としては大喜びで、彼がありのままの姿でのびのびと学べる場所を、と探してみると都心部では難しく、探しに探した結果長野市のとある公立小学校に行きつきました。本人を連れて何校も見学した結果「ここが良い、この学校に通いたい」と言葉にしてくれたためその場で即決。ほぼその足で賃貸物件を契約して(お家賃がすごい安い!)3月現在、入学準備のためにとうとうお引越しとなりました。
リモートワークが当たり前のようになったことが、新しい働き方の可能性と、長男にとって受けられる教育の可能性が広がったことになります。場所を変えることで、新しい良いことがあるなら行っちゃえばいいんです。
リモートワークが世界の子どもたちを身近にしてくれる!
そんなこんなでPeopleの移住者第一号となったぼくですが。
これができるなら、別に国内に留まる必要もないのかな、と長野に来たばかりなのにそんなことを考えています。今後、もともとピープルで働いていた人が、海外に移住しても働き続けられるようにしたいし、全然できるんじゃないかな。さらに、ネイティブの方が、自国に居ながらPeopleに参加できる状況にするのも、そんなに難しいことではない気がする。
そんな状況になった時、Peopleは世界の子どもたちの好奇心にグッと近づき、彼ら彼女らの生活環境をより身近に感じられるようになり、世界に向けて好奇心事業を発信していける、現実的な階段が見えたように感じました。
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