『ピートラ』Vol.4 SDGs編「好奇心にジェンダーは関係ないのだ!」①おもちゃとジェンダー
皆さま、こんにちは!『ピートラ』乗組員2のかわばたです。
乗組員1もりもとに続きまして、ピートラ号にただいま乗り込みました!
わたしはSDGs乗組員として、みなさまにピープルのSDGsへの向き合い方をありのままに、この『ピートラ』にてお伝えしていきます。
ピートラVol.3はコチラ↓からお読みいただけます。
SDGsへの向き合い方、公開していこうと思ったワケ。
「SDGs」もちろん私たちも取り組むべき課題であり、いろいろな企業の事例を調べることからスタートした私たち。
しかし、いざ調べてみたものの、大企業での取組み例が多く、みなさんすごいなあ〜と思うばかりで、
「正直、私たちのようないわゆる中小企業の規模ではなんだか現実的ではないし、一体何から取り組んでいくのがいいのだろう…」となってしまった!のが本音。
目指すのは、私たちの企業経済活動、本業を通じて、持続可能性=ずっと続けられることに取り組んでいくこと。
この先の未来を考えたときに、SDGsへの向き合い方は、企業変革のプロセスにも通じると思いました。
これから私たちが、このSDGsをテーマに、きちんと向き合い、考え、行動していく過程を、等身大のSDGs活動としてこの『ピートラ』にてみなさまに発信していくことにしました!
「こどもSDGsプログラム」第1弾企業として参加中。
今年の頭ごろ、そんな悩みもありつつ…なときに、日ごろからお世話になっている株式会社ここるくさんに、このプログラムを立ち上げるにあたって第1弾企業として参加しませんか?とお声がけをいただきました。
ここるく代表・山下さんの、「2030年以降も活躍していくのは今を生きる子供たちであり、子どもたちをSDGsの当事者に置くべき」という考えに賛同し、ここるくさんを通じて、幼稚園や保育園、子どもたち、そしてピープルとで始める実験的なプロジェクトです。
ピープルは、SDGs17の目標の中から、5つ目の「ジェンダー平等」を考えるというテーマでプログラムを始めています。
おもちゃ選び、洋服選び、実は日常生活の中に「ジェンダー」を意識する時はたくさんある!
ピープルはこの40年間、生まれながらの好奇心にお応えするおもちゃ作りを商売にしてきました。
生まれてすぐの赤ちゃん時代は、男女の性差はあまり関係ないものです。
しかし、成長するにつれて、子ども自身でも、おもちゃを選ぶ時に自分の「好き」に正直でいられない場面があるのではないでしょうか?
あんなに好きなおもちゃだったのに、ある日突然遊ばなくなってしまう。
そのきっかけは、兄弟やお友達の言葉、両親からの言葉だったり、色や見た目だったり、様々なようです。
ドールハウスで遊ぶのが好きなのに、「買ってあげようか?」というと、
「それは女の子のおもちゃだから、要らない」という男の子。
戦隊モノのベルトが欲しいのに男の子のものだからと買ってもらえなくて、「じゃあ男の子になる!!」と泣いている女の子。
本来、すべての遊びは「ジェンダーフリー」であるはずなのに、ジェンダーが邪魔をして、好きな遊びを思う存分遊べないなんて…。
わたし自身、周りの友達や社員の話しを聞いて、そんな状況はおもちゃをつくる側として残念だし、なんとかしたいなと感じています。
おもちゃ業界での「ジェンダー話題」
業界にいる中で感じることですが、少しずつ今までの慣習は見直されてきたものの、カテゴリー名や売り場の分け方について、たとえば「男児キャラクター」・「女児キャラクター」・「男児玩具」・「女児ホビー」などなど、まだまだ根強く残っているなと感じます。
ピープルでもDIYおもちゃを作っている「ねじハピ」を開発しているチームも、部署名は実はこれまで『女児ホビー課』だったり…(今年、変わる予定です!)
「ママにぴったり!」など、子育てされる方を母親目線で捉えがちだったり。
社内でもこのようなジェンダー観について、1つ1つ意見を持つべき時期に来ているのだと実感してます。
私たち大人が、子どもに「教えてもらう」のかもしれない。
子どもの成長の中で、いつから「ジェンダー」を意識していくのだろう?色?カタチ?パパやママ、周りの人にそうやって教えられたから?
どのように区別しているのだろう?
先述のプログラムを先行実施してくださる園の皆様にご協力いただき、実際の子どもの反応や交流を通して、改めて「子どもをとりまくジェンダー」についての知見や考えを深めていけたらと思っています。
無意識なバイアスが少なからずあるだろう私たち大人よりも、ニュートラルな考えを持った子どもたちに教わることがたくさんあるかもしれないですよね。
子どもの成長の中で、ジェンダーに関するエピソードやハッとした話などありましたら、ぜひこちらのコメント欄などで教えていただければうれしいです。
『ピートラ』SDGs編、次回はジェンダーのテーマで取材いただく機会が増えた「ねじハピ」発売から学んだことをご紹介できればと思っています。
お楽しみに!