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15年間、お米のおもちゃを育ててくれた恩人たち〜People「お米のおもちゃ」編part4『ピートラ』Vol.79

広報チームの川端です。
私は第一子、息子が1歳になった昨年8月より仕事復帰しました。
なんと今月で復帰して1年とは!

相変わらず毎日ドタバタな日々ですが引き続き
私から見た会社のことや、新米ワーママとしての体験など、noteに残していけたらと思っていますのでよろしくお願いします。

さて、今日は「お米のおもちゃ」編、私も書いてみたいと思います。

2010年に生まれたこの「お米のおもちゃシリーズ」、2009年入社の私にとって、ほぼ‘’同期”ともいえる思い出のある商品です。

国内営業部のメンバーとして「お米のおもちゃ」をどうお客さんに届けるか?
そのために、お店に取り扱ってもらうにはどうしたらいいか?

新米だった私は先輩たちの指導を受けながら日々営業活動を頑張りました。
お店に並び始めて、売れた!と聞いた瞬間は、本当にうれしかったのを今でも覚えています。

プラ、木製…第三の素材を使った売り場をつくるには?

ありがたいことに、今では「お米でできたおもちゃがある」ということがある程度知られているようになりました。

2008年ごろ、当時は食品の偽装問題などが騒がれ、素材の安全性に対して世間の関心が高まっており、そのような背景のもと、赤ちゃんにとって安心な素材を追求するために、プラスチック、木材に代わる第3の素材を探しだすことに。

その中でお米由来のバイオマスプラスチック(ライスレジン®︎)に出会い、「純国産お米のおもちゃ」が生まれました。

2010年から私たちがコツコツ普及活動をやってきた中で、最近ではお米を使ったキャラクターおもちゃなども他社さんから登場してきて、お店に「お米のおもちゃ」コーナーができるようになったのはうれしい!

「お米でできたおもちゃという、赤ちゃんにとって安心な第三の素材を使った売り場をつくる」
まさに私たちが、成し遂げたかったことです。

2010年当時は、そんな状況ではなかったので、新しい市場をどう作っていくか?戦略に沿って行動していました。
2つの要素が大きなポイントだったと思います。

①「つみき」からスタートしたこと

なんでもなめちゃう赤ちゃんのためのおもちゃ、ではあるけれど、ガラガラやなめかみなど、いきなりベビートイからスタートするのではなく、お米のおもちゃシリーズ第一弾としてピープルは「つみき」を選択しました。

もともとお米のおもちゃのターゲットは「ギフト需要」を想定していた私たち。
ギフトの定番として「つみき」の方が買う習慣はあるし、売り場がある。
そこに目をつけて、問屋さん・販売店さんへは「木製つみきの隣に置いてください」とセールストークしていました。

2010年発売「お米のつみき」メーカー希望小売価格9800円(税抜)

当時の商品企画部長が、「発売後すぐにおばあちゃんが双子の孫のためにつみきを2個買ってくれたとお店から聞いたときに、これはいけるかも…と思ったんだよね!」
と言ってたセリフが思い出に残っています。


② 新米の時期にはお米のおもちゃ!TVCMキャンペーン

2010年当時は、私たちの売る手法として新製品にはTVCMをかけて、指名買いを起こす「プル戦略」を得意としていました。

このお米のつみき発売時には、
「あ、ごはんのにおいがする〜!」
「なんでもなめちゃう赤ちゃんに、純国産お米のつみき!」

というTVCMを全国ネットで放映していました。

このTVCM放映時には、「問い合わせが来るかもしれないから、店頭でもお米のつみきを切らさないようにしてくださいね!
お米のおもちゃのにおいを体験できる『試香サンプル』を商品と一緒に置いてください」

ということをお店にお願いしていました。

お米のつみきが成功し、第二弾でおもちゃ とラインナップが増えていきましたが、それから毎年、新米の時期9月にお米のおもちゃの新製品を出して、合わせてTVCMをかけることを10年近く続けました。

おかげで新米の時期になると、お店を飾りたいと稲穂や俵でデコレーションしてくれるお店も!

一体これはおもちゃ屋?お米屋さん…?

小道具をお店に送り込むべく、百均などに買いに行くのが楽しかったです(笑)

2010年のおもちゃショーはこんなのれんでお出迎え!
こんな素敵な売り場を作らせていただいたことも!(2020年実施の特設コーナー)

「オススメしたら売れる!」店員さんが、お米のおもちゃの魅力を発信し続けてくれた。

私たちも頑張ってプロモーションをしましたが、このお米のおもちゃシリーズがここまで知られたのは、店頭とくに、百貨店さんがお客様にオススメをしていただいたことがとても大きかったと思います。

「このおもちゃお米で出来てるんですよ!においを嗅いでみてください。おかげで、ものすごく赤ちゃんが喜んでなめるんですよ!」
「ご出産祝いお探しですか?なめても安心だし、これ良いですよ!」

「おすすめするとよく売れるから」と、進んで声をかけてくださったおかげで、実は1店舗あたりの売り上げでみると、定価販売の百貨店さんが一番売ってくれていました。

数年前インバウンド、主にアジア観光客のいわゆる爆買いがすごかったときにも、
「お米のおもちゃの画像を見せながら『この歯がためを5個ください』と言われるので、外国語の説明用POPを作ってもらえませんか?
という問い合わせをいち早くくれたのも百貨店さんでした。

今では「お米のおもちゃ」がきっかけとなり、海外販路の開拓に繋がったり、株主さんになっていただいたり、取材のご依頼をいただいたり…!
私たちピープルを代表するシリーズのひとつに成長しました。

ここまでたくさんの方に育てていただけたのは、「すごくよく遊んでくれる!」という赤ちゃんの姿が繋いでくれたと思っています。
苦労もあったけれど、お米という素材を選んで作って、本当によかったです。

これからも、自信を持ってお店でオススメしていただける商品で居続けるために…!
ピープルは赤ちゃんが喜ぶこと最優先、「赤ウケ第一主義」で商品づくりをしていきたいなと改めて思ったのでした。


来年は15周年のアニバーサリーイヤー!
今までお米のおもちゃを育ててくれたお店に、15年間の感謝の気持ちを還元していける企画を考えたいなと思っています。

7月下旬、新製品「お米のどうぶつでんしゃセット」が発売となりました!
ぜひ店頭やオンラインショップでチェックしてみてくださいね!

ピートラ「お米のおもちゃ」編 こちらもぜひご覧ください!
赤ちゃんに教わった事業のミライ。People「お米のおもちゃ」編part1『ピートラ』Vol.73
お米をおもちゃに変えた愛と狂気。People「お米のおもちゃ」編part2『ピートラ』Vol.74
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